復活祭から1週間が経ち、イースター休暇も終わる日曜日、ようやく天候もすこし回復してきた頃を見計らって、街を散歩してみました。今日はラガン川沿いをウォーターフロントからアルバート記念時計塔までをご紹介します。
このブログでも幾度か触れていますが、英国北アイルランド首都ベルファスト Belfastは造船業を中心に発展しました。街中を貫くラガン川 River Laganに沿うようにして、街が広がったという経緯があります。しかし、現在では造船業は徐々に衰退しており、この川沿いのエリアも観光向けに再開発されました。
ウォーター・フロント Water Frontは、Belfastが誇る最新のイベント会場であり、昨年12月にここで開催された国際学会に私も参加しました。Belfastで学会が開催される場合、ここか、あるいは私の所属するクイーンズ大学 Queen's Universityになります。
当然ですが、敷地内や外見は綺麗に整備されていて、隣接されたヒルトンホテルからのアクセスも良いです。
ベルファスト・バージ Belfast Bargeです。バージ Bargeとは「小型の船や貨物船」を意味しますが、このベルファスト・バージは観光客向けのアトラクションになっているそうで、船内に様々な展示物があるそうです。ウォーター・フロントから歩いてすぐの川岸が入り口となっています。実は今日までこんなものがこの場所にあるということを知りませんでしたので、見つけた時はちょっとビックリしました。私は今日は入らなかったのですが、次があったら、一度は入ってみたいなと思いますね。
ラガン川に架かる2つの有名な橋、クイーンズ橋 Queen's Bridge(右)とクイーン・エリザベス橋 Queen Elizabeth Bridge(左)です。
どんだけ女王陛下が好きなの!?
と思われるかもしれませんが、Belfastは大英帝国ヴィクトリア朝に発展した経緯があり、いわゆる「ヴィクトリア女王恩顧」の街なのです(ヴィクトリア女王はその長い君臨期間において、ほとんど統治(親政)をしていないので、ヴィクトリア女王に感謝するのはちょっと違うような気がしないでもありませんが)。Belfastはこのクイーンズ橋もヴィクトリア女王を称えています。余談ですが、私が所属するクイーンズ大学もヴィクトリア女王が(一応)創設者であるため、クイーンズの名を冠しています。
クイーン・エリザベス橋は、同様に、エリザベス2世女王を称えています。
ビッグ・フィッシュ Big Fishです。別名、知識のサーモン Salmon of Knowledgeです。1999年に作られた作品であり、観光客寄せパンダならぬ客寄せサーモンとして、ラガン川沿いに置かれています。ビッグ・フィッシュというから、さぞかし大きくて立派なのだろうと思うと、色々な意味でがっかりします。札幌の時計塔みたいなものです。
しかし、なぜかBelfastの観光名所として異常にプッシュされているアート作品であり、Belfastに来た際には一度は拝んでおくといいのではないでしょうか。
アルバート記念時計塔 Albert Clockです。ビッグ・フィッシュから街中に入ると、目の前にそびえ立つのがこの記念塔です。1869年に建てられた時計塔であり、ヴィクトリア女王夫君である「プリンス・コンソート」(The Prince Consort)アルバート公を称えるためのものです。アルバート公は、よくヴィクトリア女王と対比されるように、賢君だったという評価が多い気がします。
この街はどんだけヴィクトリア朝が好きなの!?
