5月6日 ピレウス~スニオン岬~アテネ市内
5日の上陸説明会で6日はアテネ市内で10万人規模のデモが予定されているため車の乗入れ禁止となった、また地下鉄も10%程度しか運転されないとの説明があった。そのため、当初予定していた自由行動でアテネ市内へ行く計画をあきらめピレウス市内観光に変えることにした。
6日の午前中にアテネ乗入れ禁止となったことに伴い新たなツアーのチラシが部屋に入っていた。パルテノン神殿を遠くからでも見れればと思い4コースのうち「スニオン岬とポセイドン神殿&夜のアテネ市内観光」に申し込んだ。
集合時間まで2時間程時間があったのでピレウス市内観光をすることにした。11時に親子丼の昼食を食べ下船、トパーズ号は物資の搬入作業を見ながらゲートへ向かう。パスポートコントロールもセキュリティーチェックも無し。
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物資の積み込み作業風景
海沿いの道を北に進み市場を目指す。街路樹の下で沈丁花や紫陽花に似た花が咲いている、道路にはゴミも無いし建物も走っている車もきれい、土産売りも寄ってこない、ここはポートサイドから船で1日半離れたヨーロッパなんだと実感する。
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船員の服を売る店
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コップブラシの花
市場の途中にあったアギア・トリアダ大聖堂の中に入る。祭壇を飾っている沢山のイコンがギリシャ正教の教会であることを気づかせてくれる。天蓋の下に祭壇がありキリスト抱いたマリアのイコンが飾られている。カトリックに比べシンプルな祭壇である。黙想し、ろうそくを捧げる。
教会の近くの市場を覗く。雑貨、衣類、金物、パン、穀物、菓子、オリーブオイル、魚、肉、野菜、果物を扱う店が密集し買物をする住民で賑わっていた。頭からしっぽの先に毛を少し残したヤギと思われる1頭分の肉がぶら下がっていたのは気味が悪かった。魚を飛び跳ねるように置いてあったのは鮮度をアピールする良いアイデアである。魚屋と肉屋が威勢の良いかけ声をかけながら売っていた。日本でも魚屋はかけ声をかけるが肉屋のかけ声は聞いた事はない。
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肉屋の店先
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魚屋
コーヒーショップに入り、道路際のテーブルでコーヒーとカプチーノを飲む、コーヒーはトルココーヒーではなく普通のコーヒーで大変美味しかった。
高い所からの景色を楽しもうと坂道を歩いて行くと窓を花で飾ったビルやたわわに実っているオレンジの街路樹に出くわした。アジアや中東では見られなかった景色だ。
イコンショップのショーウインドウを見ていると店の人が中に入れと手招きする。金箔を出して見せ、手描きであることを強調したり、ここで制作しているので店で買うよりかなり安いと説明をしてくれる。イコンは欲しかったので値段を聞くと小さなサイズが40ユーロと(6000円)のことなので購入することにする。記念だからと言って裏に我々の名前と年月日を入れてくれる。店にいた店主の客が日本からの観光客だとわかると持っていたロシアのバラライカのような形の楽器「ブズキ」を弾いてくれた。最後にはサインまでしてくれる。
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イコン工房で
14時20分ツアーの集合場所のゲートに戻る。「スニオン岬とポセイドン神殿&夜のアテネ市内観光」には150名の参加者があったとのこと。
これらの参加者を乗せた6台のバスはスニオン岬を目指して出発。丘を登ると小さな港(ゼア港)が見える。港を過ぎるとオリンピック開催に合わせて開通したトラムが見え、ハンドボール、サッカー、テコンドー、ビーチボールのオリンピク会場として使われた近代的な建造物が見えてくる。
バスは美しい海岸沿いを走る、地元の人はフランスのリビエラより美しいと思っているとのこと。小さいけれど良く整備されたビーチ、リゾートホテル、別荘が見えてくる。この辺の土地は高価で、有名人や金持ちが多いとのこと。
山には木が少なく、灌木がまばらに生えている程度、岩も露出している、雨が少ない気候からも樹木が繁殖するには適していないようだ。木と言えば松やオリーブが目立つ。
岬に沿って作られた道路は時間はかかるが美しい岬を堪能するには良い。日本であれば景観より効率を重視して橋を架けたりトネンルを掘って直線道路を作っただろう。
スニオン岬のポセイドン神殿を展望できる最適な場所で見物し写真を撮る。大陽の光を吸い込んで透明感を増した濃いライトブルーの海が崖の下から広がっている、空の色は抜けるような薄いライトブルーである。そして赤茶色の岩とまばらな緑の岬の小高い丘の上に青い空と対峙しているポセイドン神殿の白い柱が見えた。
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海岸風景
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遠くポセイドン神殿を望む
岬に到着し、頂上にあるパルテノン神殿と同じ頃建設されたポセイドン神殿を見物。神殿は重厚なドーリス式周柱廊様式の建築。周囲には神殿の残骸が散在し、かろうじて残っている16本の柱から当時の面影を想像する。
地形から要塞として、また船舶の出入りを監視することが目的で作られたとの説明はここからの眺めから納得いく。東方からピレウスに向かう船や出て行く船はここから一目瞭然である。特にペルシャの侵入から防御するために欠かせない施設だったのであろう、また船員が船上から航海の無事を祈ったことであろう。
