一寸の兎にも五分の魂~展覧会おぼえがき

美術展のおぼえがきと関連情報をすこしばかり。

玄象あれこれ

2012-11-17 | 義太夫三味線
2012年11月16日(金)。

国立能楽堂に行く。

能は、はっきり言ってあまりよく知らない。

しかし、興味はある。

今日の舞台、『玄象』はよかった。

能ガール(?)の友人のイチ押しの舞台だったし、出演者も錚々たるメンバーだったし、玄象という琵琶をテーマにした作品なので、とても期待していったのだが。

期待にたがわぬ面白さ。

何が面白いのか、といわれてもよくわからないのだが、とにかく寝なかった!面白くて、寝ている暇がなかった。

それがほめ言葉なのか?と言われてしまいそうだが。

お話のなかで、翁(実ハ村上天皇の幽霊)が弾く琵琶の素晴らしさに感服して、藤原師長は渡唐をやめるのですが、いやほんとうに、素晴らしい音楽、素晴らしい演奏というのは、聴く者の人生を変えるんだよ、と妙に納得。

ちなみに、藤原師長はあの藤原頼長(NHKの『平清盛』で山本耕史が力演していた)の息子なんですね。清盛に流されたり、いろいろと波乱の人生を送ったようで。観世清和さんはすごーくノーブルでクールな感じでぴったりでしたが。

最近、『平家物語』を読みはじめたので(これがまた面白い。また改めて)、余計に興味津々なのでした。
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