第52日目 レイキャビック港着岸 ケベックシティ出航(7日目) 10月13日(金)
天候: 気温: 日の出 8:11 日の入18:16
予定 オプショナルツアー Gブルーラグーンとレイキャネス半島観光
6:30、波はおさまり揺れなし、朝食、食欲ない、パン、卵、肉と野菜の炒め物、レタス、キャベツ、ニンジン、コーヒー牛乳、船内放送で昨日の悪天候のため、レイキャビック着岸予定がが9時とのこと。当初の予定では6時だから3時間遅れとなる。
7:30、帰室、ツアー参加の準備、ツアーは2時間遅れて10時30分集合となる旨の船内放送あり。下船して5号バスに乗り込む。同行のピースボースタッフからコースとスケジュールの説明があった。まず、ブルーラグーンを目指す、小さいけど綺麗なレイキャビックの街並を抜け溶岩の中の道を45分ほど走り、ブルーラグーン言わば巨大な露天風呂に到着。滞在は2時間の予定、カミさんは入らないとのこと、私だけ入ることにする。入場は渡されたリストバンドをセンサーにかざすと入口のバーは開く、ロッカーの鍵もバンドをセンサーにかざし開ける。着替え室に入り、空いているモダンなデザインのロッカー(L字型と逆L字型で2個合わせると長方形になっている)を探し着替える。私は水着ではなく普通の短パン、ロッカーに入れたらロックする、バンドをセンサーにかざせば開く。
シャワー(入る時、出る時必ず浴びることになっている)を浴び、恐る恐る温泉に向かう、外は寒い、風が吹くと体が凍りつくよう、皆、唸っていた。お湯はぬるく、躊躇なく入れる、首まで浸かれば暖かく天国気分、日本の温泉と同じだ。ぬるい分長時間入っていられる。深さは胸まで、周囲には上り下りできるように階段があるので椅子代わりに座ってゆったり浴びた。気持ち良い、硫黄の匂いはほとんど感じない、単純泉か。白人、黒人、インド人、アジア人と多彩な人々が温泉を楽しんでいる、不思議な光景。「水着着用温泉」世界標準になるか?その内、日本でも導入する温泉が現れるか?入場料が高いがビールやコーヒーが無料で飲めるなどのサービスがある。
温泉を出て、無事ロッカーも開き着替えて待合室へ、カミさん発見、私はカフェでビールを注文(無料)、カミさんと一緒だった広島県尾道市のご夫婦と集合時間まで過ごす。ご夫妻は温泉には入らずカフェで過ごしていたとのこと。
2時、バスはレイキャネス半島にある昼食会場へ向けて出発、10分程で到着、レストランは大きいログハウス。一階は中央がバー、右に大食堂と左に小部屋がある。食事は自分で好きなだけ取る方式、パシフィック・ワールド号の14階のレストランと同じだ。内容はメインがたらの唐揚げ、サラダ、ポテトチップス、スープ、パン、赤ワイン。たらとスープが美味しかった。久しぶりに食欲があった。
次はレイキャネス灯台、ここも周囲に何もないただ溶岩流があるだけ、荒涼とした岬の景色を楽しむ。絶滅したと言う巨大なペンギンの像(実物大か?だったら大きい)があった。発見された最後の1匹だったとのこと。絶滅したネアンデルタール人を思い出す。自分一人残されてどう生きたのか、何を思ったのか。
次にヨーロッパとアジアを引き裂く大地ヴィレッジ・ビトウウイーン・コンチネンツへ向かう。大陸が二つに引き裂かれている現場とのこと。現場は思ったより規模が小さかった。霰が降ってきた、さすがアイスランド。次の見学先ヴァイキングワールド博物館は時間切れで中に入れず外からレプリカの船を見ることになった、メインの展示物はこのレプリカのようだ。帆船であまり大きくない、40〜50人も乗れただろうか?細い板を縦に張り合わせて成形している、強度はどうだったのか、長尺の木材の調達、製材方法、接合方法、水漏れ対策はどうしたのだろうか?荒れる北海を越えて北欧だけでなくアメリカまで遠征していたのだから頑丈だったのだろう。帰国してから調べてみよう!日本の漁師がさっぱ船で韓国、中国国境まで行っていたこと(宮本常一の著書から)から考えても可能性は十分だ!意外と簡単に行っていたかも知れない。
次はクリスヴォーク地熱地帯へ移動、風が出て、みぞれも舞い寒さが増す。板張りの歩道を登ると周囲から蒸気が噴き出ている、八幡平や松川温泉でも見られる風景だ。寒いので早々にバスに戻る。もうだいぶ暗い、レイキャビクの街中に戻り最後の見物、ハットルグリムス教会へ向かう。薄暗い中、ピンクの気持ち悪い色でライトアップされていた。中には入れず、ただ高い塔の教会を外から見ただけだった。
