のち
今日は少し寝坊。朝ごはんは【日曜美術館】を観ながら。洗濯はタオル類を少々。
外出しようかとも思いましたが、今はなるべくお金を使いたくないので家で過ごすことにしました。読書や調べ物も少々。
晩ごはんは生協で買っておいた八幡巻にコンビニで買った炒り豆腐風煮物にフリーズドライのなすお味噌汁。すべて出来合いですが、なんだか充実した組み合わせになりました。これに卵焼きを添えたらお弁当のおかずになりそうです。
TVは夜の大河ドラマ『光る君へ』までお休み。
皇子(敦成親王)の母となった中宮彰子が、実家の土御門殿から内裏に戻ることとなる。それに際し、中宮は帝への手土産として、藤式部の「物語」を豪華製本して献上したいと提案する。
左大臣道長から提供された美しく上質な紙を惜しげもなく使い、行成の美しい筆によって書き写された原稿を、藤壺の女房たち総出で「本」の形にしてゆく過程が楽しかったです。どこにどんな紙を使おうか、表紙はどうするか話し合い、自分たちの手で一冊ずつ綴じてゆく——昭和後期から現代に至るまで、同人誌を編集・製作した経験のあるオタクなら胸が熱くなるシーンです その完成品を目にする喜びも。
献上された豪華本は三十三帖。後世「第一部」と分類される「藤裏葉」までですね。ただのファンのごとく「この後どうなるのだ?」と訊ねる中宮に「まだまだ続きます」と答える式部。帝も大いに喜んでこれをご嘉納され、公卿たちも集めての朗読会まで開いて称揚する。
愛おしげに皇子を抱く中宮の姿を見て、娘を思い出したまひろは宿下りを願い出て、白米など豪勢なお土産つきで実家に戻った。しかし、久しぶりに見る我が家はみすぼらしく、再会した娘・賢子との間もどこかぎこちない。賢子にとっては祖父の為時や長年の乳母であるいとたちの方が、今や「家族」なのかもしれませんね。
それでも母の方から歩み寄ってくれることをひそかに願っていたが、まひろは夜の酒宴で呑んだくれ、口にするのは内裏や土御門殿でのことばかり。本人としては面白ネタのつもりだったのかもしれないけれど、家族や家人たちにとってはただの自慢話にしか聞こえずドン引き状態。見かねて止めようとする父や弟の声も耳に入らないまひろ。いたたまれなさそうな乙丸の表情や、どんどん暗くなってゆく賢子の顔色にも気がつかない。娘からすれば、母の酔態なんて見たくないし、いわゆるオッサンしぐさの自慢話なんて聞きたくないですよね……
酔いが覚めた後も、娘のことより、まず「物語」の新たな構想を練り始めるなど仕事しか頭になさそうな母に失望する賢子。
早々に内裏に戻ろうとする母に、「嘘つき!」「母上なんか大っ嫌い!」と感情を爆発させ、まひろが宣孝の嫡妻ではなかったから自分はこんな貧乏暮しに耐えなくてはいけないのだ、とまで言ってしまう。
傷心を抱えつつも、自分を頼りにしてくれる中宮の許に帰るまひろ——
その頃、内裏にまひろの姿が見えないことに気づいてウロウロ探し回る道長には、ちょっと笑ってしまいました。もう隠す気がないのでは?
