数々の伝説を持つ黄金山(広島市南区黄金山町・標高221.7m)へ……訪れた日には、広島市の上空で、一帯がかすんで見えました。広島地方気象台によると、肉眼で見えないちりなどが大気中にたまり、視程(水平方向で見通しが利く距離)が10キロ未満になる「煙霧」に近かったようです。高気圧に覆われて、気温が3月上旬並みまで上昇し、風も弱く、乾いた微粒子が大気中にとどまったとみられます。
黄金伝説の地……広島市南区のシンボルとして親しまれている黄金山、この山の名前は古くから城山と呼ばれていました。
山頂付近に城の主要な部分があり、広島湾内を一望できる山頂は戦において重要な位置を占めており、何度となく局地的な戦場となりました。厳島の合戦の前哨戦として行われた1555年(弘治元年)7月、陶晴賢の武将三浦房清が攻めてきたとき、城将香川光影が防戦し、撃退したと伝えられています。
「黄金山」という名前の由来は、観音寺の山号が「黄金山」といったこと、このあたり一帯の麦畑が黄金色に輝いて見えたこと、夕日に黄金色に染まって見えたことなど様々です。地元の古老の中には白南天の木の根元を掘ると黄金が出るという伝説まで伝わっています。(広島市南区役所地域起こし推進課 制作の資料より)
「三春の桜」(福島県の名木)……この桜は、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災により、多大な被害を受けた福島県の速やかな復興を祈念し、また、広島在住、福島県人の故郷への想い、広島市民の復興を願う想いを込めて、「ひろしま」と「ふくしま」を結ぶ架け橋になるよう、黄金山に植樹されたものです。(平成26年3月 黄金山さくらの会・ひろしま福島県人会 案内資料より)
春の季節には、美しい桜が咲き誇り、絶景を楽しむことができます。昨年(2024年)4月9日付け、黄金山の桜並木を撮影したものです。
FM送信所(広島エフエム・RCC中国放送、FM補完中継局)・電波塔(黄金山 南展望ゾーン)……展望台には、結構大きめの猫が君臨しており、声掛けにも動ぜず完全に無視されました。
展望スポット(黄金山 北展望ゾーン)……広島市中心部、瀬戸内海、山々を一望できて、夜景や夕焼けなどは美しい光景が広がります。