年賀状

１月４日（水）

Greeting Cardが届いた。
１０日遅れのクリスマスカードと思い、シンガポール発送のため、先日仕事のやり取りをしたフランシス（腐乱死す）から、気を利かしてカードを送ってくれたのかと開封して見ると、何と、Ｋ副社長から直々の激励のメッセージ。思わず胸が熱くなった。

クリスマスの直前には、このプロジェクトのトップのＩ専務から、我々チームメンバー全員に激励のカードが届いた。さすがに、上に立つ人は心配りが行き届いている。たった一言の激励文で、元気百倍になる。

ただ、「遠い国で頑張っていると聞いています。」と言われると、今の仕事の状況を考えると、穴があったら入りたくなる。

最近、メンバーが集まって夕食を取るとき、「ブエノスアイレスは、物価は安いし、食べ物は美味いし、たった一つを除いては最高の場所だが、問題は仕事の相手にＴ社を選んだことだ。」と冗談（実は本気だけれど）を言っている。

今日も、図面に対するコメントを説明する会議を持ったが、プロジェクト存続の為に、コスト削減の色々な提案を織り込んでいるのに対して、色々な理由をつけて抵抗してくる。「お前たちは、どうせ設計センスが無いんだから、オーナーの言うことを黙って聞けよ。」と言いたい気持ちを抑えて、こちらの意向を説明する。ところが、ＰＭ（プロジェクトマネジャー）のクリスが、コメントに対して、Ｔ社の肩を持つような反対意見を言う。「お前はどっちの味方なんだよ。中途半端な知識でつまらないことを言うくらいなら、会議に参加するなよ。」と言いたくなる。

ぐっと抑えて会議をしていたが、最後には少し切れて、つい感情的に怒鳴ってしまった。「そんなのは、エンジニアの常識だろ。そんな馬鹿な意見は無視しろ。」と言う会議のあとにクリスマスカードを開いたので、少し気分が収まり、我々の後ろにはＳ化学の応援がついているんだと、心を強くした。

それにしても、Ｔ社の連中の態度はこの期に及んでも変わらない。傲慢、無礼、非協力的、そして融通が利かず仕事が遅い。プライドだけは高いため、コメントしても聞かない。いったいどちらがオーナーなのか、何か勘違いしていないか？

この連中と、工事完成までの３年間付き合うことを思うと憂鬱になる。
せめて、仕事を離れたときには、リラックスして、ストレス解消に努めないと長丁場は乗り切れない。