レストランの裏が自動車レースのゴールとなっておりレース仕様の車がエンジン音を響かせてゴールしてくる。フォード、ポルシェ、ボルボ等に混ざってNISSAN車が2台ゴールするのが見えた。
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ポセイドン神殿
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ラリー/日産車
バスは元来た道を引き返し、ピレウスの手前を曲がってアテネ市内に入る。デモ隊がまだ市内にいるため表通りの渋滞を避け裏道を通る。バスを降りブラーカ地区の「タベルナ」(居酒屋風レストラン)に向かう。途中で高い城壁と、その上に柱が小さく見える。これがアクロポリスとパルテノン神殿であった。ピラミッドとの出会いのようにあっけないものとなってしまった。貧弱に見えたのは城壁の量感の凄さがパルテノン神殿を小さいものにしてしまったようだ。近くでパルテノン神殿を感じてみたかった。デモと言う不測の事態が発生したのでやむを得ない、遠くからでも見れたので良かったと自分を納得させる。
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プラーカから見たパルテノン神殿
観光客でごった返す、プラーカの中を通り「プラーカ」と言うタベルナで食事。前菜、サラダ、牛肉とライスの付け合わせのメイン、リンゴとオレンジのデザートにハウスワインがついた。美味しくはなかったがボリュームは充分であった。
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プラーカ風景
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ギリシャ料理
パルテノン神殿との出会いに納得出来なかったのでアクロポリスの城壁の麓まで登る、パルテノン神殿は見えなかったが向かいにあるリカウ゛ィトスの丘のライトアップされた聖イオルゴス教会が見えた。
夜のアテネ見物ではハドリアヌスの門、オリンピア・ゼウス神殿、首相官邸、大統領宮殿を車窓から眺め、第1回近代オリンピックの会場となったオリンピック競技場を見物する。
9時40分乗船。
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ライトアップされたパルテノン神殿
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オリンピッック競技場
ポートサイド(エジプト)~ピレウス(ギリシャ)~カタニア(イタリア)の順ですが間違ってカタニア編が先になっています。トリポリ(リビア)編の前に船内見学編を入れます。
5日の上陸説明会で6日はアテネ市内で10万人規模のデモが予定されているため車の乗入れ禁止となった、また地下鉄も10%程度しか運転されないとの説明があった。そのため、当初予定していた自由行動でアテネ市内へ行く計画をあきらめピレウス市内観光に変えることにした。
6日の午前中にアテネ乗入れ禁止となったことに伴い新たなツアーのチラシが部屋に入っていた。パルテノン神殿を遠くからでも見れればと思い4コースのうち「スニオン岬とポセイドン神殿&夜のアテネ市内観光」に申し込んだ。
集合時間まで2時間程時間があったのでピレウス市内観光をすることにした。11時に親子丼の昼食を食べ下船、トパーズ号は物資の搬入作業を見ながらゲートへ向かう。パスポートコントロールもセキュリティーチェックも無し。
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物資の積み込み作業風景
海沿いの道を北に進み市場を目指す。街路樹の下で沈丁花や紫陽花に似た花が咲いている、道路にはゴミも無いし建物も走っている車もきれい、土産売りも寄ってこない、ここはポートサイドから船で1日半離れたヨーロッパなんだと実感する。
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船員の服を売る店
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コップブラシの花
市場の途中にあったアギア・トリアダ大聖堂の中に入る。祭壇を飾っている沢山のイコンがギリシャ正教の教会であることを気づかせてくれる。天蓋の下に祭壇がありキリスト抱いたマリアのイコンが飾られている。カトリックに比べシンプルな祭壇である。黙想し、ろうそくを捧げる。
教会の近くの市場を覗く。雑貨、衣類、金物、パン、穀物、菓子、オリーブオイル、魚、肉、野菜、果物を扱う店が密集し買物をする住民で賑わっていた。頭からしっぽの先に毛を少し残したヤギと思われる1頭分の肉がぶら下がっていたのは気味が悪かった。魚を飛び跳ねるように置いてあったのは鮮度をアピールする良いアイデアである。魚屋と肉屋が威勢の良いかけ声をかけながら売っていた。日本でも魚屋はかけ声をかけるが肉屋のかけ声は聞いた事はない。
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肉屋の店先
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魚屋
コーヒーショップに入り、道路際のテーブルでコーヒーとカプチーノを飲む、コーヒーはトルココーヒーではなく普通のコーヒーで大変美味しかった。
高い所からの景色を楽しもうと坂道を歩いて行くと窓を花で飾ったビルやたわわに実っているオレンジの街路樹に出くわした。アジアや中東では見られなかった景色だ。
