定年夫婦の暮らし方(店長日記)

盛岡に住む定年夫婦(昭和20年生)の暮らしを分ち合います。

115回ピースボート世界一周航海記その17(プエルトケツアル、グアテマラ、十字架の丘)

2024年01月18日 | 思い出の旅行


第27日目 プエルトケツアル港着岸 

     グアテマラ アンティグア 9月17日(日
      メキシコ・マンサニージョ湾出港3日目 9月17日(日)時差9時間
     *中米諸国(パナマを除いて)独立記念日後の連休
 6時、プエルトケツアル港、クルーズターミナル着岸予定、20時帰船リミット。
 参加ツアー名:プエルトケツアルL3 送迎バス 港〜アンテイグア
        8時45分集合7階後方ビスタラウンジ
        9時バスでアンティグア出発、ガルバリオ教会下車 自由行動
        16時30分ガルバリオ教会集合、18時30分港到着

  まだ暗い朝方、着岸作業で目が覚める。6時、前方のデッキに出ると港の風景が飛び込んできた。小さな桟橋の先に緑に覆われた公園があり大きな三角錐の形状の藁屋根が見える。右手はコンテナヤード、公園の左手に小さなヨットハーバーがあり、その奥に石炭の山がいくつか見える。
遠方を見ると5つの峰がそびえている。左手の山は富士山型、時折煙が上がり噴火しているようだ。その右手は頂上が尖った綺麗な三角錐の独立峰(Volcan de Agua)、その右手は山峰が連なっている。
 コンテナヤード内はゴミが分別されている様子が分かる、道路にゴミも見えない、港からの様子ではガテマラはしっかりした国のように思えた。
 6時30分、14階で朝食、食パン、茹で卵、コーヒー牛乳、サラダなど軽く摂る。自室でツアー参加の準備、7時30分集合場所に移動、9時下船開始、4階から急なタラップを降りる。
 三角錐の藁屋根の出入国管理事務所を過ぎるとお土産屋さんが並んでいる。かなりの数だ、今は買う暇はないそのまま素通り。隣接している駐車場にかなりのバスが待機している。乗り込んだベンツのバスは良いのだがガラスが色付き、サングラスで外も見ているようだ。断熱効果を狙っているのだろうが観光バスとしては問題だ。バスは一般道から片道2車線の高速道に入る、スピードを上げているのが分かる、悲鳴をあげているような音が気になる。舗装が問題なのか、ガタガタ揺れが激しい。ただ、揺れない箇所もある。道路側にゴミが目立つようになってきた。ガソリンスタンド、トラックターミナル、大きな倉庫?、牛が放たれている牧場、馬が飼われている農場、トウモロコシ畑、他にも畑はあるが何が植えられているのか分からない。椰子の木の並木は南国に来たことを実感する。街に入ってくると住宅も多くなる。車高が高いので敷地内部も見える、道路側の門が厳重な作りになっている。建築中の住宅や住宅の広告もあった。窓が大きく、シンプルな作り。
 高速から一般道に入り、11時アンティグアに到着、道路は日曜日のせいかかなり混雑していた。我々はバスのトイレを借りてから、ゆっくり出発、まず、十字架の丘を目指して、北に向かう。石畳の車道脇に申し訳程度に付けられた狭い歩道を歩く、すれ違いがやっと。写真や絵で見たことがあるカラフルな家が並んでいるのが目についた。街全体が碁盤の目のように区画されカラフルな壁、洒落た装飾金具、植木鉢が飾られている。建物も高さが制限されているのか統一感がある。車も人も多いが歩いていて楽しい。
 直ぐにEscuela de Cristo (エクスエラデキリスト)教会が目に入り早速入って見る、ハサードはヨーロッパの教会と同じ、聖堂は祭壇だけ金色を使い豪華に飾られているが他は白の壁のまま、シンプルでも美しく感じた。祭壇を見るとマリア像が中央にある、キリストよりマリア信仰が強いようだ。
 さらに北上するとSan Francisco 教会が、隣接するようにsanta Clara 修道院、San Pedro 教会と続く、修道院前でシスターがロザリオや蝋燭を販売していた、カミさんはシスターに頼んで手伝っている少女も加えて写真を撮らせてもらった。笑顔で気持ちよく対応してくれた。
 教会の前は広場になっていてお土産屋さんが店を並べている。織物、銀製品、木工品、笛、蝋燭、ロザリオ、メダイ、その他民芸品、何でも揃っている。落花生などの豆、アイス、ジュース、水、飴、パンなどの食べ物の販売だけでなく、肉を焼いて売っていた。買った人は地べたに座って食べていた。その中にこじきも混ざっている。
 中央公園に出る、ここは露店も観光客も最も多い、笛を吹きながら売り歩く人、帽子を山のように高く積み上げて売り歩く人、ぼーっとしているとあちらこちらから声がかかる。何を言っているのか分からないが手を振って断る。
