今朝は8時前に起きることができました。朝ドラは録画視聴。日に日にシビアな展開になっていきます……
洗濯を済ませた後おでかけ。目的はカフェに一人で行くことでしたが、そこまで里山を通って行こうと思いつきました。
道すがら見かけたメタセコイア。
しかしその里山登りが、わかっていたけれどまさに「山登り」。一応設置されてある急な階段をビル3階か4階分くらい登り、途中で道に迷いかけたため、いったん降りた階段をまた登ったりと、老人にはハードな行程でした。
比較的穏やかな道を抜けた後は——
密林また密林!そして竹林。実はこの中と言うか傍らに団地があります。
「東京には緑がない」とか言う人は、この森の斜面や階段から滑落すれば良いです。
少し開けた所でさえこんな感じ。基本的に「手をかけない」ことが市や管理団体のポリシーのようですが、あまりの古木や危険な木は伐採や枝切りが行われているようです。
しかし密林の中の道は比較的歩きやすいです。
道の半ばにある謎の岩。そう古いものではなく最近(と言っても数十年前)に置かれたようです。
なおこの山道は鎌倉古道。鎌倉街道には今の幹線道路と「旧道」と呼ばれる道が市内に存在しますが、実はこれこそが真の旧道らしいです。地上にも古道の痕跡は残っていますが、新田義貞軍は本当にこんな山道を鎌倉まで攻め上ったのでしょうか?
息子が赤ちゃんの頃、やはり秋にベビーカーでこの道を通ったこともあります。さすがに怖い階段や急な坂道とは別ルートでここまで来ましたが、よくそんなことができたものです。若くて体力もあったんですね。息子をベビーカーから降ろしてみたら、落ち葉に埋もれて困惑していました。
鬱蒼とした密林ばかりでなく、紅葉も綺麗です。
そして古道を抜ける頃には、トップ画像のような風景が。木々の間から見える別の山と遠くの団地。これこそニュータウンらしい景色です。
団地横の整備された道を抜けると——
歩道橋の上から眺めた風景。眼下の住宅街、向こうの山と団地、目の前にあるのは地元の古刹の屋根。こういう景色もニュータウンらしいと思います。お寺はNHKの多摩ニュータウン特集で、昔から変わらない行事と共に紹介されたこともあります。
さて目的地の少し前まで来たところで、こういう場所が——
ここは元小学校でした。その時代も憶えているので少し寂しい気持ちもしますが、今は市民活動・交流センター《キタカイさんぽ館》として、旧教室を利用した部屋で生涯学習など様々な活動が行われている模様です。子育て交流ルームもあり。
自分はこの中にある《多摩ふるさと資料館》に興味があり、開館時から来てみたかったのです。しかしバスを使わなければ行けなそうだし……と長らく逡巡していたところ、本日思いがけず目の前に現れたので、良い機会と思い入ってみることにしました。
資料館自体のページは現在アクセスできないようなので、「多摩ポン」の紹介記事を。
資料館は5つの部屋(元教室)を展示室として用いて、古代から現代に至る多摩の歴史、生活、産業などが紹介されています。写真撮影不可とは書かれていなかったので、ここでも何枚か撮ってみました。
多摩センター駅周辺のジオラマ。見たところ子供たちが小さかった頃の光景のようです。写真パネル展示にも懐かしいものがありました。
石器時代から縄文時代、古墳時代、中世にまで至る埋蔵文化財が展示されています。東博のはにわ展へ行けなかった悲しみも少しは解消された気がします。
市内にあった養蚕農家の内部。
2階の多目的室で期間限定のこういう展示も。
ニュータウンになる前の昔の多摩が「山」と共に生活してきたことがわかります。展示品は「めかい」と呼ばれる、この地域で作られ使用されてきた竹かご。大きさも用途も様々です。めかい作りは、今でも文化伝承として作り続けられ、児童館などでも体験学習があったと記憶しています。
「たまポン」記事でも紹介されていましたが、館内にはカフェスペースもありました。
実は入り口で最初に目を惹かれたのがこの看板でした。正直もっと小さいスペースかと思っていましたが、以外と広く、メニューも充実しているようでした。ここも地域やサークル参加の人の交流の場になっているのでしょう。
今日のお昼はここで食べてもいいかと一瞬思いましたが、本来の目的地へ向かうことにしました。
