今日も晴天。しかし朝晩はめっきり冷え込むようになりました。日中は気温が上がり、寒くなっても何か食べれば温かくなりますが、遠出の予定を終えるまでヒーターはつけないことにします。それでもドアや窓に結露が生じつつあるのが悩みの種です。数年前に窓のサッシが新しくなり、昨年ドアも交換されて以来、特にひどくなりました。マンションの他のお部屋からも、そういう苦情やお悩みの声が上がっているようです。
概ね家にいて、ゲームしたり本を読んだりしていました。今日中に読み終えたい本があるのですが、出先にも持って行かないと無理かもしれません。外出は、近くのコンビニへお昼の足しや明日の朝食に添える物などを買いに行ったくらいです。白菜鍋は丸三日かけてどうにか食べきりました。
夜は大河ドラマ『青天を衝け』視聴。時間がないので手短にいきます。サブタイトルは「栄一、あがく」。
愛妻・千代を失い憔悴する栄一。千代を敬愛していた仲間たちもその様子を案じるが、井上馨の奨めもあり、亡き平岡円四郎の妻・やすの紹介する伊藤兼子を後妻として迎えることとなる。没落した豪商の娘であり、一時は芸者勤めもしていた身の上だが、家柄や教養を評価されてのことだった。
妾と言うより第二夫人だったくにさんには「大実業家夫人としての外向きの仕事は荷が重い」ということですが、彼女にもなついていた子供たちにとっては納得しかねる話ですよね。特に長男の篤二くんは、兼子さんにはいつまでも心を開かず……
同じ頃、東京府は東京養育院の廃止を決定。「貧乏人が野垂れ死にしようが知ったことか」などの暴言に憤懣やるかたない栄一。
一方、三菱とその背後にいる大隈重信に対抗すべく、栄一と仲間たちは井上の肝いりで新たな海運会社「共同運輸会社」を設立。株主優待や運賃値下げなど、互いになりふり構わぬ抗争は激化するばかり。このままでは両者共倒れになると危惧した五代友厚が仲裁に入ろうとするも、栄一は(岩崎による敵対的買収などもあり)それを拒否。政府の更なる援助を求めて伊藤博文を訪れ、口を極めて岩崎を非難、罵倒する。
そんな栄一に、敵の悪口を挙げ連ねるのではなく「もっと大きな目で日本の未来を考えろ」と諭す伊藤。実は伊藤は、時間をかけてドイツの憲法に学び、日本に於いても憲法と議会を作ろうと構想していたのだ。結局いちばん大きい目で日本を見ていたのはこの男だったかと気づく栄一。
そして三菱と共同運輸の争いが熾烈を極めるさなか、岩崎弥太郎が病死した。同じく余命わずかだった五代は、最後の大仕事として三菱(弥太郎の後を継いだのは弟の弥之助)と共同運輸双方を説得。両社は和解、合併して「日本郵船株式会社」が設立されることとなる。それを見届けた後、五代も世を去るのだった。
財界の大物二人が相次いで亡くなった回ですが、実はその前年、岩倉具視も帰らぬ人となっています。死の間際まで「お上(天皇)の許での立憲国家を作ること」を願った岩倉ですが、山内圭哉さんの岩倉卿、最後の最期までクセが強く面白かったです。あんな「おもろい」亡くなり方で良いのか?と思うくらい
そして病に倒れた五代様ならぬ五代氏は、この世界でもあさちゃんにお見舞いしてもらえたのかなぁ……なんて考えたりしました。
さて、千代の死を振り切ろうとするかのように仕事に没頭し、家庭を顧みることのない栄一に耐えかね、兼子は離縁を切り出す。目先のことに集中するあまり、周りを見失いがちな自分を反省し、そんなときは、父や母や千代のように遠慮なく叱ってくれと頭を下げる栄一。
東京府によって廃止された養育院の運営に自ら乗り出す栄一を助け、兼子もバザーを開いて財界人や政府関係者から寄付を募るなど、パートナーとして協力する。かつて千代がそうしたように。
そして明治18年、日本にも内閣制度が発足。初代内閣総理大臣伊藤博文が誕生する。その4年後には大日本帝国憲法が発布され、天皇を元首とする立憲政治が始まったのだった。
というわけで重要人物が何人も亡くなったり内閣が発足したり栄一が再婚したりと大忙しでしたが、あまり「歴史ダイジェスト」感はなく、今回も面白かったです。
栄一の家庭事情も複雑ですが(現実はもっと…かも)、成長した長男・篤二くんの暗い眼差しも気がかりですね。次回サブタイトルは「栄一の嫡男」。さて、どうなりますか……