2009年殺人事件時効撤廃求め「宙の会」設立
殺人事件の公訴時効撤廃を求める被害者遺族でつくる「殺人事件被害者遺族の会(宙(そら)の会)」が28日、東京・千代田区で設立総会を開いた。署名活動などを通じて、国へ制度改正を要望していく。
同会の発起人は2000年12月に世田谷区で発生した一家殺害事件の遺族・宮沢良行さん(80)や、1996年9月に葛飾区で起きた上智大生殺害事件の遺族・小林賢二さん(62)ら。
16事件の20人が会員になっている。小林さんは事件発生から25年と定められている時効の撤廃や、DNA情報など犯人を特定できる証拠がある場合には氏名不詳のまま起訴し、時効停止にする制度の整備を求める設立趣意書を読み上げ、「死が無駄ではなかったと墓前に報告したい」と訴えた。
(2009年2月28日 読売新聞)より |