定年夫婦の暮らし方(店長日記)

盛岡に住む定年夫婦(昭和20年生)の暮らしを分ち合います。

2006年ピースボート世界一周の旅46/バンクーバー(カナダ)

2008年09月12日 | 思い出の旅行
お待たせしました!用務多忙のためアカプルコ編からバンクーバー編まで時間がかかったことおわびします。

6月28日 バンクーバー編
 トパーズ号はアカプルコから1週間と8時間の航海でバンクーバー港に入港する。アカプルコ出航の翌日までは暑かったが2日目、3日目は暑くも寒くもない心地よい気温でああった。意外と航海中は暑いか寒いかのどちらかでちょうど良い気温は少ない。
 4日目に入ると少し涼しくなり,6日目には肌寒さを感じるようになった。そしてバンクーバー入港前日は風が出て海は荒れ寒さも増した。
 太平洋からジョージア海峡に入ると波はおさまり,美しい夕焼けが見えた。カナダとアメリカの国境に沿って海峡を北上しバンクーバーのど真ん中、カナダ・プレイス3番埠頭に朝7時着岸。デッキに出ると大きなターミナルビルと接岸している豪華客船,そしてビル群が,又対岸には住宅やビル,その後ろに鮮やかな白い雪が残る山々が見える。快晴で少し寒いが絶好の観光日和である。
 私は自由行動で市内を散策、妻はツアー「ファースト・ネーションとの交流」に参加後、平和フォーラムで太鼓を叩くことになっている。


          夕暮れ



         港の風景



         着岸風景

 妻が参加するツアーの集合時間まで時間があったので港の近くを散策する。ターミナルビルの観光案内でバスの一日乗車券「デイパス」(8ドル)を購入し、余ったユーロをカナダドルに両替する。ビルから外に出ると派手な模様の入ったクマのモニュメントが出迎えてくれる。チャイナタウンに向かって歩く、街は清潔で花が飾られ美しい。途中に土産屋があったのでカナダのお土産を買うことにする。カナダ・インデアンの伝統文様が刺繍されているTシャツ、メイプルシロップ、クッキー、ぬいぐるみを買い、妻は船に戻り、私はバスでブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)の人類学博物館に向かう。


    街中の風景/2階建てバスが走る



     土産屋/カナダらしい土産


 バスはダウンタウンからグランビル橋を渡りキツラノに入る。住宅と小さな店が並び下町の雰囲気が漂っている。UBCのゴルフ場を抜けると大学の教会や教職員用と思われる住宅が見えてくる。広大な敷地だ。終点でバスを降りたが広すぎてどこに博物館があるのか分からなかい。校内は東洋人が目につく、2度学生に聞いてようやく校内の奥にあるこじんまりした博物館にたどり着く。


      バスで博物館に向かう



       大学のゴルフ場



     アートのような張紙の後


 大学が研究のために世界の先住民の道具を収集所蔵している博物館で特にカナダ西海岸の先住民の道具等の収集は世界有数であるとのこと。
 入口から入るとまず、ガラス張りのホールに展示されている巨大なトーテム・ポールや飾り柱が目に入る。これらの神話世界の造形は私たちと同じ蒙古斑を持つモンゴロイドの作品であるが馴染めない。それより人間世界の造形である生活用品に興味を持つ。シダー(杉)の加工技術は日本の割木工技術との類似点が多い。彼らは家、船、収納容器、狩猟用具、楽器、ロープ、かご、雨具、衣類、飾り等あらゆるものをシーダーから作った。
 館内で「平和フォーラム2006」の特別展示コーナーがあった。そこあった絵本「THE PEACE BOOK」の最後の頁
 Peace is being different,feeling good about youself,and helping other. The world is
better place because of YOU! LOVE,Todd.
 に触発された。
 12時頃、「ファースト・ネーションとの交流」ツアーの一行が到着し、学芸員の説明を聞いている。妻を見つけ一緒に説明を聞きながら見学する。
 40分後見学を終えたツアーの一行を見送ってからミュージアムショップをのぞきネイティブがどのようにシダーを加工して道具を作ったか解説した本「CEDAR」を購入。


