2月15日(木)休日&快晴![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
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アパートのトイレの調子が悪く、シール水の水位が下がり、悪臭が逆流する。
そこで、今日は休みを取り(もともと休日だが、ほとんど皆出勤している。)、メンテナンス会社の修理に立ち会った。実は、ここ数日は、シール水の低下がないが、原因がわからないので、便器を新品に取り替えてもらった。
おかげで、この修理の間に、この一週間たまっていたメール処理ができた。
昨日は、会議に引っ張りまわされ、一日でメールが50通あまりたまった。先週末は、ドバイに行っている間に、A社のコンピュータのメールアクセスが出来なくなり、復旧するまで仕事にならなかった。おかげで、100通あまりのメールが処理できないままになっていた。ほとんど英文のメールを、開封して斜め読みするだけでも時間がかかる。会話といい、英語の苦手な日本人にはハンデが大きい。
(事件1:国に帰りたい)
一昨日、面白い事件があった。
OPチームの建設現場には、世界最大級のクレーン(世界に2台しかないと言われている。)が設置されている。そのクレーンが朝から重量機器を中途半端に吊り上げたまま、昼頃になっても同じ状態で、機器の据付にしては手間取っているなと思っていた。シンガポールの起業でも、1200トンのクレーンが、90mの高さの塔を据付けるのに一時間しかかからなかったことを考えると、すこし様子がおかしいとは思っていた。
あとで、担当者が話すには、この世界最大のクレーンにフィリピンから来たWorkerがよじ登り、「国に帰してくれ~!」と叫んでいたらしい。
自殺願望でなくよかったが、既に10000人を超える人たちが同じ現場で働いており、これだけWorkerが増えると、いろいろなことがおきる。彼の働いているグループは、コントラクタのJ社が工場近くにキャンプを作り、毎日キャンプと工場の往復でストレスがたまっていたのだろう。特に、フィリピンの人たちは一般に大家族でにぎやかに暮らしている人が多いが、一人出稼ぎに来て、キャンプの部屋(仮設のプレハブ)と工事現場の往復だけの毎日は、ストレスを発散させる方法がなかなか無い。
彼らがグループで、ラービグタウンで買い物をしているのを見かけたことがあるが、我々のように、A社のコミュニティーのデラックスアパートに住んでいる(それでも文句を言っている)のと比べると、生活水準はかなり低いと思える。ほとんど自分では働かず、マネジメントだけをしようとするA社のメンバーに比べ、フィリピンの人たちは勤勉だ。この仕事を成功させるためにも、彼らにはがんばってほしい。
この話を聞いた、ある日本人メンバーが、「俺も、クレーンによじ登ったら、この仕事から解放されて帰国できるかな?」と冗談交じりにつぶやいた。
(事件2:K9登場)
少し前の木曜日、いつものように休日の8時のバスで出勤すると、いつも通るゲートが閉鎖されており、もう一方のゲートに回ったので、すこしおかしいとは思っていた。昼頃、「アルカイダが爆弾を持ち込もうとして失敗したらしい。」といううわさが広がった。
数日後、真相がわかった。
我々のチームのキースとマーチン(二人とも英国人)が、6時半ごろ出勤して(この二人はいつも朝早い。東京でも、一時間早く出勤していた。その代わり、一時間早く帰る。)、ゲートを通過しようとしたら、爆弾検知用の犬が「この車、あやしいぜ!」と吠え出した。念のため、もう一匹の犬にも確認させたところ、同じ反応。すぐに二人は拘束され、爆弾処理班をジェッダから呼び、車を徹底的に調査されたと言う。二人は指紋を取られ、事情徴収され、結局昼頃までゲートを閉鎖して調べた結果、何も異常なし。
二人があとで話したところによると、「朝ガソリンを入れた臭いが残っていたのかもしれないな。もう二度と、あのゲートは通らない。」とのぼやき。
ゲートチェックは結構厳しい。ゲートの前には威嚇用に、装甲車と機関銃がセットされており、ゲートの係員は全員、防弾チョッキを着ている。先日は、まじめそうな若い兄ちゃんが、夕方6時のバスで帰宅するとき、バスに乗り込んで全員のゲートパスを確認しながら、「コンピュータを持っていないか。」と言うので、全員、「持っていませ~ん。」と答えると、「じゃ、全員、かばんを開けろ。」と確認された。
昨夜は、7時15分のバスで帰ったので、別の係官が、ゲートパスを確認しただけで開放してくれた。週末なので、コンピュータをカバンに入れていたが、問題なく通過した。コンピュータを持っていても、所定の持ち出し用紙に記入するだけだが、まるで会社の品物を持ち出すような扱い方をされるので気分が悪い。
ゲートは、工場の入り口、コミュニティーの入り口、それぞれに有り、それをつなぐ約20Kmの道路も専用道路なので、ここまでチェックをしなくてもと思うが、彼らのおかげで平日は何の安全上の心配も要らないので、感謝する必要はあるだろう。
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