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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

日記です

2024-11-10 21:06:19 | 雑記
のち
今日も起床は8時頃。朝ごはんはウインナー&キャベツにパン、ミルクティーと、ちゃんと食べました。
Eテレの【日曜美術館】は、東京国立博物館で開催中のはにわ展特集。とても面白かったです。片桐仁さんに同番組の元MCでもあった井浦新さんというゲストの人選も良かったですね。

今日もおでかけ(散歩)しようかと思っていましたが、雨の予報が出ていて、しかもいつ降り始めるか判らないというので、家にいることにしました。同じ理由で洗濯するのも不安ながら、化繊など乾きやすそうな物だけ洗い、一応外干しもしました。

午後はNHK杯フィギュアのエキシビションをちょっと観てから、テレ東の【日曜ミステリー】を視聴。久しぶりの『駐在刑事』です。タイトルに『奥多摩駐在刑事』と付いていた時代でした。メイントリックについて少し記憶していたので、観たことはあると思いますが、大部分忘れていました。今これを再放送するのは、加倉井管理官役の北村有起哉さんの朝ドラ『おむすび』での好演が話題だからかな?なんて思いました。

夕方から夜にかけては昨夜録画したフィギュアスケート・グランプリシリーズNHK杯の女子フリーをとびとびに視聴。日本人選手の表彰台独占という快挙!おめでとうございます。1位の坂本花織選手はもはや押しも押されもせぬ女王ですね。千葉選手も青木選手も素晴らしかった。アメリカのベテラン2選手も充実した演技でした。今の女子は体型の安定した20歳前後の選手たちが円熟のプログラムを披露してくれて、安心して観ていられます。少し前のロシア女子が席巻していた時期、ローティーンの選手たちが薬漬けにされて少女軽業師みたいな演技で点数を上げるのは、観ていてつらいものがありました。
男子選手についても、冷静に考えると4Aフィーバーって何だったんだろうね?と思ってしまいます。

録画を残したまま、Eテレで【ふるカフェ系ハルさんの休日】新作と【ソーイング・ビー7】再放送も視聴。ふるカフェは奈良の元飲料メーカー跡地とその工場から。奈良には正倉院など古代の遺産だけでなく、近代遺産もちゃんとある。というわけで、この番組の主旨はカフェのメニュー紹介などではなく(そちらも美味しそうですが)近代(時に近世)建築や近代遺産の価値を伝えることにこそあり、だったのだと今更ながら気がつきました。何年も観てきたというのに今ごろ何を言ってるんだ?という感じですが。

昼から夜にかけてダラダラと軽いものをつまんでしまったので、晩ごはんは納豆キムチご飯や練り物、昨日買ったおからサラダなどで軽めに。

夜は大河ドラマ『光る君へ』。サブタイトルは「輝きののちに」。
三条帝と中宮妍子との間に待望の第一子が生まれる。しかし皇子ではなく皇女だったことに道長は落胆する。これ、史実だと失望をあらわに、娘である中宮に更に冷たい態度を取ったそうです。
そのころ内裏で(またも)火災が発生。帝は枇杷殿に移り、枇杷殿にいた皇太后彰子は弟・頼通の屋敷である高倉殿に移る。そこでは頼通の妻・隆姫の妹を妻に娶っていた敦康親王も同居しており、彰子とは久しぶりの対面となる。

またそのころ三条帝の体調が悪化。視力も聴力も衰え、まともに政務を執れる状態ではないということで、左大臣道長は譲位を進言する。内裏に相次ぐ凶事も、帝の政への天の怒りとまで言っていた左大臣だが、倒れた帝の耳もとに囁いてまで譲位を迫る姿は立派に悪役。「そなたが毒を盛ったのか?」と問われても仕方のないレベルです。しかし実際、何が原因の病いだったんでしょうね?

帝は政務を助ける蔵人頭として、実資の子・資平を希望していたが、左大臣は位から言っても伊周の子である道雅か、亡き関白道兼(もちろん道長の兄)の子である兼綱が相応しいと難色を示す。一度はそれを斥ける帝だが、敦明親王の懇願もあって、その親友・兼綱を蔵人頭に任じることで決着する。激怒して日記(小右記)に憤懣を書きつける実資殿。

その他、頼通と隆姫の間に子がないことを案じた両親が側室を持つことを提案するも、頼通は断固拒否するなどのエピソードもあり。その後、貴族にとって重要なのは家を栄えさせることであって夫婦の間に「愛」は必須ではないなどと言い出し、夫・道長の心に秘めた女性がいることもお見通しとほのめかしつつ笑う倫子様が怖いです。

帝の譲位問題などでますます策をめぐらせ強権を振るう道長を見ていられなくなったのか、行成は宮中を辞し、財を増やして穏やかな暮らしがしたいと、大宰府への赴任を願い出る。
一方そのころ、隆家は右目に負傷し、回復もはかばかしくないため参内もままならぬ状態だった。そこで実資が大宰府に腕の良い薬師がいるとの情報を伝えたことにより、隆家は権中納言を辞して大宰大弐への任官を左大臣に願い出る。その願いは受け入れられ、隆家は大宰権帥に任じられた。
自らの願いを斥けられ、失望と不満を道長にぶつける行成に「行成はおれの側にいろ。そういうことだ」と答える道長がもう……惚れた弱みを握られた行成くんが不憫でなりません。