大学付属博物館/奴隷がいたことを示す彫刻



       博物館の展示物


       平和の絵本


 博物館を出て、広い校内を歩いていると韓国版「地球の歩き方」を持った韓国人グループに出会ったし、帰りのバスの中では東洋系カナダ人の家族連れや若者が乗ってくる。街中でも東洋系が目立つ。
 バンクーバーは暑さと寒さが同居している、陽が当たると暑いし、日陰に入ると涼しさを過ぎて寒い。
 カフェでクッキーとビールの昼食をとり、シダーの巨木を見られるかも知れないと期待してスタンレー公園に向かうことにする。バスの終点は公園を少し入ったところにあり、予想通り周囲は大きな樹木が生い茂る森であったがシダーは巨木とは言えない大きさであった。あても無く歩いて行くと子供の声が聞こえてくる。何かありそうなので声が聞こえる方向に向かって歩いていくと水族館を発見、入ることにする。入口に中国人の似顔絵描きが4人いた、中国人は何処にでもいるし、世界中で増えているように感じた。
 小振りな水族館ではあったが白イルカ、トド、ラッコからピラニア、ワニ、蛇まで見ることができた。水族館の他に小さな熱帯植物園もあった。その中で目玉は定期的に行われる白イルカによるショーである。タイミング良くショーが始まったので会場に移動すると大きな水槽の周りに設けられた客席は子連れで満員であった。白イルカが4頭、2人のインストラクターが指示するとジャンプや頭やヒレを振る。最大の見物は水を噴き出して子供にかける芸とジャンプして水しぶきを客にかける芸であった。水を噴きかけられる子供は希望者から選ばれたので納得づくであるが水しぶきは予告も無しでいきなりだった。気の毒に最前列の客はかなり濡れていた。
 青色の水に浮くクラゲや照明で明るく照らされたイソギンチャクは幻想的であった。枝の上できちんととぐろを巻いて頭を乗せてこちらを見ている緑色の蛇は印象に残った。


       水族館内の風景


       礼儀正しい蛇


       イルカショー


 平和フォーラムの閉会式が気になったので市内に戻り会場の美術館前の公園に行く。人は集まっているがまだ,始まる様子がないし、妻もいなかった。時間潰しに途中で見つけた日本食レストラン「KOJI」で寿司とビールの夕食をとる。店内は広く日本と変わらないインテリア、料理は寿司以外にうどんや天ぷらもある。客も日系人がほとんど、中年の和服姿の日系人ウエイトレスが日本語と英語のチャンポンで対応してくれ、日本でないことを実感する。
 会場に行くと人が多くなり,妻も法被に着替えて太鼓の練習をしている。やがて挨拶があり閉会式が始まった。参加者は好きなスタイルで聞いている。日本のセレモニーとはかなり違う。先住民の挨拶、歌、主催者とピースボート代表のスピーチがあり、祇園太鼓とよさこい踊りが披露される。妻も祇園太鼓の演奏者として太鼓を叩く。皆、気持ちが乗り迫力ある演奏だった。最後に平和フォーラムの宣言が読み上げられる。その中に日本の憲法9条改正反対が盛込まれていた。ピースボートのスタッフがニューヨークからバンクーバーに飛び平和フォーラムに参加した成果である。


      街中の風景/ビル群


       裏通り風景



     バンクーバーの寿司


        閉会式風景


   閉会式で太鼓を叩く妻の勇姿


 閉会式の後、参加者はピースボートまで平和行進し船内を見学後解散。
 我々はシャワーを浴びて一休みして出港式を見るためにデッキに上がる。船はタグボートに押されゆっくり埠頭を離れていく。美しい夜景が広がっていた。



        出航風景



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