我が家のトイレには小さな棚があって若干の本が並んでいます。そのなかに小田実の「何でも見てやろう」があります。昭和20年生まれの私にとってこの本は刺激そのものでした。私の思いは置いといて今日のテーマ「発想の転換を促した言葉」を紹介します。小田実が英語もダンスも車の運転もできない自分について記述しているくだりに
「アメリカには、ダンスがうまい、自動車の運転ができる、というのは、それはその男がまったく並の男、なんのへんてつもとりえもない男であるということになる。つまり、アメリカでは、ダンスができないということができる、自動車の運転ができないことができる。これが肝心なのである。」
私もこのような発想をしていたのですがトイレの中で小田実から学んでいたんだと気づきました。ないこと、できないことをマイナスとしないでプラスにする。何にもないがある、できないができるって発想を変えたら元気がでて、違うものをうみだす力が湧いてくる気がします。
原発の事故がなければ、津波がなければ、失業しなければからの発想からは何もうみだされません。事故や津波があったから安全で人に優しい新しい社会を築くチャンスと考えていけば元気がでてきますね…。
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