自然食品店・オーガニック珈琲店「ろばや」のブログ

小金井にある自然食品店『ろばや』のブログです(※2014年2月閉店しました。珈琲、紅茶、一部の雑貨等は国分寺店にて継続)

無肥料栽培の人参など入荷中

2012年09月28日 16時07分24秒 | 青果・レシピ
おすすめ『無肥料栽培』の

北海道の秋場さんの人参やジャガイモはいかがですか。

 ろばやは有機、無農薬栽培のものを中心にお店に置いているのですが、中に少しだけ、無肥料・無農薬栽培のものを揃えています。

 『無肥料栽培』とは? 農薬・除草剤は使用せず、化学肥料はもちろん、有機肥料(堆肥、米ぬか、油粕、魚粕、腐葉土等)も使用せずに、栽培する農法の ことです。

 化学肥料・農薬・除草剤などは野菜などを作る人にも食べる人にも、環境にも害があります。出来るだけそれらを使わない有機農産物の方がおすすめですが、有機農産物にも、全く問題がない訳ではありません。

 そのひとつが『硝酸態窒素』の問題です。植物を育てる窒素分は硝酸態窒素になり、植物に吸収されます。しかし、多すぎると、消化出来ずに作物に残留し てしまい、人体内で他の物質と結びついて「ニトロソアミン」という発ガン性物質に変化することが分かっています。

・有機肥料であっても肥料多投入で、窒素過多が起こることが考えられます。また、この窒素は地下水の汚染の原因にもなっていて、環境汚染を引き起こして います。無肥料栽培の場合はその心配がありません。

・一般に有機肥料で最も使われているのは動物性肥料だそうです。その中心は牛フンや鶏フン。これは牛や鶏が何を食べてきたかにもよるのですが、多くは輸 入のトウモロコシなど、遺伝子組み換えやポストハーベスト農薬に汚染されている物と考えられます。さらに、牛や鶏の育てられ方も、一般には抗生剤やホル モン剤を使用されて育てられると考えられ、フンの安全性も、問題視されます。

・肉骨粉は、かつてヨーロッパで狂牛病が発生したときの肉骨粉の多くが日本へ肥料という形で輸入されていた、とも言われています。また、フンの塩分も過剰になれば、土壌に問題が起こるとも言われています。フンにいろんな外来種が混じることで、生態系に問題が生じる場合があるかも知れません。

・油かすなどの植物性有機肥料も現状は輸入に頼っているようで、安全性に疑問符がつきます。全ての有機栽培農家が自家農園や自然の草などによる堆肥作りは大変なことだと思います。

では、果たして、肥料を入れなくても、野菜が育つのでしょうか。

 これは現物が示している通りですが、チョット不思議な気もします。野生では外部から肥料を与えなくとも自然に育つ物は多く見られます。考えられるのは 土壌に力があること、元々土に含まれている栄養素があったり、適材適所での育つ環境があることと、多く消費されているF1種、(エフワン。花粉の能力を なくすとか、奇形のおしべをを作ったりした、一大交配種。)ではなく、自家採取で、長い年月をかけて、土壌や環境に合った種を選ぶこと等、生産者の観察 と労力のたまもののように思います。

では、無肥料栽培の味はどうでしょう。

 大雑把にいえば、化学肥料栽培は味が無く、コクがない。時に甘ったるい。有機栽培は美味しくコクがある。無肥料栽培はあっさりした自然の味。と言った ところでしょうか。ぜひ味わってみて下さい。

 尚、窒素分を抑える農法は他にもあり、現在入荷中の『ブドウ』や松岡さんの「梨」なども窒素分を抑える農法を行っています。

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