漫然と生きていると、ふと嫌になってきて、
そんな日々を送っているさなかに、何かの拍子で意識改革ができるきっかけになる日がやってくる。そんな日、2008年はまだでした。
しかし、昨日~今日、今年最初の「きっかけになる日」がきました。
7月にハルキが一歳を迎え、なんとなく子育てにも余裕がでてきて、
そりゃあ、完璧になんか全然できてないし、何かする余力あるならもっとよりよい育児をすることに精力つぎ込んだら?ってみんなは思うかもしれない。
けれども、仕事復帰する人たちもそうかもしれないけれど、
育児には、際限がないし、やったらやっただけのことはあるのかもしれないけれども、自分に満足度がなかなか計れない面がある。
それで、育児は、このぐらいでいいかな! って思うラインがあって、
そこまで出来てれば、あと自分は好きなことしていいかなって思う時がある。そういう時が誰しもやってくると思う。
ここ数週間で、私もそんな意識になってきて。
今までやりかけのこと、例えば作品集作りだったり、ピアノの再開だったり、絵本の構想を練る時間だったり、前に書いた小説の推敲だったり、雑誌を読んだり、インテリアのことを模索したりして将来のお家のことを考えたり…
いろんなやりかけのことを、やりたい衝動がふつふつと沸いてきた。
そんな矢先、ある方からメールを頂いた。
ダメ元で出した、好きな本の作家さんへ出したメールに、お返事が来たのだった。
内心、びっくりした。でも、すごく嬉しかった。
その方のメッセージは以下のようなものであった。
「あなたは、好奇心やパワーが人一倍ある割りに、それを人にばかり使って、ともすると損をしたり無理をしたりしているんじゃないですか?もっと、自分本位で、自分を可愛がってあげてね…。」
私のことを、知っていらっしゃるかのような、的を得たアドバイスに、感動した。
それと、今日、もうひとついいことがあった。
こちらの方は、自分の胸にしまっておこうと思う。
今日、その作家さんの言葉が励みとなって、ひとつ行動した。
ある会社に、ラッピングデザインを送ったんだ。
それは、2009年のバレンタイン用。
昔から好きな、チョコレート会社。思い入れもある。
まさか、採用になるとかは有り得ないけれど、行動した自分は嬉しかった。
それに、少し前には、編集者の友達に作品集を完成させて贈ることができた。
危機一髪で…。途中までできていたけれど、完成までは遠いなぁと思っていたのだが、先延ばしにしたらますます鮮度が落ちると思って、とりあえず今出来る範囲で完成させたのだ。それがよかったと思う。
その作家さんもおっしゃっていたのだが、いつか、いつか と先延ばしにしてしまうのが人間であるけれど、それを打破した人間だけが微笑むことができるんじゃないか。もちろん、現状維持で満足していたっていいとは思う。一日一日、何事もなく過ぎていける、それだけでも幸せだと思わなければならないと思えることも大事だ。私は大病をしたせいで、たまにそういうことに立ち返ることも出来るようになった。
けれど、大病を乗り越え、今こうして普通に生活できている、それなら、もっと自分を生かすべきなんじゃないか?とも考えるのだ。
自分にしかできないことが、いくつかあるように思う。
なぜか、根拠もないのに、そう思う。
だから、一歩、踏み出そう。
文章でもいいし、感性に訴える色彩豊かな作品でもいい。
エッセイでも、詩でも、売れなくても、自分で満足することをたくさん始めよう。
自分の想いをぶつけることを、はじめると、きっと
心は、逆に穏やかになってゆくように思う。
エネルギーのはけ口(?)を誰しも持っているんだと思う。
それが、ある人は水泳だったり、仕事だったり、読書だったり、はたまた奥さんを茶化すことだったり、何でもいいから自分を解放する時間が必要なんだ。
どうやればいいか。どんなものなら売れるか。
それは、二の次じゃない?
今は、ノートの空いてるページに、ただ自分の想いを書きなぐれば、それでいい。
そこから、ストーリーが生まれるか、それも、その時点では考えなくて、いい。
どんなアーティストも、三谷幸喜だって桜井さんだって、
はじめっから完璧に、卒なく作品を作っているのではないと思う。
そうしようとも思っていないのだと思う。
実は、目的は決めても、回り道、無駄なことがあって、
それが、結果的に、作品に膨らみを持たせたり、次回に繋がるかもしれない。
だから、一歩踏み出そう。
最初の一歩を踏み出せば、いいんだよ。
安心だよ。あとは、二歩、三歩、自由に歩いていっていいよ。
今日は、自分が、少しふっきれた、そんな日でした。
2008年、ここまで冴えなかったけれど、今日から、明日から、
気持ち、新たに、がんばろう!楽しもう!
秋には、引越しも控えてる。
物理的にも、環境の変化があるのは、ちょうどいい。
いままでの中途半端な自分も、これからを繋ぐのには必要だった。
だから、責めない。
どの自分も、自分であるのには、変わりないのだから…。
とりあえず、今日は、久しぶりにゆったりお風呂に入ろう。