年始めの読書に相応しいプリンセスの著書。
故三笠宮寛仁親王の長女彬子さまの英国留学記です。
系図を見て、記憶を整理しながら・・・。

彬子さまは、01年以降計6年間、英オックスフォード大に留学し、日本美術を研究。
女性皇族として初めて海外で博士号を取得されました。
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オックスフォードでは学位によって着るガウンの色が違う。
大学院生が着る黒一色のガウンを脱ぎ、
赤地に青のガウンを着せかけられたとき、
さまざまな思いが頭を巡った。

博士論文の研究テーマは、
「19世紀末から20世紀にかけて、西洋人が日本美術をどのようにみていたかを、
大英博物館所蔵の日本美術コレクションを中心に明らかにする」というもの。
つまり、
「なぜ大英博物館が明治時代に多くの日本美術を蒐集することになったのか」を明らかにすること。
その研究は日本美術なのに英国でなくてはならない。
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厳しい研究の一方、プリンセスの日常描写はとても面白く、
読み進むにつれ、読み終わるのが惜しいと思うほどの作品でした。