 Catedral 教会に入るとちょうど昼のミサが始まったばかり、入り口で止められたが信者だと身振りで伝えると入れてくれた。カーテンのような垂れ幕が目に付く。聖堂はほぼ満員、子供もいる、インデオの男性はネクタイに黒のスーツ、女性はカラフルな民族衣裳、子供もネクタイをしていた、晴れの日、精一杯着飾っている様子。司祭の声がマイクを通して聞こえてくる、当然何を言っているのか分からないがミサの流れは同じなので今、何をしているのか見当はつく。平和の挨拶では友達には抱擁、隣に居合わせた人は握手か目礼をしていた。私たちは近くの人には握手、遠くの人には笑顔で返した。信者としての一体感を感じる場面だ。献金は1ドル、聖体拝領も受けた。神父の説教が長かったし初聖体の祝福もあったのでしっかり1時間かかった。私たちの大事な旅の目的の一つである教会訪問ができて良かった。
 ミサで元気になったので十字架の丘を目指すことにした。地図を見ても分からない、幸いピースボートの仲間が直ぐに見つかるので聞きながら歩く。ようやく登り階段が見え、ほっとしたがこの階段が急坂で大変だった。降りてきた人から二度は休まないと言われたがその通りだった。
 なんとか20分程で頂上の十字架の丘に登れた。登った方が言っていたように綺麗に区画され緑溢れる街と向かいの三角錐の火山の景色が良かった。世界遺産に登録された理由が分かった。カミさんとツーショットの記念撮影をして下山、降りは楽だった。
 次は時計の門を目指す。ピースボート仲間から聞いてたどり着くことが出来た。周辺も観光客、物売り、自動車、バイクと大変な人混み、写真を撮って直ぐ退散、カミさんからトイレの催促があったのでレストランに入り店員に聞く、直ぐ見つかった。綺麗だったので良かった、二人共用を足して一安心。ビールを飲みたくともトイレのことを考えると我慢せざるを得ない。高齢者にはトイレが観光の良し悪しを決める。
 次の目印、中央公園を目指す。また、戻ってきたが相変わらず混雑している。インデオの物売りも元気に商売に励んでいる。地べたに敷物を敷いて商品を並べ、隣に乳飲み子を寝かせている若い母親もいた。女性の生命力に驚かされる。商品は似たものが多い、自分で作っているのではなく仕入れているのではと思われる。値段がついていないので上手くすれば高く売れ利益が出る。これだけの物売りの人が食べているのだから結構利益があるのではと想像した。白人系の物売りが見られないので販売はインデオの特権になっているのかも知れない。大きな店舗からテントや木製の仮設の店舗、路上に敷物を敷いた路上店舗、手に持って売る移動店舗がある。大きな店舗には焼物、貴金属、貴石、衣類などの専門店も見られた。
 集合時間まで後1時間と少しになったので集合場所に急ぐ、バスが見え、一安心する。
 1時間ほど残っていたので、カミさんの希望で当初の集合場所だった 「El Calvario 教会」を訪れることにした。教会は黄色の建物、聖堂の中は数人現地の方が祈っていた。祭壇中央はマリア像があり、脇にリアルな十字架のキリスト像があった。胸には切り傷、足には釘の跡が生々しく表現されている。ひざまずくとこの足が目に入る。初老の男性がやってきてしばらくひざまずいて、この像の前で祈っていた。
 トイレの前の売店で蝋燭を3個買う、10ドルで支払い、40ガテマラペセタのお釣り。この売店はトイレ番も兼ねている。紙が欲しい人はお金を払い、トイレットペーパーを少しもらう仕組み。メキシコと同じだ!
 バス乗場に戻り L3(指定されたバス) を探して乗込む、行きとは違ってガラス窓が透明だった、良かった。これで車窓が楽しめる。定刻より少し遅れて出発、狭い街中を抜け、スピードも上がって行く。ちょうど火山が見える、頂上付近に雲がかかっていたが少しづつ雲が消え、ついに頂上の姿を表した。頂上に白い観測場のような建物が見える。
 バスは高速浪路に入り、時折、変な音を出しながらスピードを上げていく。坂道では後続の乗用車に抜かれて行く、情けないベンツ大丈夫か!
 高原の風景を楽しみながら、時に居眠りをしながらもバスは無事港に到着。バスを降りるとお土産やさんが待ち構えていた。先に到着した客が買い物に夢中になっている。ほとんどは女性、私たちはコーヒー2個(1個5ドル)とカミさん用のバックを購入、私は一足先に帰る。部屋について即、靴下、パンツ、シャル、ズボンの洗濯とシャワー。
 カミさんも帰ってきたので一休みして14階で夕食、昼はご聖体以外食べていないのでお腹が空いていた。まず、ビール1本を二人で分けあう。冷えていて美味しい。かなり歩いてクタクタになったが今回の寄港地も十分に見て、交流して、楽しむことが出来た。写真の整理、記録をして12時過ぎに就寝。

