『ろばや』のブログ

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上野さんからのお手紙 1月

2017年02月01日 | 生産者

「いろいろ米」の生産者、上野長一さんは毎月取引先やお客さんに向けてお手紙を書かれています。1月のお手紙を紹介します。

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いつもいつもありがとうございます。

あけましておめでとうございます。

おだやかなお正月でしたね。このまま一年順当に 春夏秋冬が巡りめぐることを祈ります。

一月も五日は山入り 七日 七草粥 十一日 鏡開。くわ入れ、十五日が、小正月やらドンドン焼きへと 昔は何事も感謝の日々がいっぱいでした。が、いずれ旧暦の太陰太陽暦カレンダーであります。

今年20年前の1998年のような 天候に近いらしいとのこと。四季不順 → 春 大雪で明ける春一番 夏は長雨、冷暑混在の長い夏、秋はぼんやりとした秋 冬、木枯らしの少ない冬と 天候予測されております。

さてさて、今年の春夏秋冬、おだやかであーれ 天候とともに生きる事 生活する事 どんな事 何があるんだろうか。 毎日毎日 何かにおわれ 時には仕事 時には諸々の行事 またや人と人との出合い、別れ 生きる事は 一日一日 一生懸命に動けること 毎日はあたりまえ 平凡なことがありがたいことです。

さて昨年度 栃木県元気農業コンクールに応募しましたところ 年末に入選したとの知せを頂きました。

いきいき農村部門の中 高齢者活動の部において入選です。部門には 農村活性化・農村環境保全向上・女性・高齢者活動部に分かれまして その高齢者部門。いやいや 私も高齢者の部類かよと 喜び半分と 自分の年令をはかり知る思いです。

受賞者の方々は ほとんどが組合、グループ、協議会、委員会といった組織を作り、農業六次化産業、たねまきから 加工 売るまでの行程 あるいは地域全体をひとつにまとめた環境保全と言ったこと。個々に取り組み組織化して、農村を活性化へとみちびきを願う国の政策をになうことへのとりくみなんでしょうね。

そんな中 唯一 個人としての入選にはビックリ と言いますのは、主催は栃木県、後援に農業公社、農協中央会、下野新聞等々、役所がらみですが、私の経営 活動 いっさい そのような組織とは一線をひいて来た人間だったからです。

そもそも有機農業(稲と麦)をはじめ 有人ヘリコプターで 地域一斉農薬散布の反対から お米の減反政策への反発やら お米の出荷等々 数えれば 行政から見た 私は やっかいもの、わがまま、それ以外の何もない人間ですから。ね。でも今、農業も 二極化していると思います。特に稲・麦は 先は農業を止めるか やるかの二極。ではやるのには大型化 それとも有機的なことか、の二極化なんですよ。 今や大型化は 60町70町はざら。大きくなると200町歩と言った昔の200軒分の耕地を一つの組織が耕作する時代です。

大型化した農業にも多額の補助・税金がつぎ込まれ また有機農業者にも 何がしの補助税金がつぎ込まれる時代です。 そんな中 一銭たりとも補助金を手にしないことに決めて 私は20数年 こうして百姓を続けられるのは皆々様のささえ お力添えがあってこそ 今がある 百姓がある 好きな稲、麦づくりができる 感謝の一字

そんなことで入賞、入選出来ましたことは、たくさんの方々のお力添えを頂きまして 出来たことです。授賞内容としましては 私の農業経営的なことでなく(農業経営はシッチャカ メッチャカ。天任せですから)

・年間 小学校で出前授業を三校で行っていること

・色んな環境調査、田んぼの生き物調査への協力

・原爆稲のとりくみやら 稲のたね保存

と言ったことを調査されておりました。ので、そのような活動が認められたことと思います。

いずれ なんであれ、 行政の目に止まったことはありがたいです。 人それぞれに 社会とのかかわり合いがあっての今がある、生きられる。 私など わがまま 気ままな人間です が 稲を通して お米 麦を通して 何ができるのだろうか? 

いつも考えさせられております。 ひとりでは生活出来ない 人と人とのご縁やら かかわり合いの中 助けられてこそ 明日 見えて来るものです。

私事 書いてしまいましたが

本年もよろしく お願い申し上げます。合掌

 

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