と思われるかもしれませんが、Belfastではこれが通常営業です。とにかくヴィクトリア朝を称えるための建築物で溢れています。北アイルランドを懐柔するためもあったのでしょうが、実際にBelfastはヴィクトリア朝時代に厚遇された街であり、地域住民も英国王室への敬意を持つ方々が少なくありません。
北アイルランド紛争時にBelfastがやたらとテロに襲われたのは、北アイルランドの首都であることもありますが、それ以上にこのような英国王室愛のある地域への攻撃だったのかもしれません。
せっかくの日曜日なのに生憎の曇り空でしたが、ラガン川沿いをゆっくり散歩すると、改めて色々な発見がありました。Belfastにいらっしゃる機会がありましたら、ぜひ観光してみて頂ければと思います。
このブログでも幾度か触れていますが、英国北アイルランド首都ベルファスト Belfastは造船業を中心に発展しました。街中を貫くラガン川 River Laganに沿うようにして、街が広がったという経緯があります。しかし、現在では造船業は徐々に衰退しており、この川沿いのエリアも観光向けに再開発されました。
ウォーター・フロント Water Frontは、Belfastが誇る最新のイベント会場であり、昨年12月にここで開催された国際学会に私も参加しました。Belfastで学会が開催される場合、ここか、あるいは私の所属するクイーンズ大学 Queen's Universityになります。
当然ですが、敷地内や外見は綺麗に整備されていて、隣接されたヒルトンホテルからのアクセスも良いです。
ベルファスト・バージ Belfast Bargeです。バージ Bargeとは「小型の船や貨物船」を意味しますが、このベルファスト・バージは観光客向けのアトラクションになっているそうで、船内に様々な展示物があるそうです。ウォーター・フロントから歩いてすぐの川岸が入り口となっています。実は今日までこんなものがこの場所にあるということを知りませんでしたので、見つけた時はちょっとビックリしました。私は今日は入らなかったのですが、次があったら、一度は入ってみたいなと思いますね。
ラガン川に架かる2つの有名な橋、クイーンズ橋 Queen's Bridge(右)とクイーン・エリザベス橋 Queen Elizabeth Bridge(左)です。
どんだけ女王陛下が好きなの!?
と思われるかもしれませんが、Belfastは大英帝国ヴィクトリア朝に発展した経緯があり、いわゆる「ヴィクトリア女王恩顧」の街なのです(ヴィクトリア女王はその長い君臨期間において、ほとんど統治(親政)をしていないので、ヴィクトリア女王に感謝するのはちょっと違うような気がしないでもありませんが)。Belfastはこのクイーンズ橋もヴィクトリア女王を称えています。余談ですが、私が所属するクイーンズ大学もヴィクトリア女王が(一応)創設者であるため、クイーンズの名を冠しています。
クイーン・エリザベス橋は、同様に、エリザベス2世女王を称えています。
ビッグ・フィッシュ Big Fishです。別名、知識のサーモン Salmon of Knowledgeです。1999年に作られた作品であり、観光客寄せパンダならぬ客寄せサーモンとして、ラガン川沿いに置かれています。ビッグ・フィッシュというから、さぞかし大きくて立派なのだろうと思うと、色々な意味でがっかりします。札幌の時計塔みたいなものです。
しかし、なぜかBelfastの観光名所として異常にプッシュされているアート作品であり、Belfastに来た際には一度は拝んでおくといいのではないでしょうか。
アルバート記念時計塔 Albert Clockです。ビッグ・フィッシュから街中に入ると、目の前にそびえ立つのがこの記念塔です。1869年に建てられた時計塔であり、ヴィクトリア女王夫君である「プリンス・コンソート」(The Prince Consort)アルバート公を称えるためのものです。アルバート公は、よくヴィクトリア女王と対比されるように、賢君だったという評価が多い気がします。
この街はどんだけヴィクトリア朝が好きなの!?
と思われるかもしれませんが、Belfastではこれが通常営業です。とにかくヴィクトリア朝を称えるための建築物で溢れています。北アイルランドを懐柔するためもあったのでしょうが、実際にBelfastはヴィクトリア朝時代に厚遇された街であり、地域住民も英国王室への敬意を持つ方々が少なくありません。
北アイルランド紛争時にBelfastがやたらとテロに襲われたのは、北アイルランドの首都であることもありますが、それ以上にこのような英国王室愛のある地域への攻撃だったのかもしれません。
せっかくの日曜日なのに生憎の曇り空でしたが、ラガン川沿いをゆっくり散歩すると、改めて色々な発見がありました。Belfastにいらっしゃる機会がありましたら、ぜひ観光してみて頂ければと思います。