皆さんのお役に立てば幸いです

色々の無料ホームページからお役に立て様な記事を探して掲載します。主に健康・くらしです。

お菓子を食べすぎると、うつのリスクが高まる可能性

2022-01-27 13:30:00 | 日記
下記の記事は日経ウーマン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

今回は、食事が、心や脳に影響しているとする2つの研究を紹介する。「魚の摂取が脳の病気を防ぐ」「お菓子を食べすぎると、うつのリスクが高まる可能性 」という2つの研究だ。
将来のために魚を食べよう! 魚の摂取が脳の病気を防ぐ
魚の摂取量が多いほど、脳卒中などの脳血管疾患のリスクが低いことが、高齢者を対象としたフランスの研究で明らかになった。75歳未満でその関連性が強かったことから、脳血管疾患が現れる前こそ、魚の摂取は脳の健康に効果があることを示していると著者らは言っている。
脳の健康のためにも魚を食べるといいようだ
フランス中東部のディジョンに住む65歳以上で、認知症や脳卒中の既往、心血管疾患による入院歴のない1623人の男女(平均72.3歳)を対象に行われた。試験開始時に、食事調査票を使って、魚の摂取頻度を尋ね、「全く食べない、または週に1回未満(以下、週1回未満)」「週に1回」「週に2~3回」「週に4回以上」の4つに分類した。すると、魚の摂取頻度は平均で週に1.9回で、週に2~3回が最も多く、47%を占めた。
また脳の健康状態を確認するため、80歳未満の人に、核磁気共鳴画像(MRI)検査を行った。脳卒中、認知機能低下、認知症のリスクを予測するマーカーとして、大脳白質病変、症状のない隠れ脳梗塞、脳と血管の間の隙間(血管周囲腔)の拡大の程度を調べ、これらを組み合わせて重症度を3段階に分類した。
解析の結果、魚の摂取頻度が高いほど、脳血管疾患のリスクは低くなった。魚の摂取が「週1回未満」の群に比べて、「週に2~3回」および「週に4回以上」の群は、どちらも脳血管疾患のリスクと統計学的に有意に負の相関が認められた。
また年齢による違いもあった。魚の摂取との関連性は65~69歳(580人)で最も強く、続いて70~74歳(569人)で見られ、75歳以上(474人)では有意な関連性はなかった。このため75歳未満では、週2回以上の魚の摂取で脳血管疾患のリスクは低くなるとしている。
魚に多く含まれるn-3多価不飽和脂肪酸(エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸)は、動脈硬化や血圧の上昇を防ぐことが知られている。また魚に含まれるビタミンDは血管保護や血圧の調節に、セレンはLDL-コレステロールの代謝に関連し、これらは抗炎症作用もあるといわれている。
お菓子を食べすぎると抑うつ症状の危険性が高まる
ケーキやクッキーなどの菓子類の摂取量が多い人ほど、うつになる危険性が高いことが、日本人労働者を対象に3年間の追跡調査で明らかになった。
おいしいお菓子は幸せな気分に。でも食べすぎは…
調査は国立国際医療研究センターが実施している職域多施設研究(J-ECOHスタディ)の一貫として行われた。
対象は千葉県と神奈川県にある事業所(製造業)に勤務し、調査開始時に抑うつ症状がなかった従業員。食生活に関する自己記入の質問票を使って、食品の摂取頻度を尋ね、ケーキ、クッキー、ビスケット、米菓子、アイスクリームなどの菓子類の摂取量を算出した。調査開始から3年間に新たに発症した抑うつ症状との関連性を調べた。
解析対象は男女911人(男性812人、女性99人、年齢19~68歳)。抑うつ症状の評価尺度(CES-Dスケール)で、16点以上の場合に抑うつ症状ありと評価した。3年間で新たに抑うつ症状ありと評価されたのは153人(16.8%)だった。
菓子類の摂取量は、総エネルギー摂取量1000 kcal(4184kJ)あたりで計算された。菓子類の摂取量で3群に分けたところ、摂取量が最も少なかった群の平均は5.5g、中間の群が15.1g、最も多かった群は35.3gだった。
年齢や勤務地、残業、睡眠時間など、抑うつ症状に影響する因子で統計学的に調整した結果、菓子摂取量が最も多かった群は、最も少なかった群に比べて、抑うつ症状の危険性は1.78倍と高く、中間の摂取量の群は0.89倍だった。さらに葉酸やビタミンB6、ビタミンB12、清涼飲料水などの食事因子も含めて調整しても、菓子摂取量が最も多かった群の危険性は1.72倍だった。
そのメカニズムは明らかでないが、糖質の多い食事は神経細胞の生存や成長、分化に重要な役割を果たす成長因子を減少させること、砂糖の摂取量が多いと、腸内細菌叢のバランスが炎症活性を増加させるほうに傾くことが考えられるという。
菓子類の摂取と抑うつ症状との関連性は海外でも報告されている。スペインの報告では、マフィンやドーナツ、クロワッサンなどの市販の焼菓子が、自己申告をもとに医師が診断したうつ病と関連していた。イタリアの報告でも、ビスケットやケーキ、パイ、ペストリー、プリン、アイスクリーム、チョコレート、ジャム、蜂蜜などの甘い食品の総摂取量が、抑うつ症状の危険性と関連していた。
(データ:Br J Nutr.(2021) Aug 12;1-6)
文/八倉巻尚子 写真/PIXTA



コメントを投稿