一度表通りを経てまた別の団地商店街のある場所へ。昔は八百屋さんや書店、薬局などが並ぶ商店街でしたが、一時期空き店舗だらけになり(目の前に大きいスーパーもありますし)今はまた新たな業種のお店や事業所が入っています。
多摩に来たばかりの頃、この辺りまで足を伸ばしてみて、ずっと山道や鬱蒼とした森の中を歩いていたらいきなり小さい街が現れて、ドラクエなどのRPGのようだと思ったものです。
お昼を食べたのは食堂《きっちん空》。
母体となる《どんぐりパン》ともに、こちらも就労支援B型事業所です。市内の飲食店にはそういう形態のお店がいろいろあります。ここは月イチくらいでこども食堂(誰でも食堂)も開いているようです。近頃この辺りに来る時は息子のクルマを利用することが多く、食堂が定休日の日曜ばかりだったので、一度ちゃんと中にも入ってみたかったのです。先日来、事業所めぐりばかりしていますね。
こちらビビンバ丼。お弁当の形ですが、店内でいただきました。野菜ったぷりで美味しかったです。お弁当中心ではありますが、その他のメニューも頼めば作ってくれるようです。どんぐりパンのクリームパンも買いました。
さて、貝取北センター商店街(という名前です)に来たからには、こちらにも寄らなくては。
息子が帰省する時には必ずと言っていいほど来る《珈琲屋 黒子》。一人で寄るのは初めてです。お店のある低層団地は現在外装工事中のようで、足場やシートに覆われている様子にびっくりしましたが、お店はちゃんと営業中でした。
ホットのカフェラテに、美味しいと噂のバスクチーズケーキ。確かに美味しかったです。
念願を二つ果たした後は、大通り沿いにだらだら歩いて帰ることに。
道の途中にある《貝取神社》。バス停の名前にもなっています。怖い階段を登り(今日はそんなことばかりです)お参りした後は、階段ではなく脇道へ——
と、目の前に開けた場所が。
鬱蒼とした里山と整備された遊歩道。いつも遠くから見て、どうやって入るのだろうと思っていた公園でした。ここから入れば良かったのですね。
再び大通りに戻って——
住宅街、電線、その向こうの紅葉した里山、そして青空。これもまたニュータウンらしい風景です。
高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』の(悪)影響で「多摩の自然は人間たちによって滅ぼされた!」と思う人が多いようですが、昔から人が住んでいた場所に、今も人が住んでいるというだけのことです。農業や山仕事中心だった時代とは、住民の層も生活様式も変化したとは思いますが。
こちらは道沿いの小さい公園の中。子供たちが小さい頃は、ここにも時々遊びに来たものです。
ついでにスーパーで買い物をしようと思いましたが、ほしかった物が見当たらなかったので、そのまま家に帰りました。さすがに足腰が痛いです。
帰宅後は、着て行った物など洗う洗濯第2弾。その後はすることが多いため(写真整理とかこのブログ書きとか)横にもならず。
晩ごはんは生協で買ったミールキットを使って「ごま坦々鍋」を作りました。坦々鍋なのでもちろんやや辛め。思えば昼夜とも辛味メニューでしたが、疲れている時には効く気がします。
夜のTVは『孤独のグルメ』銀座〜新橋編。その後の【タクシー運転手さんうまい店に連れてって】は観ませんでしたが、更にその後の時間はまたも【世界(秘)衝撃ファイル】が……年末だからと言って火曜も木曜も放送しなくても。
初めの方は観ず、シャワーの後はNHKで【サラメシ】を観て、衝撃ファイルは最後の「事件」だけ視聴。男女3人の愛憎のもつれによる残忍な殺人事件で、犯人夫婦がそれなりに有名人だったこともあり、ネットの事件ファイルなどにも取りあげられるくらい知られた事件だったようですが、何だかねぇ……という感じでした。
その後はEテレで【365日の献立日記】を経て【ソーイング・ビー7】と【カールさんとティーナさんの古民家村だより】再放送を続けて流し見。ソーイングはトニーふたりの内どちらかが去るのでは、と思っていましたが「W」さんの方でした。この人も良い時とそうでない時の落差が大きい人でしたが、最後の「シュール」ドレスのインパクトが強かっただけに残念です。お疲れ様でした。
お疲れと言えば自分も、歩きに歩き書きに書いた一日でした。今日中にアップできそうで良かったです。