ところで、この「腕の良い宋人の薬師(医師)」のくだりで、或る人物を思い出さずにいられません。まひろと親しくなりながらも苦い別れをした彼。もしかして再登場もあるでしょうか。

そして、脩子内親王を残して大宰府へ赴くことを清少納言に詫びる隆家に、今はもう恨みは忘れ、脩子様を守って静かに生きてゆきたいと答える少納言。前回、彰子様の歌会に乗り込んだ時のとげとげしさも消え、諦念まじりとは言えききょう様が心穏やかでいられるなら、もうそれで良いと思うしかありません。
敦康親王と言い、状況を受け入れて平穏に生きることを選んだ中関白家ゆかりの人たちの姿が、美しくも物悲しいです。受け入れられず、ずっと道長を憎み呪詛し続けた伊周の末路を皆知っているがゆえかもしれませんが。

隆家の大宰権帥就任は、まひろの周りにも思いがけない影響を及ぼす。
父・為時が越後から戻ってからも足繁く屋敷に通って来ていた双寿丸が、隆家に付き従う平為賢の郎党として大宰府に赴くと言うのだ。それを知った賢子は自分も付いて行きたいと願うが、双寿丸は「女は足手まとい」「おまえは妹のようなもの」と、あえてつれない言葉でそれを拒む。
「ふられた」ことを悲しむ賢子だが、母まひろと語り合ううち、自分を危険な目に遭わせたくないという双寿丸の真意を知り、彼のため送別の宴を開いてほしいと頼む。身寄りのない自分にとってこの屋敷は家族のぬくもりを感じられる場所だった、と語っていた双寿丸に良い思い出を残してあげたい、と。
寂しさを秘めながらも賑やかな宴のシーンで、次回へつづく——

越後より戻り、賢子から「本当におじじ様みたい」と言われるほど老いた為時が、中級とは言え貴族の姫が武者と親しくなったことに時代の移り変わりを感じ、まひろとしみじみ語り合うシーンも良かったです。自分たちは乗り越えられなかったことを、彼らの世代なら超えていけるかもしれないと、思いを託すまひろも。

しかし今日の見せ場は何と言っても、帝の譲位を強行しようとする道長を説得に訪れる実資。
心身が衰えつつある帝をますます弱らせて追い詰めては皆の心は離れる一方だと諭し、加えて「幼い東宮を即位させ政を思うがままになされようとしておることは誰の目にも明らか」とまで言う実資に、堪らず道長も反論する。
「左大臣になってからかれこれ20年。思いのまま政などしたことはない。したくともできぬ。まったくできぬ」
「左大臣殿が思う政とは何でありますか。思うがままの政とは?」
「民が幸せに暮らせる世を作ることだ」と道長は答えるが、実資は「民の幸せとは?」と重ねて問う。
「そもそも左大臣殿に民の顔など見えておられるのか?幸せなどと曖昧なものを追い求めることが我々の仕事ではございませぬ。朝廷の仕事は、何か起きた時まっとうな判断ができるように構えておくことでございます」
「志を持つことで、わたしはわたしを支えてきたのだ」
との答えにも
「志を追いかける者が力を持つと志そのものが変わっていく。それが世の習いにございます」
と反論され、道長は苦笑しつつ「わけがわからぬ」と問答を打ち切る。

ド正論マン実資の白眉とも言うべきシーンでした。その問いかけも単なる「うるさ方」としての難詰ではなく、政治とは何か、権力とは何か、権力者の在り方とは——ということの本質に迫る正論です。左大臣道長に真正面からこれだけ言えるのは実資くらいで、まさに賢人右府の面目躍如。
かつてまひろと交わした約束。道長は今もそれを忘れることなく夢や理想として掲げてはいるけれど、実資殿の言う通り、それだけでは政の軸にはならない。むしろ長く権力の座にいると変質してしまい、もう元の形には戻れないのかもしれません。「まひろとの約束」が今はただのアリバイになってしまったことは、本人も自覚しているでしょうし。
この苦渋を経て、次回はいよいよ「望月」の歌が詠まれるようです。道長はどんな思いでそれを詠むのでしょうか。

大河の後は【クラシック音楽館】。N響の首席常任指揮者ファビオ・ルイージ指揮で、シューマンのピアノ協奏曲とベートーベンの7番でした。
更にその後は『坂の上の雲』。秋山真之はアメリカに留学し、広瀬武夫はロシアへ赴く。正岡子規は関西旅行に向かい、後世に残る名句を幾つも生み出すも、結核性のカリエスはますます悪化。そして軍事費の増大に伊藤博文が危惧を抱き、もはや外交など役に立っていないではないかと憤激しても、日露開戦は待ったなしの状況に——

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