一寸の兎にも五分の魂~展覧会おぼえがき

美術展のおぼえがきと関連情報をすこしばかり。

「団子売」にはまっています

2013-07-02 | 義太夫三味線
ここのところ展覧会レビューがあまり更新されていないのは、いつもより長くお三味線のお稽古に励んでいるからであります。

「団子売」。文楽や女流義太夫のプロの方が舞台にずらっと並んで弾くとめちゃめちゃかっこいいのですが、実際に弾いてみるとよりおもしろさが発見できる曲です。


(文楽の「団子売」の舞台の様子。杵造さんとお臼。東京メトロの「メトロ文楽」告知HPより)

「杵造とお臼」というそのまんまなネーミングの団子屋さんご夫婦が主人公なのですが、まあ商売繁盛に子孫繁栄がかけあわさったような、要するにそれほど劇的な筋ではなく(っていうか筋らしい筋もない)、10分ほどであっという間に終わってしまう曲なので、お稽古する前はそれほど期待感はなかったのですが(生意気ですみません)、さにあらず。

弾いてみてはじめて、「こんなにおもしろい曲だったのか」と気づきました。

「景事」と呼ばれる、にぎやかな景気のよい曲で、弾いているとすごく気分が上がるのです。

くたびれて眠いときでも、だんだんのってきます。

二上がりの二の音が耳のしたから「ぢゃんぢゃん」と響いてくるのも気持ちよく。

まだ前半しかお稽古していませんが、これからの盛り上がりも楽しみです。

義太夫三味線については、独立行政法人日本芸術文化振興会の文化デジタルライブラリーの「文楽」コーナーにいろいろと情報がのっていますので(音も聴けます)、よろしければぜひご覧ください。

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