日本史大戦略 ~日本各地の古代・中世史探訪~

列島各地の遺跡に突如出現する「現地講師」稲用章のブログです。

都塚古墳|奈良県明日香村

2020-10-26 20:14:26 | 歴史探訪
 大阪・奈良の古墳ツアーの3日目は、お昼処が混雑しそうだということで、添乗員さんと相談して、結果的に予定より早く休憩ポイントに着き、いつもよりもゆったりとしたランチタイムを楽しめることになりました。

 と言っても実は私は朝、橿原神宮に参拝した帰りにコンビニでおにぎりを買っておいていたので、お客様たちが食事処に入っていったところを見届けたあと、バス乗り場のベンチに座って5分で食事が済んでしまいました。

 食べた後、お日柄が良いのでフラフラと石舞台の前の公園を当てもなく彷徨います。

 そういえば、歩いて行ける場所に古墳があったような気が・・・と思い出し、観光マップを見てみると、都塚古墳が歩いてすぐの場所(多分私の速度で10分くらい)にあるではないですか!

 昼休憩の間に行けると思い、急いでバスに戻りデジイチを掴み、速足で都塚へ向かいます。

 歩き始めてすぐ、今回のお客様のなかでもとくに熱心に古墳を見ているTさんと遭遇し、私も行ったことがないので失敗する可能性があることを承知していただき、一緒に都塚へ向かいました。

 こういうときはいつものツアーモード(ツアーモードは通常モードの3分の1の速度)よりも少し早く歩いてしまうので申し訳ないです。

 あの山の方向にあると思うのですが・・・



 そう呟きながら進んでいくと、墳丘が目に飛び込んできました!



 よし、見つけた!

 説明板もありますよ!



 あらま、積石塚みたいな古墳ですね。



 時間がないので説明板は写真に撮っておいたのをあとでゆっくり見るとして、石室へ向かいます。

 おっと、開口はしていますが中には入れませんね。



 おお!

 家形石棺がある!



 おっさん二人が歓喜の声を挙げている光景は、傍から見たら不可思議に見えるかもしれません。

 互いに譲り合いながらバリケードの隙間にカメラを突っ込んで写真を撮ります。





 もうちょっと手前の天井石が見たい・・・



 いいですねえ。



 横穴式石室が見られたり中に入れたりするのはもちろん嬉しいのですが、こうやって棺が置いてあるとまた格別です。

 羨道部分の側壁。



 気づけばTさんはすでに墳丘に取り付いている!



 私も登ります。

 これは川原石にありがちな丸石ではないですが、普通考えたら葺石でしょう。



 墳丘からの眺め。



 まだ他の皆様がランチを楽しんでいるであろう石舞台方面。



 見下ろすと、確かに四角いエッヂが分かります。



 ただ、現状では説明板に書いてあったような形には見えないですね。

 今日は時間がないのでここで考察している時間は無く、後で帰宅してからゆっくり考えることにします。

 Tさんも喜んでくださったので良かったです。

 ※あらかじめ知っていれば他のお客様にも声をかけることができたのですが、今回はイレギュラーケースで下見をしていない場所へ行きましたので他のお客様はお連れできずに申し訳ありませんでした。

 (つづく)



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