そんな二人の仲を察した赤染衛門は、番組冒頭でまひろに「そういうこともあるかもしれないけれど、倫子様を傷つけることは許さない」と釘を刺していたのですが……
そして、再会して気が緩んだのか、後に触れる内裏強盗事件の後まひろに「次の東宮は敦成親王」と、既成事実のごとく話してしまう道長。現在の東宮は冷泉帝の子(花山帝の異母弟)である居貞親王だから、その次ということになります。
順当に考えれば、一条帝の長男として皇后定子が遺した敦康親王こそが東宮となるべきであり、それは敦成親王の母である中宮彰子でさえ当然だと思っていたことでもあります。中宮が敦康親王にそう語る姿も、異母弟が生まれたことを親王が純粋に喜んでいることも、まひろは知っています。
だからこそ、道長の発言(うっかり漏らしたがゆえに本音と思われる)に愕然とし、彼がもうあの幼馴染の三郎ではなくなったことを思い知らされたのです。
一方、相変わらず道長と中宮、そして生まれたばかりの皇子への呪詛に余念がない伊周は、その甲斐あって(?)正二位に叙せられ、位の上では左大臣道長と並ぶこととなります。となれば、当然敦康親王を擁立後見するだろうし、それもあっての道長の焦りだったのでしょうが……
そして、ラストは藤式部の許を訪れた清少納言が、件の物語を自分も「読みました」と伝えて来週に続く——
「えっ!そこで終わり?」と思ってしまいました。今も「まひろ様」「ききょう様」と呼び合う二人の関係が、この政争の中でどう変化。変質してしまうのか案じられます。
もう一つ、藤式部が内裏に戻った頃、藤壺に賊が侵入、女房たちの着物を剥ぎ取って持ち去るという強盗事件が発生しました。当時実際にそういう事件があったそうですが、内裏にまで賊が入り込むとは、やはり京の治安はかなり悪そうです。そして、その賊の一人として伊藤健太郎さん演じる新キャラクターがちらっと顔見せ。本当に文字通り顔を見せただけですが、これから直秀ポジションとなるんでしょうか?でも誰にとっての?と、こちらも気になります。実は、放送も残すところ後2ヶ月ちょっとですし。
その後の【クラシック音楽館】は最終週ゆえお休み。【古典芸能への招待】はパスして、お風呂にお湯を張って入浴しました。
11時からはスペシャルドラマ『坂の上の雲』を流し見。真之は大学予備門を中途退学し、海軍に入ることを決意。一方、兄の好古はフランス陸軍で新たに騎馬を学ぶことに——という回ですが、この記事を書いたりしていたので落ち着いて観られませんでした。
今日は少し寝坊。朝ごはんは【日曜美術館】を観ながら。洗濯はタオル類を少々。
外出しようかとも思いましたが、今はなるべくお金を使いたくないので家で過ごすことにしました。読書や調べ物も少々。
晩ごはんは生協で買っておいた八幡巻にコンビニで買った炒り豆腐風煮物にフリーズドライのなすお味噌汁。すべて出来合いですが、なんだか充実した組み合わせになりました。これに卵焼きを添えたらお弁当のおかずになりそうです。
TVは夜の大河ドラマ『光る君へ』までお休み。
皇子(敦成親王)の母となった中宮彰子が、実家の土御門殿から内裏に戻ることとなる。それに際し、中宮は帝への手土産として、藤式部の「物語」を豪華製本して献上したいと提案する。
左大臣道長から提供された美しく上質な紙を惜しげもなく使い、行成の美しい筆によって書き写された原稿を、藤壺の女房たち総出で「本」の形にしてゆく過程が楽しかったです。どこにどんな紙を使おうか、表紙はどうするか話し合い、自分たちの手で一冊ずつ綴じてゆく——昭和後期から現代に至るまで、同人誌を編集・製作した経験のあるオタクなら胸が熱くなるシーンです その完成品を目にする喜びも。
献上された豪華本は三十三帖。後世「第一部」と分類される「藤裏葉」までですね。ただのファンのごとく「この後どうなるのだ?」と訊ねる中宮に「まだまだ続きます」と答える式部。帝も大いに喜んでこれをご嘉納され、公卿たちも集めての朗読会まで開いて称揚する。
