たがやす 2012-07-09 | 馬 たがやす 捨てちゃんも 疎開組だが もう じょうずに みつぐわを 使っている。 えみも 朝ちゃんをみならいながら 一生懸命に 平ぐわで あぜを さらえた。 P.26
肥くみ当番 2012-07-09 | 馬 肥くみ当番 「武ちゃん もちいと ゆっくり 歩いて くれえや。 肥が こぼれらあや」 「猛ちゃんが うしろから おうこを おすからじゃあね。 そねえに おしんなや。歩きにくいわあね」 「だまって 歩け。肥で 服を よごすなあ」 キングコングの だみ声が とぶ。 肥くみは 六年生だけの 仕事だった。 当番は 男女平等に 回された。 えみも まもなく 肥くみ当番にあたった。 P.28
きれいな花は かり残す 2012-07-09 | 馬 きれいな花は かり残す 草の中には キキョウや ヤマユリや カワラナデシコや オミナエシなどが まじっていた。 猛ちゃんが えみに 草のかり方の お手本を 見せはじめると 四年生の りえの組のガキ大将の 健ちゃんも りえに 教えはじめた。 P.43
草かりの お手本を見せる 猛ちゃん 2012-07-09 | 馬 草かりのお手本を見せる猛ちゃん 猛ちゃんは きれいな花をそっとかり残した。 花だけ残すと たおれてしまいそうな ときは わりの草も 少し 残した。 猛ちゃんは 見かけによらず やさしいところが あるんだなあと えみは思った。 P.46
同心して草かり 2012-07-09 | 馬 同心して草かり しだいに えみやりえに 草かりを 教えてくれたり てつだってくれたりする子が あらわれるようになった。 家が 近かった 朝ちゃんや かねちゃんが 草かりに 同心してくれる こともあった。 「同心」 とは 「いっしょに行く」 ことである。 P.48