心の自由

被曝を最小限にして命を繋ごう!

2<福島の子供達を疎開・避難させよ>5/16毎水曜19~21時:文科省前抗議

2012年05月15日 | 日記
インターネットで野菜を注文

校庭表土が5センチ削り取られ、地中深くに埋められた。数ヶ月前から校庭活動が公式に許可。
「そんなの全然納得できない」と言うのは、福島で学校経営するフランス系カナダ人Rさん。
「僕は表土を15㎝削り取ったよ。それで他県から運んで来た土で表土を覆った。だけど子供たちにはもう外では遊ばせないようにしてるんだ。」                                彼の奥さんは取材時、妊娠9ヶ月。彼女は3人目となる子供を福島で産むことにした。
「みんな、近所の人が明日もここに居るかしら、と考えながら暮らしています。それは正直かなり辛いです。避難をするかどうかというのはあくまでも私的な決断ですが、いつだって他の人たちから何かしら言われるものなんです。」

6歳児の母Kさんは「国や県の言うことなんか信用していません。福島を離れることによるストレスと、残ることのストレスを天秤にかけて、ひとまず残ることにしたんです。親戚は皆福島だし、お店のローンの返済も終わっていないし・・・」                                    彼女は旦那さんと、子供を産んだばかりの妹さんと両親と共に、ここで生きていくことにした。知り合いの母親たちと測定器を手にしつつ、ホットスポットをなるべく避けて動く。
「野菜は全部インターネットで注文、福島から遠くで生産されていて、何ベクレル以下か表示されているものを選ぶようにしています。今では割と簡単にそういったものを見つけることができるんです。でも食費は2倍になりました」子供服の売り上げは半分に下がってしまったという。

市内のスーパーで「地産池消」の掛け声の下、福島県産の果物や野菜が他県のものに比べて半分か3分の1の値段で販売されている。野菜の並ぶ棚には「安心、安全」と表示。 それを信じてもいいのなら--- 
Kさんはそんな福島での精神の疲労をこう語る。                                                       「畑が汚染されているなんてみんなわかっています。でも一度ここで採れた野菜を食べてみたってすぐ何か起こるわけじゃない。それで、もう生きるのを自分で大変にするのはやめにしようと思って何かをやめることにするんです。忘れることにさえしてみたら、日々の暮らしは本当にシンプルになるからです。」
現在の彼女たちにとっての最大の脅威、それは元に戻ったかに見える福島の日常の中で、放射能の存在を忘れていくことなのだ。

「一番難しいのは思春期の子供たちです」と、郡山に住む中高生の母親たち。
「中学生たちはマスクをつけるのすら嫌がるし、牛乳を飲むなと言っても言うことを聞いてくれません。ある日娘が外出していて、どこに行ってたの?と聞いてみたら
「福島牛のバイキングに行って来た」と嬉しそうに言うんです!家ではこんなに気を付けてるのに。                                                           子供が「俺は原発推進派だからな」なんて言うこともあるんです。」

チェルノブイリでは14歳から19歳までという、言うことを聞かない世代が、ガンの発生数が一番高かったという。
<郡山に住む小中学生が集団で安全な場所に疎開できるように>と郡山市に対して裁判を起こしている。けれども裁判は棄却された。彼女たちは裁判を続けることにしたものの、あくまでも匿名であろうとする。                                                    「放射能のことについて何か言うのは、まわりから嫌な目で見られます。今ではもう、みんな普通の生活を送っていたいんです。」

福島の中学で、部活動は廊下で行われている。
学校側の見解は「雪が降ってあまりに寒いから。福島の冬というのはこんなもの」だそうだ。
この取材をしていた1月初め、お正月の地震の後でセシウム降下量が急上昇したのは誰もが知っていることだ。
13歳の息子の母親Sさんは、そんな学校の先生たちの態度に耐えきれなくなったという。
彼らは生徒に対して放射能への注意を促すことをやめた。

嫌気がさした彼女は子供を連れて関西に引っ越しをすることにした。
私たちが彼女の息子に、避難することについてどう思うかと尋ねてみた時、彼女の運転する車内は長いこと重い沈黙に支配されていた。
運転席からこちらを振り返った彼女は目に涙を浮かべながらこう聞いた。

「あなただったら? あなたが私の立場だったら? あなただったらどうします?」                                                                                                     (終わり)   
 
☆☆福島のお母さん達から突きつけられた課題の答えは?☆☆
それぞれのおかれた場で、真摯に受け止めていくしかない。
私はプラカードを作って文部科学省前で掲げる。そこで、何が出来るか考える。

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