自然食品店・オーガニック珈琲店「ろばや」のブログ

小金井にある自然食品店『ろばや』のブログです(※2014年2月閉店しました。珈琲、紅茶、一部の雑貨等は国分寺店にて継続)

みかん収穫最盛期

2015年12月02日 08時36分12秒 | 【コラム】 ロバの深呼吸

2015年12月1日 小さな島「大島」に沈む夕日。この島も学校が廃校。

今、四国の田舎で書いています。高齢者が多く、道路にでてもほとんど人に会うこともなく、電気屋さんもなくなり(漏電して困った)、灯油配達もなくなりました。バスは2時間ごとです。乗るのは高校生かお年寄りです。でも、何処でも止まってくれます。ボクにとっては不便なので、いつもレンタカーを借ります。今借りている車はもう11万キロを超えています。


この「真穴地区」はミカンの産地で、冬のこの時期だけ全体に(薄くですが)活気があります。その正体は、収穫時期ということもあるのですが、手伝いに来る「みかんアルバイター」のおかげです。若者が180人も来て、収穫を手伝うのです。確か1日7000円ほどの賃金で、宿泊と賄い付きだったと思います。廃校の小学校に女性、保育園に男性が宿泊しています。後は農家の家です。


「どうして男女を一緒にしないの」と聞くと、「いけるかや」との返事。男女を一緒のところに泊めると問題が起こると思っているのです。たぶんそれは事実です。笑うのはボクだけです。メキシコ人が沢山来た時期は、休みの度にキスをする人たちがいて、農家の不評をかったとかで、今はほとんど日本人。最も多いのは沖縄出身者だそうです。ボクが会っただけでも、北海道、神奈川、長野、福岡、鹿児島と多彩です。この地域ではないのですがベトナム人も来ているそうです。


「諏訪」ナンバーの車を見つけ声をかけると、彼女は一人で軽を運転してきたそうです。多摩ナンバーの車もあります。函館からきた方は8年連続だそうです。昔で言えば、ヒッピー系と思われる髪型の若者を見かけます。みなよく働くそうです。理由は「働きにきている」からだそうです。


この真穴地区はミカンの価格が高いため、まれですが他の地域からミカンを運んで出荷する場合もあるようです。流石にJAでなく、民間です。かつて「水俣の甘夏」が似た事件をおこしたことがありますが、地縁血縁の関係もあり、線をしっかりひきにくい、田舎でしか分からない感情かもしれません。玉のおおきなミカンはゴミ収集車に入れたりしています。ジュース用に回っても味は薄いです。ボクはこの地域でのスプリンクラーで農薬を撒くような農業は支持できませんが、高齢になってもみかん入りのコンテナを「7段まで積める」と嬉しそうに言う同級生たちを見ると、ほほえましく思います。(トモ)

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