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善長寺と善導寺を間違えてしまいましたが、榊原康政と出会えて結果オーライです。
こういう予期しない出来事が旅の醍醐味の一つでもありますよね。
では、今度こそ山王山古墳を見つけましょう。
県道365号線を西へ向かって走りながら、注意深く車窓を監視していると、左手に墳丘が現れました。
よし、見つけた。

山王山古墳です。

説明板によると、墳丘長47mの前方後円墳ということですが、後円部の径が37メートルと書いてあるので、そうするとそれに比べて前方部の長さが短いので、帆立貝型古墳と言うことになりますね。
でも、手元の『群馬の古墳物語』(右島和夫/著)によると、現在見ることのできる墳丘は削られており、復元すると50ないし60メートルに達する可能性があるとのことなので、その分前方部が伸びたとすると、前方後円墳で良いと思います。
![]() | 群馬の古墳物語 ―東国の古墳と文化を探る― 上巻 |
右島和夫 | |
上毛新聞社 出版部 |
右島先生は館林地域で一番大きな古墳と言っています。
全体の写真を収めたいので道路の反対側へ渡ります。

墳頂に祠が見えますが、古墳の名前からして山王神社でしょうか。

墳丘に登りたいですが・・・

こういう場合は掲示に従わないといけませんね。
墳丘の向こう側へ回ってみます。

周溝の跡は分かりませんね。

なお、位置はこの場所です。

右島先生の該書によると、館林市内にはこの山王山古墳と同じくらいの大きさの墳丘長60メートルの天神二子古墳という前方後円墳があったのですが、調査後に削平されてしまったそうです。
そのため、市内に良好な状態で残っている前方後円墳はこの山王山古墳だけだそうです。
しかし、今まで館林市周辺はノーマークで、今回は初めての探訪なのですが、素敵な古墳が残っていますね。
次は千代田町へ向かいますよ。
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