長らく更新できずにすみません。
レオパレスの決算が、曲がりなりにも黒字になり、解除攻勢が少し落ち着いたかと思ったのですが、先ほど解除を臭わす減額請求を受けている方のコメントがありましたので、まだまだ予断を許さない状況のようです。
もちろん、裁判は係属中です。その報告はまたの機会にしたいと思います。
さて、標記にありますように、レオパレスが社をあげて、10年超の物件を切捨てようとしている「悪行」を週間金融財政事情が明らかにしてくれました(「特集 異変 アパート経営 『レオパレス問題』で浮き彫りになる将来リスク )。レオパレスの幹部から現場責任者に対して、10年超の物件については解約を前提とした家賃交渉を行うこと、オーナーから解約の話しが出ないような交渉は(家賃減額の)提示額が低い(ぬるい)という檄を飛ばす指示等が下ったそうです。以下のURLに雑誌の紹介があります。
http://store.kinzai.jp/magazine/AZ/index.html
週間金融財政事情というのは、「きんざい」という出版社が出しているもので、同社は法律・経済関連の書籍を多数出版しており、専門家の方もよく利用しています。兄弟誌に「金融法務事情」があり、その裁判例解説は、判例データベースでも引用されています。
したがって、信用のおける情報です。ただ、一般の書店になかなか置いていないので、もし購入されるなら、取寄せが必要になると思います。
また、不動産取引問題全般について、相談、ADRを受け付けておられる日本不動産仲裁機構(日本住宅性能検査協会のADRセンター)の論説もサブリースを考える上で参考になります。
ADRとは「裁判外紛争解決手続」と呼ばれるもので、一般には、裁判所が関与しない形で、専門家により、調停や仲裁が行われ、迅速な紛争解決を目指すものです。
以上のような情報も含めて、他にもブログ等でレオパレスやサブリースに関して大変参考になるものがありますので、これからサブリース契約をお考えの方、既にレオパレスと解除・家賃について交渉中の方は、できるだけ情報を集めるようにされて下さい。
くれぐれも「一括借上げでお任せ・安心のアパート経営」、「相続対策」等といわれて安易に信じないようにして下さい。また、業者のいいなりに減額や解除に応じるのもどうかと思います。
サブリースは金融商品と同じです。
運営する会社、経済状況次第で業者が言うような利益が得られないどころか、場合によっては大切な資産を失うことになります。
疑問点は徹底的に質問し、業者に説明させ、保証させ、後で責任を取ることができるようにしておいて下さい。それでも、業者が倒産すれば終わりです。危険だと思ったら手を出さないことです。また、土地を持っておられる年老いたご両親がいらっしゃれば、安易に引っかからないようにご用心下さい。
一方、現在契約されている方は、減額に応じるにしろ、解除に応じるにしろ、できるだけ納得して応じるようにされてください。業者は平気で嘘をつきます。大変とは思いますが、真実を見極められてから、家賃減額に協力する、あるいは見切りを付けて撤退する、等を判断されることが必要だと思います。
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