え?今日は何の日かって?
実はですね、『指輪物語』ファン的には「待ちに待った誕生祝い」、つまりビルボ&フロドの生まれた日なんです。
今年はたまたま、『旅の仲間』冒頭のあのパーティが行なわれた3001年と曜日まで一緒。
そんな訳で、袋小路屋敷の大旦那と旦那に「おめでとうございます」を言わせて頂きます。
後になるほど原作離れして行った映画シリーズですが、『旅の仲間』の始まりの時には、よくここまで原作通りに、と感動を覚えたものです。
ここを丁寧に描くことによって、最後の滅びの山でのフロドとサムの述懐やホビット荘への思いに説得力が生まれ、彼らのその言葉によって、あの美しい風景や楽しかったことを、観客も「視覚として」甦らせることが出来るのです。
そしてまた、そこで描かれたものが、美しく楽しく懐かしいものであればあるほど、それらを喪失してしまったフロドの痛みが、深く胸に迫って来ることにもなります。
最初に「原作の世界観や雰囲気に忠実」であるということを示しておいて、後はけっこう自由に脚色を加えて行くというのは、有名な原作のある映画の製作方法としては「有り」だと、私は思いますし、あの部分に力を入れて丁寧に描いた演出、その選択は正しかったとも思っています。
そして、映画のそのくだりで、最も自分の心に残っているのは、パーティのシーンよりも(それも勿論楽しいのですが)、ビルボとガンダルフが二人でパイプを燻らせながら語り合うシーンです。
ビルボが作った煙の「輪」をガンダルフの「船」が抜けて行くという演出が、そのずっと先の未来までもを暗示している、という解釈を目にした時は、目から鱗が落ちる思いでした。
両名優の演技のおかげもあって、『ホビットの冒険』の過去から、そういう未来へと到る、彼らの間に流れる「時」をも感じさせる、素晴らしいシーンだったと思います。
いつかはロケ地見学にいってやるーと、まだ思っています。
>misao様
本当にあの一連の描写は素晴らしくて、『王の帰還』まで見終えた後またあそこを見直すと、涙が出て来ます。ガンダルフと出会った時のフロドの無邪気な笑顔にも…
>rukkia様
PJすっかりスリムになって、あまりホビットじゃなくなっちゃいましたね(笑)。私は太ってる時の方が好きだったんですが。
NZのシャイアロケ地は、結局一部は残ってるんでしたっけ?私も一度は行ってみたいと、まだ思っております…
でもこれってホビット暦の日付ですよ。
ホビット暦は冬至が新年だから、この2人の誕生日はグレゴリオ暦に直すと9月13日か14日になります。
疑問に思われる方は「追補編」をご覧下さい。
わざわざ過去記事にコメントお寄せ下さいまして、ありがとうございました。
ホビット暦だとそのユールも二日にわたるとか、週のはじまりが土曜日で、新年も常に土曜日に始まるとか、人間の目で見ると(?)ややこしいですよね。
そういう訳で、たとえば「こっちの世界」でも、たとえば東京では七夕やお盆など旧暦の行事を新暦で行なうのと似たような感覚で(ちょっと違うかも?)、この日に「おめでとう」しました。