アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

イスタンブールの旅

2020年05月27日 | 旅行
イスタンブール(1)
2009年03月30日 02時21分26秒  Original Input

2009年3月26日(木)
(ベリーダンスの夕食:Istanbul in)



出発が2時間遅れ、朝5時頃に出発して4時間で到着。途中で食事もあり、ほとんど睡眠時間なし。ホテルで仮眠して観光にと思ったら、満室で12時まで空かないとのこと。仕方なく、荷物を預けて、今日の作戦会議。まずは、ホテルのパンフレットで旅行社に電話して、今夜のディナーショーと明日の一日ツアーを予約した。出発前にあらかじめインターネットで予約しようとしたら、10日先以降でないと予約できない。たぶん、入金等の手続に日数が必要なのだろう。現地で当日予約もできた。おまけに、少し割安。

予定が確定したので、昼食も兼ねてグランドバザールに向かった。まずはバザール入口で見つけた携帯電話ケースに挑戦。5TL(トルコリラ 1TL約70円)と書いてあるので、4TLに値切る。そして、しばらく考えて、「やっぱりやめた。」と立ち去るそぶりをしたら、「3TLでいいよ。」と40%のディスカウント。初回はトルコ商人に勝った。

昼食後、昼寝して夜に備える。実際、睡眠不足と真冬の寒さで、腹の調子が悪くなった。
カバブの肉も胃には負担だったようだ。

夜は、旅行社のバンでレストランへ。満員の観客で、舞台とおなじフロアのかぶりつきテーブル。しかし、ショーが始まると、ダンサーのお尻ばかり見ることになった。雰囲気はアルゼンチンの観光タンゴショーと同じ、食事をしながらの見物。しかし、料理はいまいち。最後に、担当ウェイターに10%のチップを強要され、楽しい雰囲気が吹き飛んだ。気分悪いから、払わないと言うと、「私のサービスに何かご不満でも」とあくまで慇懃丁寧に言ってくる。二人で2000円くらいのチップはあまりにも高いので、約600円程度を置いて、早めに引き揚げた。

一日目から、波乱の観光幕開けとなった。


イスタンブール(2)
27日(金)

二日目は、一日バスツアー。

どこもかしこも、ジャーミー(ドーム屋根のモスク)ばかりで、どれが値打ちがあるのかわからない。メーンイベントはトプカプ宮殿。そのテラスから眺めるボスポラス海峡は、絵葉書の世界。黒海との海上交通は大型船が行きかい、かなり激しい様子。





バスは国籍混交。イランの6人家族が、トルコ絨毯の説明で、ペルシャ絨毯との違いを説明しろと要求したり、仲良くなったスウェーデンの老夫婦に、サウジの事情を根掘り葉掘り聞かれたり、中型バス一台、約30人の結構和気あいあいのツアーになった。3割程度スペイン語圏のメンバーがおり、ガイドは英語とスペイン語両方で説明し、スペイン語の説明の間が自由な撮影時間。昼食がついて一日70€(約9000円)は、悪くない。

夜は、新市街の繁華街で夕食。花金の夜はイスタンブールもにぎやか。まるで東京都心の繁華街のよう。店先で、おばさんがうどんのようなものをこねているのを眺めていたら、中から呼び止められ、典型的なトルコ料理を食べさせてくれるというのでまかせた。お決まりの前菜にサラダとケバブの盛り合わせ。特に「おいしいですよ。」と勧められたのが、すいとんにヨーグルトをかけて、ラー油でスパイスをきかせたもの。表現できない味で、とても美味しいと言える代物ではなかった。食べきれないほど出されて、ビールを飲んで、勘定をたのむと、飲み屋の勘定じゃあるまいし、明細書なしで、紙切れに手書きで80TL(約5600円)。つい先日、ラビの町で3人でトルコ料理を食べて、約1800円だったことを考えると、二人でこの金額は高い。しかし、ニコニコ顔の店員とけんかをするのも大人気ないので、チップも含めて90TL払って出た。観光客とわかってぼったくられた気分。

イスタンブール(3)
28日(土)



最終日にやっと晴れ。空港に出発するまでのフリータイムを、まず地下宮殿に見物にでかけた。地下の水貯めで、天井から水漏れがあるのは、地下水の水位よりずっと深いためか。柱の土台のメドゥーサの首が不気味。そのあと、街を歩きながらグランドバザールまで。これで3日連続。いろいろあって面白い。トルコに来たからにはトルコ石を土産に買わなくてはと、ペンダントをひとつ。

ガイドブックで見つけ、少しはなれたトルコ観光地のミニチュア版MINIATURK見学をすることにした。グランドバザールを出ると、目の前にタクシーがいたので、乗り込むと、メーターが壊れており、若い運転手が、40TL(約2800円)で行くと言う。「高い、30にしろ。」「だんな、通常なら35ですよ。35なら行きますよ。」「じゃ、他のタクシーを探すよ。」と降りるそぶりをしたら、「30でいいですよ。」とついに妥協した。目的地に着くと、小銭がない。50TLを払い、お釣りをもらおうとすると、「33にしてくれませんか。」「わかったわかった。いいよ、33取ってくれ。」



ミニトルコには、カッパドキアの模型もあり、最初にここに来れば、観光地の的が絞れる。そして、ほぼ同じルートで、今度は正常なタクシーで街の中心部まで戻ってきた。メーターは13TL弱。今回はトルコ商人の完勝。


イスタンブール(4)
28日(続き)




海辺のエジプシャンバザールは、土曜日の休日でもあり、人でごった返していた。正月のテレビで見るアメ横のよう。魚屋や乾物屋、そして各種スパイスを売っているので、奇妙なにおいが漂っている。あまりの混雑に、途中で、満員電車のように身動きできなくなった。一回りして海辺に出ると、橋の上は釣り人の群れ。1mおきくらいに竿を出している。小アジを結構釣り上げており、通行人が買っていく。小遣い稼ぎとレジャーの一石二鳥。これだけ釣り人がいれば、餌と釣具を売る人もいる。器用に、目の前でサビキのハリスを作り上げる。「お前も釣らないか。」と人懐っこいおじさんがトルコ語で話しかけてきた。言葉はわからないけど、身振り手振りでそんな雰囲気。親切に釣り方まで教えてくれた。

橋を渡りきると、その付け根に釣り道具を売っている店を見つけた。安物の竿ばかり置いているので、「これじゃ大物は釣れないよ。3本つなぎの竿は置いてないの。」と聞くと、「ちょっと待ってくれ。」と2階の倉庫に上がり、埃をかぶった竿のケースを持ち出してきた。中身は立派なFRPの継ぎ竿で、人目ぼれ、つい買ってしまった。物ほしそうにしたので、割引はわずか。飛行機の中で、荷物でつぶされないように気を使いながら、今回の旅行の最大の獲物になった。





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