ときどき
昨夜は窓を開けて寝たらかなり涼しかったです。気象情報によると、早朝の気温は18℃だったとか！ついこの前に比べて10℃くらい低くなったわけで、突然の秋にびっくりしています。
というわけで、温かいものを食べようと、先日買ったバターブレッツェルにレトルトのクラムチャウダーを添えました。
洗濯も早めに済ませ、買い物その他の用事のため午前中に駅前まで出ました。服も七分袖を探し出して着て行きましたが、急に季節が変わると、着るものに困りますね。
トップ画像は道すがら撮ったキバナコスモス。背の高い花がもっといっぱい咲いていたのですが、これ以外は背景があまりよろしくないので……
駅前ショッピングセンターが50周年を迎えたということで、館内にその歴史が様々なシーン別にパネル展示されていました。自分がこの辺りに住むようになってからも随分変わったなと思ったり懐かしかったり。
結婚と同時に、自分も夫にも全く縁もゆかりもない多摩市に移住して来て、子供が生まれ育て、家（マンション）を買い、夫を先に送り、子供たちがそれぞれ独立して今に至るわけで、子供たちにとってはもちろん、自分にとっても今やここが「ふるさと」なんだなぁ……とかみしめています。その割に知らないことや場所も多いので、涼しくなったことですし、またあちこちを散策や探索してみようと思います。
——と感慨に耽りつつ銀行へ。とんだ野暮用です。図書館も少し覗いてからスーパーやコンビニ、百均などで買い物をして、家に帰ったのは正午過ぎでした。意外と長く出ていたようです。昼ともなると、さすがに汗ばんできました。雲が多く、湿度が高かったのかもしれません。
それでも家の中では、エアコンどころかサーキュレーターも小さい方の1台だけでしのげました。
お昼ごはんは唐揚げ屋さんで買った秋の折り詰め弁当。栗と舞茸の炊き込みご飯に季節を感じます。
少し休んでから、日曜日に予約録画しておいたテレ東の『刑事の証明9』を視聴。人気シリーズでしたが、どうもこの「9」がラストだったようです。この1作だけ、主任に松澤一之さんが来てびっくり。そして那須管理官は結局最後まで広瀬さんの面倒を見ることに……二枚目俳優お二人の微妙な関係が好きでした。ストーリーそのものは、相次ぐ殺人に家族の愛憎が絡み、あまり救いのない話でしたが。
その後、村上弘明さんが大病を患い、時を同じくして加藤剛さんも亡くなり、このシリーズもそのまま終了、ということになったのかもしれません。
季節の変わり目の疲れもあり、その後はだらだらしてしまいました。晩ごはんもあまり食欲なく、大きめのカップ麺のみという体たらく。『孤独のグルメ』の五郎さんを見習うべきですね。
バスタブにお湯を張って入浴した後は、ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』視聴。いよいよ最終回です。
耕助パパのお墓参り前夜。ドラマ開始当初は草太くんにしか見えていないのかな？と思っていたパパが、今や全員の前に現れ、生死も時空をも超えて思いを伝え合います。亡くなる直前まで「七実は大丈夫」と言い続けていたというパパは、今も七実に「大丈夫、大丈夫」と言い続けてくれるのです。時にノイズと感じていたシュールな展開や演出は、この最終回のためだったと判りました。
ひとみさんの病気治療とその後の生活を維持するため、一度は手放したボルボを七実が自分の力で買い戻し、家族の許に戻ってくる。そしてパパもずっとそこにいる——
ラストは初回と同じ、お墓参りの帰りに、パパも含めて家族全員を乗せたボルボが満開の桜並木を走り抜けるシーン。そして神戸の海、沖縄の海。海を越え、時空を超え、ボルボはどこへでも行ける。結婚前の耕助がひとみを連れて行きたいと言っていたウユニ塩湖へも、そして地球を飛び出して宇宙へも。どこへ行っても自分たち家族はずっと大丈夫。そんな七実の思いと共に、ドラマは幕を閉じます。
岸田奈美さんのエッセイの単なる映像化ではない「岸本家」の物語。ドラマならではの視点や構成、ドラマだからこそ描ける感情——その意味や意義が最終回にしてようやく理解できた気がします。主演の河合優実さんはじめ、出演者の皆さんの演技も素晴らしかったです。演技と言うか、まさにその人が、そして岸本家の皆がそこで生活しているようで。草太くん役の吉田葵さんなど実際にダウン症の俳優さんたちが、これだけの期間、一人の俳優として演技したという点に於いても画期的な作品だったと思います。
10回の放送の間に批判めいたことも書きましたが、終わってみればとても良いドラマでした。
