日本史大戦略 ~日本各地の古代・中世史探訪~

列島各地の遺跡に突如出現する「現地講師」稲用章のブログです。

風返稲荷山古墳|茨城県かすみがうら市 ~霞ヶ浦周辺で最後の大型前方後円墳か~ 【常陸古代史探訪】

2019-10-06 16:01:38 | 歴史探訪
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 ツアーの下見はすべて完了しているので、あとは帰るだけなのですが、帰りがけにかすみがうら市にある富士見塚古墳を見て帰りたいなあと思い、ひとまずその方向へ向かいます。

 さきほどはたまたま近くを通ったため府中愛宕山古墳と舟塚山古墳を見学しましたが、天候が思わしくありません。

 雷電號を走らせていると、ついに雨が降ってきました。

 あ、古墳の標識だ!

 タイミングを逸して古墳があるらしき方向へ左折することができず行き過ぎてしまいましたが、このまま看過するわけには行きませんね。

 Uを切る。

 標識にいざなわれて、古墳があるであろう森へやってきました。

 傘を差しながら森の中へ足を踏み入れます。

 お、説明板!



 風返(かざかえし)稲荷山古墳というかすみがうら市指定史跡です。

 変わった名前ですが、風返ってこの辺の字名でしょう。

 ※所在地は、かすみがうら市安食(あんじき)字風返1526です。



 全長78mの前方後円墳ということで、結構大きいですね。



 築造時期は7世紀としていますが、おそらくこの地域で最後の前方後円墳じゃないでしょうか。

 しかも最後にして78メートルという大きさは、香取海の対岸にある龍角寺古墳群の浅間山古墳を思い出させますね。

 あれが墳丘じゃないか?



 おー、きれいな前方後円形だー。



 幸い、雨は小降りとなり、これくらいの雨だと森の中にいればほとんど影響はありません。

 行きますよ。

 後円部側の中腹から前方部側を見ます。



 意外と歩きやすくてよかった。

 鞍部から後円部へ向かいます。



 後円部墳頂。



 後円部から前方部をみます。



 それほど雑草に覆われているわけではなく、きちんと形状が見れましたね。

 短い探訪でしたが、立ち寄って良かった。

 では再度、出発。

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1 コメント

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Unknown (りひと)
2019-10-07 17:15:32
きた、金具系と太刀の装飾ある出土品。
で馬具も完璧です。本当ワクワクですよ。
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