一寸の兎にも五分の魂~展覧会おぼえがき

美術展のおぼえがきと関連情報をすこしばかり。

三味線、今日のひきおさめ

2013-05-13 | 義太夫三味線
わたしの短い義太夫三味線歴をひっくりかえしてみて、たしかに言えると思うのですが、

三味線は調子のいいときと悪いときがある。

ここで言いたいのはつまり、三味線のコンディションがいいとか悪いとかではなく、弾きてのコンディションのよしあしについてです。

(三味線のコンディションについてももちろん、天気の具合なども含めてそのときどきのよしあしがあるようなのですが、わたしの場合、三味線のコンディションより何より、自分の側に問題が)

あら、なんだか今日は(比較的)ツボもとりやすいし、いくら弾いても右手がしびれないし、足もらくちん、もっとやりましょ、という時もあれば、

もう出だしのツボがいくらやっても決まらないし、

三だけ弾きたいのに二がひっかかってきちゃうし、

手はしびれるは、足までしびれるは、頭はもうろうとしてくる、

といった日もあります。

特に、平日、仕事から帰ってきて、30分でもいいから弾こうというときなどは、気ばかりあせるのと比例して眠気も増し、どうにもなりません。

そして、その日の弾きおさめ、というときに、ツボ、撥さばき、間のとり方、姿勢といったいくつかのチェックポイントを自分なりに採点してみて、60点はおろか、かなーり甘くみても30点にも満たないようなときなどは、本当にへこみます(それだって、師匠からみれば5点くらいなのです。きっと)。

もう一度弾きなおしたい!

でも、明日の朝、また6時半に起きて2時間かけて仕事に行くことを考えれば、もう限界だ。寝なくては。

とまあ言い訳をして、しおしおと三味線をしまい寝床につくのです。

それでも往生際が悪いときは、こうしてブログに言い訳がましく書いたりして……。

0.5歩進んで、1歩、いや二歩くらいさがるような進み具合でございます。
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