日本史大戦略 ~日本各地の古代・中世史探訪~

列島各地の遺跡に突如出現する「現地講師」稲用章のブログです。

幡多廃寺塔跡|岡山県岡山市中区 ~意外な場所に残された塔心礎~ 【備前・備中古代史探訪 ②】

2018-10-02 06:31:49 | 歴史探訪
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 今回の旅も事前に行きたい場所はリストアップしています。

 開始時間が2時間遅れてしまいましたが、ひとまず当初の予定通りに巡ってみようと思います。

 神宮寺山古墳の次は、「幡多廃寺塔跡」という場所で、かつて幡多(はた)寺という古代寺院があり、現在は塔心礎(塔の柱を立てた礎石)のみ残っているようです。

 古代史マニアの中には礎石マニアがおり、礎石マニアの中でもっとも人気が高いのが塔心礎なのです。

 多分、そうです。

 カーナヴィに指示された通り車を走らせますが、狭い道の住宅街をウロウロしてもなかなか見つかりません。

 国指定史跡なので画面上に地点は表示されているのでそれを目指して走ります。
 
 掃除の仕事でもたまにこうやってお客様のお宅を探すんですよね。

 ・・・え、これ?

 ありました!



 掃除の仕事で行きそうな新興住宅街の中に塔心礎だけが残されていました。



 とても不思議な光景です。

 でも説明板がきちんとありますよ。

 日光がもろに反射して撮りづらい。





 往時は大きなお寺だったんですね。

 こんな場所に置いてあって意外な感じがして面白い。

 でも、ここにクラツーのお客様を連れてくるのは難しいかもしれません。

 まあ、一応史跡なので、写真を撮っていても不審がられることはないと思いますが、居心地はよくないので早々と退散しましょう。



 次は備前国府跡を探してみます。

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