 

 

 窓から見たプエルトケツタル港

  

 桟橋を渡りいよいよ上陸、藁屋根は入国管理事務所

 

 お土産屋さんが並ぶ、眺めるだけでも楽しい

 

 乗り込んだバスは色付きのガラス窓、景色が楽しめない!

 

 街並、石畳と壁の色が古都の雰囲気

 

 裏道

 

 屋根の植物が良い

 

 玄関周りの飾りが楽しい、壁のヤモリ(上部縁起もの?)が良い

 

 斜面に建つ住宅

 

 感動した建物、大まかにスケッチをする

 

 

 

 エスクエラデキリスト教会

 

 サンクララ修道院 

 

 San Francisco 教会 教会の敷地内は露店で賑やか(インデオ支援か?)

 

 シスターと若者と記念撮影

 

  San Francisco 教会前の露店、店主はインデオ

 

 中央公園は土産屋さん(テント、地べた、手持ち)でいっぱい、乳飲み子を抱えている女性の露天商もいる。

 左に帽子屋さん、こんな売り方があった!

 

 カテドラル教会 12時ミサに預かる(ミサ中は信者以外は入れない)

 

 十字架の丘から古都アンティグアの眺め

 

 ピースボートの乗客に撮ってもらう

 

 時計の門(奥)付近は観光客でいっぱい

 

 時計の門を背景にカミさんは少し疲れた様子

 

 派手なバス

 

 El Calvario 教会 手間にある門の上の鐘が突然鳴り出した、ミサ時間の合図か

 

 教会内部、ほどんどインデオだった

    

  

 頂上の雲が一瞬無くなりました。ガテマラ富士の名称はEl Monte Civdad Vieja Sacか?

 帰りのバスから撮影


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