帰船途中、市内を回ってくれたので商店や住宅の様子が見れた。なぜか、住宅にカーテンが無く室内がよく見える。モダンな住宅が多い、公共設備や一般住宅にもモダン・デザインが積極的に取り入れられているようだ。ブルーラグーンの施設も建物、サイン、什器までモダンデザイン満載だった。そう言えば小さな街にふさわしくないIKEAの大型店舗があった。
皆、この厳しい環境で一生懸命生きていることを確認できたような気がする。
19時30分、帰船、シャワーを浴び下着の洗濯、14階のレストランでパン、りんご、オレンジ、クッキーの夕食、お昼の「たら料理」がまだ効いていた。
第53日目 レイキャビク港出航 レイキャビク出航(1日目) 10月14日(土)
天候:雲が立ち込めているが上空は晴れ間が見える
気温: 日の出 8:14 日の入18:12
疲れが取れず、ひたすら眠い、朝食抜きで寝ることにする。12時過ぎ、カミさんが食事を運んでくれた。起きて窓の外の景色を見るとまだ出航していない、昨日スケッチした風景が光が差しているので全く異なる景色に変貌していた。即、昨日のやり残したスケッチを再開、色をつけるが雪山の彩色がうまくいかない。諦めてパン、卵、レタス、キャベツ、ニンジン、オレンジ、コーヒー牛乳を食べる。少し元気が出てきたのでスケッチを描き直す。しばらくすると船が出航、荒涼とした大地に住民がしがみ付くように住んでいるアイスランドの風景は心に沁みた。夕暮れのレイキャビックの町を左手に見ながら船は次の寄港地イギリス、グラスゴーに向け進んで行った。
14時、「揺れる」との船内放送がある、ここまでは穏やか、雲はあるが時折、日が差す、同時に風景が一変する、美しい、都会生活の中で忘れていた景色だ。アイスランドとお別れ、手付かずの自然が最大の魅力の島、人々は片隅で生きている、かって自然に圧倒されていた人間本来の暮らしを想像した。
昼食は朝食と兼ねたので薬の服用は止めた。あまり食欲はない。スケッチの挑戦を続ける、レイキャビク港着岸風景(窓から見えた対岸)と港を出航して見えた対岸の景色の2点を描いた。
18時、14階で夕食、お粥、メンチカツ、肉と野菜の煮付け(不思議な味)、パスタ、レタス、キャベツ、タマネギ、ニンジン、オレンジ、メロン、味噌汁、日本茶。少し食欲が出てきたように思えた。
カミさんが爪楊枝を取りに行ったら、四つ家教会の方と出会ったとのこと。見かけたが分からなかったようだったと言われたとのこと。今日の県人会に出席すると言うのでカミさんも出る方向に変更した様子。
19時、帰室、カミさんはレイキャビックの温泉施設で借りたコーヒー代、7.5ユーロを返しに行く。暫くして「留守だった!」と帰って来る。
第54日目 レイキャビク港出航 レイキャビク出航(2日目) 10月15日(日)
天候:雲が立ち込めているが上空は晴れ間が見える
気温: 日の出 7:52 日の入18:01
予定
・13:25〜 イギリス入国対面審査 7F ビスタラウンジ
・16:00〜17:15 死因不明社会〜Aiが拓く新しい医療〜
・17:40〜18:40 わくわく寄港地〜グラスゴー&リバプール〜
揺れは少し、波は穏やか、視界は霧で覆われている。
8時30分、朝食、お粥、茹で卵、揚げ豆腐の煮物、シシャモ2匹、レタス、ニンジン、キャベツ、セロリ、オレンジ、ミックスフルーツ、日本茶
9時30分、帰室、休み
12:00、昼食、うどん、パスタ、レタス、ニンジン、キャベツ、セロリ、アプリコット、オレンジ、日本茶
13:15〜入国対面審査のため、7階ビスタラウンジへ、入口でパスポートをピースボートスタッフから受取り審査官に渡して確認するだけ、終わると出口でパスポートを戻して終了。
13:30、帰室、休み、スケッチの仕上げ
15:30、海堂尊さんの講演を聞くため早めにシアターへ行き席を確保する。
16:00、今回で最後の公演「 死因不明社会〜Aiが拓く新しい医療〜」
例によって、三角形を基にした氏の経歴から始まり、病理医として取り組んだ経験からAi(Autopsy imaging)の活用の有効性を提言してきた氏の活動内容を紹介。
