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『アントマン&ワスプ』

2018-09-10 22:32:30 | 映画・DVDレビュー
のち
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『アントマン&ワスプ』公開から一週間以上が経ちますが、本日やっと息子と共に観て来ました。
イオンシネマは月曜日が誰でも1100円デー。それゆえにか思いのほか観客が多かったです。パンフはなんと早くも売り切れ!先週末【金曜ロードSHOW】で第一作『アントマン』の地上波放送があった影響も大きいかもしれません。

アントマン&ワスプ|マーベル公式

以下感想。ネタバレ部分は白抜きにしていますが、現在使用中のテンプレートでは殆ど役に立っていないのでご注意ください。

第一作『アントマン』の後、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に於いてピム博士とホープの許可なくキャップ側に加担したアントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)は、ソコヴィア協定違反によって2年間の自宅軟禁を命じられ、FBIの監視下に置かれていた。同じくFBIに追われる身のハンク(マイケル・ダグラス)とホープ(エヴァンジェリン・リリー)のピム父娘とも疎遠になり、たびたび訪れる娘キャシーと遊ぶ以外なすすべもない生活。
一方ピム父娘は、30年近く前量子世界に消えた彼らの妻であり母でもある初代ワスプことジャネット(ミシェル・ファイファー)を取り戻すべく研究を続けていた。そして二人が作った量子トンネルが起動した影響により、前作で一度は量子世界を経験したスコットの意識がジャネットとシンクロする。
監視の目をかいくぐり、再びチームを組むスコットとピム父娘。しかし、量子トンネルやそのための研究施設を巡って、闇ディーラーのバーチや謎の暗殺者「ゴースト」が暗躍。三つ巴の争奪戦が始まる──

というのが大まかなお話。 彼らを追うFBIはもちろん、今や警備会社を立ち上げたスコットの愉快な仲間三人(社長はマイケル・ペーニャ扮するルイス)も絡んで、テンポ良い展開です。
研究施設の「争奪戦」というのは、そのビルをピム博士が40cm角くらいの直方体に縮小、カートのように持ち運び可にしたため、文字通りその「箱」を敵味方入り乱れて取り合うことになるのです。そのモノの行ったり来たりや、その他の小道具の扱い、キャラクターの行動、そして縮小したり巨大化したりしつつ繰り広げられるアクションも見せ方が巧く飽きさせません。
本作のヴィランは一応ゴーストということになりますが、止むに止まれぬ苦しみを抱えた彼女を「悪」とは呼べず、バーチは欲にかられた小悪党、FBI捜査官も基本的に善人で、綿密な計画と強い意志を持った『シビル・ウォー』のジモや、宇宙規模の強大なパワーを有する『インフィニティ・ウォー』のサノスのような、明確なヴィランは存在しません。だからこそ、軽く楽しく観ていられるのでしょう。
スコットは娘キャシーだけではなく、別れた妻や彼女の現在の夫との関係も良好。愉快な仲間たちの一見おバカな言動と裏腹の優秀さも、そしてルイスの例の「回りくどい説明」も健在。そういう楽しいシーン、笑えるシーンがちりばめられているのもアントマンシリーズの良い所です。その中でも、スコットがジャネットとシンクロする或るシーンが、深刻かつ感動的なシチュエーションであるにも関わらず、笑いを誘発するシーンにもなっているのが楽しかったです。ポール・ラッド氏の演技がまた絶妙なんですね。

しかし最後の最後、エンドクレジットの途中で、今作が『インフィニティ・ウォー』そしてアベンジャース4に直結する話だということが明らかになります。皆さんおっしゃいますがやはりサノス許すまじ!です……
スコットがあの後どうなるのか……サノスによる破滅を逃れる作戦としては、ドクター・ストレンジが持っていたタイムストーン、またはナノ化したアントマンの働きしかないのでは?と言われていますが、いずれにせよ「時間」の扱いがポイントとなる気がします。もしかして、世界の命運はアントマンにかかっているという展開になるのでしょうか。それは是非観てみたいです。

それにしても、第一作から思っていることですが、ピム博士もトニー・スタークばりにあちこちで敵を作っていそうな御仁です。しかし逆恨みや本人の与り知らぬところで憎まれていることも多いトニーと違い、ハンクさんの場合、明らかに本人のせいというケースが多そうで……
そして、まさかマイケル・ダグラスがあの年齢で「アメコミヒーロー」を演じるなどとは、MCUがスタートした10年前には想像できなかった話です。もしかしてMCUヒーローで初代と二代目が同じ作品に登場するのは、アントマンが初めてでしょうか?アントマンだけでなくワスプもそうだから、今作に「アントマン&ワスプ」は二組存在するわけです。
また初代ワスプことジャネットを演じるミシェル・ファイファーは、思えばティム・バートン監督『バットマン リターンズ』のキャットウーマンでもありました。『スパイダーマン:ホームカミング』のバルチャー役マイケル・キートンに続き、DCのそしてティム・バートンのバットマンとキャットウーマンがMCUの人となったことは、『リターンズ』を偏愛する自分にとって感慨深いです。

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