アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

サウジ風 健康診断

2007年01月17日 | 雑感
1月16日(火)

朝から日差しがきつい。1500円のサングラスをつけて工場に顔を出した。
天気予報では25℃まで気温があがるそうだ。夕方早めに帰り、この一週間に着任した7人で健康診断に出かけた。住民票を取るための手続きのひとつ。

健康診断の用紙は、すべてアラビア語で書いてあるので、全て、お世話係の人事担当者の後についてまわる。受付は、例によって、黒装束に目だけあけた女性が3人。コーヒーを飲むのも、顔の布の中にコップを入れて飲んでいる。不便この上ない。

最初は血液採取。ところが、この美人の看護婦さんは、白い服装にズボンをはいて、顔を出している。宗教の宗派が違うのだろうか。顔は、彫りの深いアラブ美人。アルコール消毒もなしに、いきなり注射針を静脈にさされたが、全く痛みを感じない。久しぶりに上手な看護婦さんにあたった感じがする。

次は視力検査。アラビア語を読めといわれてもどうしようもないなと思いながらドアを開けて入ると、ドクターが指を一本立てて「これ何本だ?」と聞くので、「一本です。」と答えると、「よし。」で終わり。冗談かと笑うと、ドクターもニヤッとしながら、本当に終わりだという。

その次は、聴力検査。例のヘッドホンをつけてやるのかと、また検査室に入ると、「名前は?」と聞くので、「○○です。」と答えると、「よし。」でおしまい。要は、聞こえるかどうかの確認らしい。

X-rayの検査室に行くと、受付のマレー人とおぼしき、若い女性が、先に入ったメンバーと「(How are you?)は日本語で何て言うの?」などと言いながら全く緊張感がない。X-rayの部屋の回りには、放射線を遮断するようなものも無く、このぶんだと、この女性は、かなり被爆しているに違いない。
X線装置の前で、「大きく息を吸って。」とアラビア語で言われてもわからないだろうなと思っていると、「終わりましたよ。」の一言。本当にちゃんと撮ったのか心配になる。

最後は聴診。シャツを脱ごうとすると、そのままでいいと、シャツの上から心臓の上に1~2秒聴診器を当てて、「よし。」でおしまい。何をチェックしたのだろう。同行した一人が、「我々がロボットか、人間かを確認したんじゃないですか。」と冗談を言ったが、生きているかどうかは顔を見ればわかるだろう。

以上、待ち時間が長く、1時間半かかって終了。
実際は、日本を出国する直前に、半日ドックで健康診断をしているうえ、その資料も提出しているので、今更健康診断の必要もないと思うが、住民票を作成するための決まりらしく、単なるセレモニーとしてやっているようだ。

内容は無くても、手続きだけは厳格に守る。まるで今やっている仕事のパートナーA社とよく似ている。



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