それでも私は生きている

常時30頭前後の動物と同居し、労災で障害4級になった私は猫や犬と伴に山間部の小さな村に移り住んだ、このぼろ屋が私のお城

ペットショップの子犬と獣医

2013-03-06 16:47:10 | ブログ
今でも忘れない、若かりし頃千葉市内に住んでいた頃、何時も通る、ペットショップに元気のない白い塊、手を差し伸べると、小さな尾を振って寄ってくる。他の子が出て行く中、取り残されたような子犬、気に成るなら買いませんか、半額でいいですよ、値段などどうでも良いんです、もともとお金で生き物を売り買いするなど、私の中にはなかったし、19時に従業員が帰った後、夏の暑い日に、冷暖房も切ってしまった室内で、この子達はどんな夜を過ごすんだろう、小さな折に入れられ、ひたすら飼い主を待つ子犬たち、気になって仕方がなかったから、思い切って買った。血統証すぐに作りますので、要りません、家に帰ると、下痢が激しい、ペットショップのオーナーが此処に連れて行ってください、と獣医を紹介した。腸が弱っている、5日ほど様子を見たいので入院させてくださいと言う、5日目迎えに行くと消毒液の匂いが体中からした。両手に乗る程の小さな子、もうすぐ4ヶ月だと言うのに、下痢の色はグリーンに変わっていた。電話を入れると点滴のせいだと言う。退院から2日目の夜、ふらふらしながらトイレシートに向かう子犬に、行かなくて良い、此処でしなさい、ベットの中に敷いたシートの上にはせず、ふらふらしながらすぐ脇に置いた、ペットシートに向かう、呼吸が荒くなった、お願い動かないで、此処でいいから抱いて寝てる腕の中で、荒い呼吸を繰り返す、先生どうなってるんですか、何とかして下さい。明日の朝にしてください、助けてください、泣きながら、訴える私に、いい加減にしてください、今何時と思っているんですか、明日の朝連れてきてくださいと言っているでしょうと電話が切れた。後9時間、一睡もせず、ただ時計が進むのを待った、看護婦さんが受け取ると連絡しますので、家で待つように言われ、ペットショップによった。あの子はいつから悪かったの、あの弱ったこを小さなゲージに入れたまま、どんな扱いをしてたの、だんだん涙がこみ上げ、激しく抗議する私に、純血種は弱いから、帰って貰えませんか営業妨害ですよ。又来ますと言い残し、子犬が心配で家に急いだ、ただひたすら連絡を待った、夕方電話が有り、駄目でしたとひと言、今から行きます。埋葬に回しました。電話を握り締め号泣した。この世に生を受けたった4ヶ月しか生きることの出来なかった子、狭い折で生まれ、育てられ、愛情も何も知らずに死んでいった子、繁殖業者、ブリーダー、ペットショップ、入院費と埋葬費だけ請求してきた金儲け主義の獣医、私は許さない、思い出すたびに涙が出る、ふわふわの綿毛のような子犬、わずか一週間しか私の元には居なかった子







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