eenie meenie minie moe

~ ど・れ・に・し・よ・う・か・な ~

毎日は選択の連続。
自分にとって最良のものを選んでいる。

今井彰 『ガラスの巨塔』

2011-04-06 23:08:48 | 日記
NHKをモデルにした、内部の権力抗争。

地方局から東京に出てきた主人公のプロデューサー、西がつくったドキュメンタリーが、大きな反響を呼び、賞も取る。
だが、実力があるものが出世するとはかぎらず、番組作りの才能は無いが、上司へのゴマすりの上手い者が重要なポストについていた。
西がプロデューサーを勤め、名もないサラリーマンにスポットをあてた番組『チャレンジX』がじわじわと世間の話題を集めていく。
それが元で局の会長に気に入られた西は、異例の出世を遂げ、局内での権力も手に入れる。
反面、局内には西のことを妬み足を引っ張ろうとする者も数多く現れる。
あるプロデューサーの横領事件が元で、会長が辞任したのを期に、西が頼れる人はいなくなり、同僚の嫌がらせがエスカレートしていく。
悪意に満ちた嘘の記事を週刊誌に書かれ、追い詰められていく。

本の中で登場する『チャレンジX』は間違いなくプロジェクトXだし、NHK会長辞任の話もずっと前にニュースになったし、実話の部分をかなり含んでいると思う。
どこまで信用していいのか分からないけど、あの時の事件の真相というか、裏側というかが描かれてて、当時のことを調べてみたくなった。