dias3
9月22日日曜日。
エルヴァスの朝でございます。
朝ごはんを食べに外へ行きましたが、日曜日だからなのかどこも開いていませんでした。
なので、本日も8時20分に出発。
いよいよリスボンへ。
「リースボンボン♪リスボンボン♪」
と、浮かれて陽気に新曲を歌うと、
「やめろ!リスは、ボンボンって言われるのが1番嫌いなんだ。」
と、動物の仲間であるキツネに叱られてしょげた。
高速道路のサービスエリアVia Verdeがもーれつに素晴らしく感激!
お洒落なカフェ、素敵な空間、きれいなトイレ。
心が潤い、ポルトガル郷土菓子のQueijadaケイジャーダとコーヒーで朝ごはん。
順調にドライブ、11時半にリスボン到着。
高速道路16.95ユーロ+1.85ユーロ。
カーナビ通りに予約している宿へ向かうと確かにあります!
「Espaço Espelho d'Água」
なんて素敵な!いや、素敵すぎるるる❤️
レストラン。
がびーん。
隠しきれない不安の色。
兎に角、様子を見てみよう!とレストランの周りを一周。
ハイソサエティな方々がシャンパン片手に談笑されております。
えーっと。
今晩の宿のはずなんだけどなあ。
しかも二泊予約してるんだけどなあ。
ついに、失敗したか?Booking.com。
どこをどう探してもレストラン、お部屋も受付も見当たりません。
こんな素晴らしい場所にはありえない料金、一泊27.5ユーロ。
ここは、リスボンですよ!
目の前に川、眺めも最高!
観光名所のあるBerem駅から徒歩5分。
薄れゆく希望の色。
「早く宿を探した方がいいかもね。」と親方きーちゃん。
確かに。
でも、なんとなくこの建物の中にお部屋が隠されている気がします。
「聞いてみてからにしよう!」
恐る恐る、レストランに足を踏み入れ、ウィルスミスに尋ねました。
「宿の予約をしてありますが、ここにお部屋はあるのでしょうか?」
ウィルスミス: 「あるよ!」
えぇぇぇーっ?
うれちい。
よかった!
まさかと思いましたが、あったのでございます。
隠し部屋が!
あきらかにスタッフ用と思われる奥の暗くて細い階段を上り、あきらかにオフィスと思われる空間を堂々と横切り、階段を3段上るとお部屋が四つありました。
真っ白なお部屋、シャワーもあります!
窓からの眺め最高!
生きててよかった!
入り組んだ先の迷路のような場所にある屋根裏部屋のようなこのお部屋で、リスボン観光の二日間を過ごします。
さてさて、そんな訳で無事に宿に入りましたが、シャワーのお湯がでなくてごめんね!と言われ、本当なら憤慨するところですが、あるわけないと思っていたお部屋があり、喜びに満ちている我々はそんなのへっちゃら、オッケーオッケーと受け流し、まんまと水シャワーを浴びることに。
震えながらもスッキリして、いよいよリスボン観光へ。
最寄り駅のベレン駅に行き、チケットを買おうと機械を覗きこむと、
ひゃあーっ!
画面が太陽で光り、全く見えません。
多くの外国人が切符を買えずに右往左往しております。
10人ほど困った人達の中から1人だけがなんとか読み取ることができ、
みんなのチケットを買ってくれて、我々も同じく助けてもらいました。
が、しかし。
改札を出ようとしたら、きーちゃんだけ出られて兎はバッテン印が出てしまい、なんと出られず。
言葉も勝手もわからず、メソメソしながら行ったり来たりで助けを求めるが、駅員も違う出口からいいから出ろと素っ気なく、いやいやわたくしの友人が別の改札にいるのです、と涙ながらに訴えるも全く相手にされず撃沈。この世の終わりぐらいの面持ちで再び元来た改札に戻りきーちゃんに八つ当たり。
試しにもう一度タッチすると、すんなり開きました。
兎ばかだ。
あれこれありましたが、ようやく街へとくりだしました!
リスボンはガイドブック通りの坂の街。
電車もバスもトラムもケーブルカーもあります。
みんな、様々な乗り物で移動します。
お昼ご飯を食べに、憧れのセビッチェリアに行くと長蛇の列。
外でビール飲んで待っていましたが、空腹にまけ断念。
近くのNO.52という小洒落たバルに入り、高いマッシュルームシェリー酒炒めと大きいビールを飲んで18.95ユーロ。
ほろ酔いでパスポート落とし、お店のお客様が追いかけてきてくれるという大失態。
危ない危ない。日本に帰れなくなってしまう所でした。
神さま、ありがとうございます。
まだまだ、お腹が空いているのでファドギタリストの飯泉さんに教えてもらったイワシの店SARDINHAへ、テクテクと歩いて行きました。
が、しかし17時でおしまい。まだ17時になってないけどね。
また19時に来い!と店のおやじさんに言われしぶしぶ退散、ぶらぶらテクテク再開。
サンタ・アポローニア駅でトイレを借り0.50ユーロ、駅構内にあるカフェでコーヒー二つ1.50ユーロ。安い!
ひと息ついて作戦会議。
リスボン到着してからずっと歩きっぱなしで、流石に疲れました。
目的の一つ。FADO鑑賞まであと3時間、イワシまであと2時間。
駅で一時間、海辺で45分、7分早くイワシの店に行くとすでに3組の先客。
イワシ定食を二つと生ビール頼んで19.60ユーロ/2人
イワシは4匹もいました!
焼き魚、日本の味でございます。
すでに2人ともぐったり。
ファドが何時に始まるか聞いてから決めよう!とお店に行くとやっておりません。
日曜日はお休みのようです。
それでは、明日にしよう!と通りすがりにFADOの歌声を聴きながら、夜道を帰りました。
電車の駅カイス・ド・ソドレ駅まで海辺を歩き、ベレン駅下車、素敵なお部屋に入ると窓から入ってきた蚊が100万匹いて発狂。
全員退治した所でもーれつな睡魔に襲われ、おやすみんみんぜみ。
明日へ続く。