体操から戻ったばかりなのに、部屋に明るく暖かい陽が差してくると、また外へ出て、公園の緑を見に行きたくなる。
徘徊するお年寄りの気持ちもそうかもしれない。
ある介護施設のベテランスタッフがおっしゃっておられた。夕方になると家に帰りたくなってソワソワする利用者が多いと。
自分の出来ること出来ないことがよく分かっている義父は、家に帰りたい様子はない。お世話になる先々、病院、施設、替わる度に、そこがその時点で自分にとって居心地の良い所だと考えている様子である。
しかしながら、年月とともに衰えていく機能を自分自身が認識せざるを得ない時には、葛藤がある。
それはいくつになっても同じ。「どうしてこうなったのだろう」と言う気持ち。
おじいちゃんのつぶやきを拾ってみると、
一番には、「男性介護士がもっといるといいな~」ではないかしら?
介助してもらい、移動する時に、介護してくれる方の胸にペンなどが入っていると、薄くなってしまった自分の胸に当たり、それが痛いらしい。
楽だろうと思い買い替えた肌着のマジックテープが当たるとそれも痛いらしい、とのことでボタン式に戻した。
今のところはそれだけ。施設でも病院でも食事も満足している様子
一部、オヤジ化した私からすると見習わなくてはならない心持がたくさんあります。
「沖縄は大変だな」
「飛行場で爆音を聞いた、あれはうるさいだろうな~」
それから、戦争で軍隊に入った時のお話もしてくれます。
昨日は競馬を見ながら、軍隊で馬に乗った時のことを思い出していました。
いなかの話もします。
体は不自由な面がありますが、心は自由に飛び回っているようです。