10月5日~25日に胆嚢炎とその手術のため,入院を余儀なくされた。入院前にチャンピックスは4週間分処方されていたのだが,入院時にいったん取り上げられ,そのまま行方不明になった。「病院は構内禁煙だから,必要ないですよね」と看護師が言った記憶はあるが。
ご案内のように,構内禁煙でも,一歩外まで出て喫煙する入院患者は多い。中には点滴棒を引き摺ってまで吸いに出る人も。チャンピックスがないせいで(笑),喫煙衝動に何度も駆られた。しかし,問題はたばこが簡単には入手できないことだ。病院の近くで営業していたたばこ・酒類販売のコンビニが閉店したので,周りを畑に囲まれた病院では,徒歩でたばこを入手するのが不可能なのだ。浜松医科大学だと,近くにローソンとたばこ自販機があるのに。なので,入院している三週間はなんとか禁煙を守り通した。
そして,それは退院後も続いている。10月1日に吸った以外は約2ヶ月にわたって,禁煙がかろうじてケイゾクしている。そして,11日,最後の禁煙外来に行き,「品薄」とされるチャンピックスの最後の2週間分を処方された。「5~10錠は『お守り代わり』に残しておいて,たばこを吸いたくなったときに服用してもいいですよ」と医師は宣わく。なるほど。
呼気中一酸化炭素濃度が10ppmもあって,「隠れて吸ってるんじゃないの?」疑惑を抱かれたのが不本意だ。呼気検査は肺の深いところの空気まで吐き出すので,「喫煙指数が900だったら,肺の奥深くには2ヶ月たっても深い傷が残っているのでしょう」と,根っからの嫌煙家らしい医師は不気味なセリフで一人で納得していたのだった。「禁煙後3ヶ月が一つの節目。次が3年。3年でニコチンから完全に離脱します。ただし,1本でも吸えば元の木阿弥です」。ほーい。