愛おしげに皇子を抱く中宮の姿を見て、娘を思い出したまひろは宿下りを願い出て、白米など豪勢なお土産つきで実家に戻った。しかし、久しぶりに見る我が家はみすぼらしく、再会した娘・賢子との間もどこかぎこちない。賢子にとっては祖父の為時や長年の乳母であるいとたちの方が、今や「家族」なのかもしれませんね。
それでも母の方から歩み寄ってくれることをひそかに願っていたが、まひろは夜の酒宴で呑んだくれ、口にするのは内裏や土御門殿でのことばかり。本人としては面白ネタのつもりだったのかもしれないけれど、家族や家人たちにとってはただの自慢話にしか聞こえずドン引き状態。見かねて止めようとする父や弟の声も耳に入らないまひろ。いたたまれなさそうな乙丸の表情や、どんどん暗くなってゆく賢子の顔色にも気がつかない。娘からすれば、母の酔態なんて見たくないし、いわゆるオッサンしぐさの自慢話なんて聞きたくないですよね……
酔いが覚めた後も、娘のことより、まず「物語」の新たな構想を練り始めるなど仕事しか頭になさそうな母に失望する賢子。
早々に内裏に戻ろうとする母に、「嘘つき!」「母上なんか大っ嫌い!」と感情を爆発させ、まひろが宣孝の嫡妻ではなかったから自分はこんな貧乏暮しに耐えなくてはいけないのだ、とまで言ってしまう。
傷心を抱えつつも、自分を頼りにしてくれる中宮の許に帰るまひろ——
その頃、内裏にまひろの姿が見えないことに気づいてウロウロ探し回る道長には、ちょっと笑ってしまいました。もう隠す気がないのでは?
そんな二人の仲を察した赤染衛門は、番組冒頭でまひろに「そういうこともあるかもしれないけれど、倫子様を傷つけることは許さない」と釘を刺していたのですが……
そして、再会して気が緩んだのか、後に触れる内裏強盗事件の後まひろに「次の東宮は敦成親王」と、既成事実のごとく話してしまう道長。現在の東宮は冷泉帝の子(花山帝の異母弟)である居貞親王だから、その次ということになります。
順当に考えれば、一条帝の長男として皇后定子が遺した敦康親王こそが東宮となるべきであり、それは敦成親王の母である中宮彰子でさえ当然だと思っていたことでもあります。中宮が敦康親王にそう語る姿も、異母弟が生まれたことを親王が純粋に喜んでいることも、まひろは知っています。
だからこそ、道長の発言(うっかり漏らしたがゆえに本音と思われる)に愕然とし、彼がもうあの幼馴染の三郎ではなくなったことを思い知らされたのです。
一方、相変わらず道長と中宮、そして生まれたばかりの皇子への呪詛に余念がない伊周は、その甲斐あって(?)正二位に叙せられ、位の上では左大臣道長と並ぶこととなります。となれば、当然敦康親王を擁立後見するだろうし、それもあっての道長の焦りだったのでしょうが……
そして、ラストは藤式部の許を訪れた清少納言が、件の物語を自分も「読みました」と伝えて来週に続く——
「えっ!そこで終わり?」と思ってしまいました。今も「まひろ様」「ききょう様」と呼び合う二人の関係が、この政争の中でどう変化。変質してしまうのか案じられます。
もう一つ、藤式部が内裏に戻った頃、藤壺に賊が侵入、女房たちの着物を剥ぎ取って持ち去るという強盗事件が発生しました。当時実際にそういう事件があったそうですが、内裏にまで賊が入り込むとは、やはり京の治安はかなり悪そうです。そして、その賊の一人として伊藤健太郎さん演じる新キャラクターがちらっと顔見せ。本当に文字通り顔を見せただけですが、これから直秀ポジションとなるんでしょうか?でも誰にとっての?と、こちらも気になります。実は、放送も残すところ後2ヶ月ちょっとですし。
その後の【クラシック音楽館】は最終週ゆえお休み。【古典芸能への招待】はパスして、お風呂にお湯を張って入浴しました。
11時からはスペシャルドラマ『坂の上の雲』を流し見。真之は大学予備門を中途退学し、海軍に入ることを決意。一方、兄の好古はフランス陸軍で新たに騎馬を学ぶことに——という回ですが、この記事を書いたりしていたので落ち着いて観られませんでした。