昨日「世界一受けたい授業」を見た。
齋藤先生って面白いなと前から思ってたが、コメント力については経験上とてもうなずける。
ずいぶん前に知り合いの家に遊びに行ったときのこと。
当時彼女には5つになる男の子がいた。
私は子供が苦手だというのに、なぜかなつかれることが多く、
さらにxxくんは初対面だというのにひときわ人懐っこく、私にしきりと話しかけ離れない。
食事中の会話。
「これ、おいしいね」
『あっ、今おいしいって言った声、かわいかった』
サラッと、とても自然に言ってのけたのに、驚いた。
5歳にしてこれって、一体どういうこと?
意外性のある誉め言葉ほど印象に残るものはない。 まさにコメント力とはこういうこと。
どうやらxxくんは、幼稚園でも女の子にとてもモテルらしく、
お誕生日会に引っ張りだこだそうだ。 う~ん、納得。
女性を誉めるときに、“キレイ、美人、かわいい、素敵”なんて言葉は意味がない。
「いいえ」か「ありがとう」といっておしまいだ。
少なくとも私はなんとも思わない。
タイミングが悪ければ、誰にでもいってるでしょ、とか話すきっかけがほしいだけかと思うだけ。
下手すると逆効果にもなる。
インパクトのあるコメントが難しければ、持ち物や体の一部を誉めるといい。
さらに目を見つめながら心を込めて言えれば、もっといい。
な~んて芸当ができる日本男性はそうはいないけどネ。
たとえばイタリアで町をぶらついているとすれ違いざまに
「Che Bella!」「Bellissima」だのという人がいる。 (きれいだねって意味)
たいてい冴えないおじさん限定だし、挨拶か暇つぶしみたいなもんだとは
分かっているが、日本では経験しないというのもあるし、突然なので意外性はある。
見られてるという意識から背筋がシャンとするし、気分もいい。
けど、いつもはそんなこといわれても知らんふりして歩き続けるのに、
先月「日本人?」といわれて無視していたら、「中国人?」と聞かれた。
するとついつい「ノー、ジャポネーゼ」と答えてしまった。
最初に「キレイだね」がなかったら、答えてなかったはずだ。
おじさんの策略にまんまとはまってしまった。
世界一受けたい授業
上手にコメントつけることは、結構難しい。意外性を出そうとして、やたら見当違いなセリフを口にしても引かれるだけだし。
相手が何を望んでいるかを知らないといけないし、また自分がそのセリフを言ったらどう受け取られるか、まで推測しないとならないし。
まあジッと目をみるのは失礼にあたるという習慣はずっと続いてますね。私は仕事柄外人と接することが多かったので、徐々に目を見て話すことにとても説得力や誠実さを感じるようになりました。
TPOや言う人に似合うかどうかもありますしね。
確かにうまく褒めるのは難しいです。
大人な女性の発言ですね。こういったことを言われ慣れていない若いうちは、単純に嬉しいのではないかと思いますが、飽きるほど聞いたら「そうよきれいよ、だから何?」と思うようになるのでしょうね。
今後の自分自身の行動様式について考えさせられました。
齋藤先生の言葉でもあるのです。
ただのキレイも、日頃他人を褒めない人やマジメくさった人だと効き目あるかもしれません。要はその人にあった言葉かどうか、ギャップや意外性がインパクトになるんですよね。
私のいとこが3つくらいのときに、かわいいねと知らない人から言われて「うん、いっつもいわれる」と、のたまったのは今でも親戚内で伝説化してますが、子供の答えは正直です。だからお世辞を知らないであろう5歳の男の子の言葉には真実味があるので心から喜べます。
私自身もそんな技術を見習いたいものです。