画像を使って死因を究明する技術は解剖に比べ、時間、コスト、遺族の気持ちなど考慮すると非常に有効であるにも関わらず、国(厚生労働省、警察)は自分の権益を犯されることを恐れて認めない。
死因究明は100%は分からない → 目的は社会や遺族が納得すること死因を共有すること(警察は証拠として外部に出さない)
解剖 80%
MRI 60%
Ai 30%
体表 10% *見ただけでわかる死因
Aiでなければ分からない死因もある。死因を特定して解剖等するので例えば脳に原因があっても見逃してしまう危険性がある、Aiであれば簡単に見つけることができる。
子供の虐待死の特定も解剖に比べAiであれば親の納得も得られやすい、親の反対で解剖ができず死因が分からないことも防げる。
体験してきたことなので説得力ある講演だった、厚生労働省や警察は国民の方を見てるのでしょうか?との締めくくりはまたか、の感あり。戦前の国民より軍隊が大事だった軍人の価値観が戦後まだ官僚という組織の中で生きている。
17:40〜わくわく寄港地〜グラスゴー&リバプールに参加 グラスゴーまで遠いためか毎回100人は船に残るとのこと <イギリス> 面積:24万キロ平米*日本の3分の2 人口:6700万人 <スコットランド> 面積:7.8万キロ平米 人口:550万人 <グラスゴー> スコットランド最大の都市、芸術の街 クライド港グリーノック・オー シャン埠頭着岸予定 <リバプール> クルーズ・ターミナル着岸予定、タイタニック本拠地、船員の多くはリバ プール出身、ビートルズの出身地でもある。
日の出:7:10 日の入:17:15
予定
・19:30〜21:45 イスラエル・パレスチナ:交戦の背景と国際社会の役割
8時、掃除で起こされる、眠くて起きられずそのまま寝る。
12時、途中、トイレで2回起きたが疲れたのか12時にようやく起床、カミさんが持ってきた朝食、パン2枚、茹で卵、サンマ2切、レタス、玉ねぎ、ニンジン、キャベツ、オレンジ、ヨーグルト、コーヒー牛乳。
体調は良い、咳も痰も少なくなった。
食後、スケッチ(ニューヨーク・セントラル。パーク、アイスランド出航風景、アイスランド着岸風景、ニューヨーク・セントラルパークのチロ弾き)
カミさんは八木さんのファイナルライブへ
17時、夕食、ご飯、酢豚、味噌汁、レタス、キャベツ、ニンジン、少し食欲が出てきた。
18時、帰室
19時、シアターへ、ネット講演会(19:30〜21:45 イスラエル・パレスチナ:交戦の背景と国際社会の役割)高橋和夫、パレスチナ人ラミ・ナセルディン出演
戦争の背景にあるイスラエルのパレスチナ領土の侵略の実態を国際社会は認識すべき、戦争反対と同時にイスラエルの侵略に対して抗議すべき、少なくともマスコミが取り上げるように働きかけることが必要。
戦争が拡大すれば原油が値上がりしロシアが喜ぶ、高橋氏はこれ以上拡大しないだろうとの見方だった。
21時50分、帰室、10階デッキで夜空を見る、天上の星が輝いていた。星が落ちてくるようなエルサルバドルの夜空(2006年春に参加したピースボート世界一周の船旅でエルサルバドルの貧しい農家に1泊した際の体験)を思い出す。
対岸風景、ヨットハーバーが見えるが何で暮らしているのだろうか?
ブルーラグーンの入口の看板はデザインがモダン
休憩所からブルーラグーンを見る
ログハウスのレストランで昼食
カミさんはポテトチップスが美味しいと言っていました。
ピースボートのスタッフはこんなに大きい(カミさんが小さい?)
ヴィレッジ・ビトウウイーン・コンチネンツ地溝帯、大地の裂け目は意外と小さい
極寒のアイスランドの植物
花が咲いていました
これも花です
溶岩の上でも植物は逞しく生きていました
灯台がある海岸の風景
国土の多くが溶岩で覆われています。
バイキング博物館の外から見たバイキングの船(時間切れで中に入れず外から見ました)
クリスヴォーク地熱地帯
ハットルグリムス教会の不気味なライトアップ
停泊していた港の風景(自室の窓から)
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