イコンショップのショーウインドウを見ていると店の人が中に入れと手招きする。金箔を出して見せ、手描きであることを強調したり、ここで制作しているので店で買うよりかなり安いと説明をしてくれる。イコンは欲しかったので値段を聞くと小さなサイズが40ユーロと(6000円)のことなので購入することにする。記念だからと言って裏に我々の名前と年月日を入れてくれる。店にいた店主の客が日本からの観光客だとわかると持っていたロシアのバラライカのような形の楽器「ブズキ」を弾いてくれた。最後にはサインまでしてくれる。
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イコン工房で
14時20分ツアーの集合場所のゲートに戻る。「スニオン岬とポセイドン神殿&夜のアテネ市内観光」には150名の参加者があったとのこと。
これらの参加者を乗せた6台のバスはスニオン岬を目指して出発。丘を登ると小さな港(ゼア港)が見える。港を過ぎるとオリンピック開催に合わせて開通したトラムが見え、ハンドボール、サッカー、テコンドー、ビーチボールのオリンピク会場として使われた近代的な建造物が見えてくる。
バスは美しい海岸沿いを走る、地元の人はフランスのリビエラより美しいと思っているとのこと。小さいけれど良く整備されたビーチ、リゾートホテル、別荘が見えてくる。この辺の土地は高価で、有名人や金持ちが多いとのこと。
山には木が少なく、灌木がまばらに生えている程度、岩も露出している、雨が少ない気候からも樹木が繁殖するには適していないようだ。木と言えば松やオリーブが目立つ。
岬に沿って作られた道路は時間はかかるが美しい岬を堪能するには良い。日本であれば景観より効率を重視して橋を架けたりトネンルを掘って直線道路を作っただろう。
スニオン岬のポセイドン神殿を展望できる最適な場所で見物し写真を撮る。大陽の光を吸い込んで透明感を増した濃いライトブルーの海が崖の下から広がっている、空の色は抜けるような薄いライトブルーである。そして赤茶色の岩とまばらな緑の岬の小高い丘の上に青い空と対峙しているポセイドン神殿の白い柱が見えた。
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海岸風景
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遠くポセイドン神殿を望む
岬に到着し、頂上にあるパルテノン神殿と同じ頃建設されたポセイドン神殿を見物。神殿は重厚なドーリス式周柱廊様式の建築。周囲には神殿の残骸が散在し、かろうじて残っている16本の柱から当時の面影を想像する。
地形から要塞として、また船舶の出入りを監視することが目的で作られたとの説明はここからの眺めから納得いく。東方からピレウスに向かう船や出て行く船はここから一目瞭然である。特にペルシャの侵入から防御するために欠かせない施設だったのであろう、また船員が船上から航海の無事を祈ったことであろう。
レストランの裏が自動車レースのゴールとなっておりレース仕様の車がエンジン音を響かせてゴールしてくる。フォード、ポルシェ、ボルボ等に混ざってNISSAN車が2台ゴールするのが見えた。
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ポセイドン神殿
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ラリー/日産車
バスは元来た道を引き返し、ピレウスの手前を曲がってアテネ市内に入る。デモ隊がまだ市内にいるため表通りの渋滞を避け裏道を通る。バスを降りブラーカ地区の「タベルナ」(居酒屋風レストラン)に向かう。途中で高い城壁と、その上に柱が小さく見える。これがアクロポリスとパルテノン神殿であった。ピラミッドとの出会いのようにあっけないものとなってしまった。貧弱に見えたのは城壁の量感の凄さがパルテノン神殿を小さいものにしてしまったようだ。近くでパルテノン神殿を感じてみたかった。デモと言う不測の事態が発生したのでやむを得ない、遠くからでも見れたので良かったと自分を納得させる。
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プラーカから見たパルテノン神殿
観光客でごった返す、プラーカの中を通り「プラーカ」と言うタベルナで食事。前菜、サラダ、牛肉とライスの付け合わせのメイン、リンゴとオレンジのデザートにハウスワインがついた。美味しくはなかったがボリュームは充分であった。
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プラーカ風景
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ギリシャ料理
パルテノン神殿との出会いに納得出来なかったのでアクロポリスの城壁の麓まで登る、パルテノン神殿は見えなかったが向かいにあるリカウ゛ィトスの丘のライトアップされた聖イオルゴス教会が見えた。
夜のアテネ見物ではハドリアヌスの門、オリンピア・ゼウス神殿、首相官邸、大統領宮殿を車窓から眺め、第1回近代オリンピックの会場となったオリンピック競技場を見物する。
9時40分乗船。
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ライトアップされたパルテノン神殿
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オリンピッック競技場
ポートサイド(エジプト)~ピレウス(ギリシャ)~カタニア(イタリア)の順ですが間違ってカタニア編が先になっています。トリポリ(リビア)編の前に船内見学編を入れます。