それにしても、こういう映画特有のセリフ音量の小ささって何なんでしょう。ただでさえ方言は聞き取りにくいのに、何を言っているのか聞き取れなかったセリフが多くて少々もどかしい思いをしました。DVDとかなら巻戻しも可能ですが、スクリーンではそうも行きませんものね。音楽はかなりの音量なのに、セリフの音量が小さ目ってそりゃないよ、、もうちょい観る人のこと考えて欲しいっす。
映画本編に話を戻して、、、石田えりの息子が浅野忠信っていうのは設定に無理があるけど、この2人の存在感には圧倒されました。特に石田えりさんが画面に出てくると何だかものすごく大きな母性や包容力を見せられている気がして…凄かったです。宮崎あおいといい、板谷由夏といい、この映画は女性の映画ですね。映画に出てくる男性は全員女性に包み込まれている…そんな映画でした。
オダギリジョーも脇役なのにしっかり印象に残る存在感を示すあたりはさすが。メジャーな作品にはあまり出ていないけどキラリと光る斉藤陽一郎と数々の脇役でお馴染み光石研のコンビも良かったですね。二人が登場するシーンはコミカルさが全面的に出ていて、くすっと笑える場面をちょいちょい提供してくれました。高良健吾(ドラマ『ごくせん2005』出身組)は目力がすごくて、スクリーンで光ってました。これから来る俳優さんですかね。楽しみです。あ、監督の奥様であるとよた真帆も出演してました。好きな俳優さんの豊原功補が最初の数シーンのみなのは残念~。
全体的にはロードムービー的要素あり、不思議にホームドラマっぽくもあり、観る前の「がっかりだったら嫌だなぁ」という心配を見事に吹き飛ばしてくれました。良かった良かった。‘北九州サーガ’の前二作と登場人物が繋がっているので、前二作を観ているとより楽しめたかなとは思いますが、観ていなくても全然大丈夫っ。
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