認証ビジネス

・ＢＢＣ放送で「ＲＡ認証」（熱帯林保護、カエルのマーク）のある紅茶の現場報告があったそうです。児童労働や不潔なトイレ、マスクなしでの農薬散布や劣悪な住まい、衛生環境の悪さなど、表向きにはないことになっていることが報道されたようです。

ＲＡ認証では文章上は、労働者の公正な処遇、良好な労働環境、職業上の健康と安全など、認証条件のひとつになっているので問題です。

・コーヒーになんらかの意味を持たせるという意味でスペシャリティーコーヒーを含め物語がついてきます。これ自体はいいと思うのですが、「認証」によるビジネスは、消費者も「良かれと思って」購入する場合もありますので、不正があれば問題です。

「フェーアトレード」を含め、いろんな認証があるようです。イギリスのマクドナルドで、ＲＡ認証の珈琲を提供したところ２０～３０％売り上げが伸びたという報告もあります。各種認証マークはビジネスに利用されることもあり、「物語」やＰＯＰや写真など売るためのノウハウの蓄積はできても、産地の「現場」についてはどうなっているのか不明なことがあります。「こうなっているはず」と「実際はこうだ」の間を埋める努力は、ビジネスになりにくいこともあり、弱いと感じます。

産地や現場のことはメールでしか知らないこともあります。契約上は「こうなっているはず」ということも、実際は異なることは、日本のブラック企業でもあることです。

いくら認証ビジネスが広がったとしても、現地駐在員のいない「認証」は、不確かで、目的とはかけ離れていくのではと心配します。（トモ）