怪物くんの2次創作小説。今回もプリンスデモキンが主役。性格はシンエイアニメ版が基準です。
「今日こそ悪魔塾の講義を受けてもらいますよ王子様」
塾長はあの程度の王子の(サボり)抜け出しでも懲りない。要するにデモキン王子の抜け出しは日常茶飯事なのである。
「そんな事分かってるよ。今日は何の勉強?」
王子は退屈そうに応えた。サタンから貰った赤い魔法の杖マジックステッキは没収されてしまったが、どうやって抜け出そうかと色々企んでいたりする。
「今日は特別に臨時で別の先生に授業をやってもらいます。さぁミスタードール先生こちらに」
塾長が声をかけると、少し背の高い浅黒い肌のおじさんが空中から現れた。
「やぁこんにちは王子様。わしはミスタードール。人形使いの悪魔ですウシャシャ」
一見フレンドリーな態度でデモキンに話しかけるドール。
「それでは早速、魔法の使い方をお教えしましょう。さぁこの部屋へどうぞ」
普段と違う部屋に案内するドール。デモキンは好奇心につられてその部屋に入った。色とりどりの仮面や様々な人形がその部屋に
飾ってある。木で作られた操り人形、セルロイド製の熊、マネキンのような子供の人形。
「どうですか?いつもの殺風景な部屋より子供部屋の方が王子には良いでしょう?」
部屋の中の人形の一つを手にして腹話術で話しかけるドール。
「うわぁ…この人形可愛いね」
デモキンはフランス人形や古風な市松人形を見ながら応える。その部屋には様々な人種をモチーフにした人形もある。
「わしが教える魔法は人形を使ったものです。人形に命を吹き込んで思い通りに動かす術…」
ドールは手ごろな人形を手にして呪文を唱えた
「ノラノーラ!」
すると人形はまるで生きているように動き、ダンスを始めた。
「まぁこんな風に、動かして自分の思い通りに操るのですよウシャシャ」
「面白いね。ところでドール先生もパパに動かされたの?」
デモキンはドールに向かい訪ねた。
「…!王子、それはどういう…」
少し戸惑いながらドールは、側にいた悪魔の兵士を見た。
「ああ、君達はこの部屋から出て行って。ちゃんと勉強するから見張っていなくていいよ」
デモキンは無理やり兵士を部屋から追い出して笑った。
「先生、大丈夫。今は僕以外に誰も居ないよ」
無邪気に笑う王子。ドールはそれに応えるべきか迷った。
「それとも、誰にも正体知られたくないわけ?大丈夫だよ秘密にするからさ」
「…やれやれ、MBIに怪物王子に…わしの正体はどんどんバレてしまうな」
ドールの正体は背の高い大人の人形使いではなく腹話術の人形サイズの悪魔だ。
腹話術の人形は照れくさそうに頭をかいてからデモキンの前にひれ伏した
「その通りです王子様。わしは大魔王デーモン様にこの人型の姿にしてもらった人形です。…最近の子供は何でも欲しがる反面、飽きたら直ぐにおもちゃや人形を捨てる!その人形の復讐をしたくてデモーニッシュの幹部として…」
「そんな事どうだっていいだろ。それより僕の前では本体の正体の方で講義やって欲しいんだけど」
「わかりました王子様!この姿、わしはコンプレックスで…他の悪魔幹部に比べて背が低い小柄な体でしょ?馬鹿にされるのが嫌で…でも命令なら…」
「違うよ。ただ背が高いのを見上げるのが疲れるだけだよ」
半泣きのドールに困った感じでデモキンは言う。
「それでは改めまして魔法をお教えしましょう!」
ドールはミニカーを取り出した。悪魔ランドで少し前に流行したデザインだ。それを使い呪文を唱えた。
ミニカーは何となくデッサンが狂った感じのオープンカーに変化した。
「王子様、これがミニカーを触媒にした魔法の車ですウシャシャ!子供でも魔力さえあれば走らせる事ができますぞ!」
「やっおーい!!これは良いね!気に行ったよ!」
デモキンはその黄色いオープンカーに乗りこんだ。
「えーっと…とりあえずドライブに行って来るね!」
ドールが止める暇もなくデモキンは車に乗り、部屋から飛び出した。
「今日は真面目に勉強してるようです」
兵士の報告を聞いたが塾長は不安だった。
「ああ、でも王子はいつも抜け出す事をお考えになっている気がする。これは被害妄想だろうか」
もちろん嫌な予感は的中するのだが…これ以上は説明不要かもしれない。
「今日こそ悪魔塾の講義を受けてもらいますよ王子様」
塾長はあの程度の王子の(サボり)抜け出しでも懲りない。要するにデモキン王子の抜け出しは日常茶飯事なのである。
「そんな事分かってるよ。今日は何の勉強?」
王子は退屈そうに応えた。サタンから貰った赤い魔法の杖マジックステッキは没収されてしまったが、どうやって抜け出そうかと色々企んでいたりする。
「今日は特別に臨時で別の先生に授業をやってもらいます。さぁミスタードール先生こちらに」
塾長が声をかけると、少し背の高い浅黒い肌のおじさんが空中から現れた。
「やぁこんにちは王子様。わしはミスタードール。人形使いの悪魔ですウシャシャ」
一見フレンドリーな態度でデモキンに話しかけるドール。
「それでは早速、魔法の使い方をお教えしましょう。さぁこの部屋へどうぞ」
普段と違う部屋に案内するドール。デモキンは好奇心につられてその部屋に入った。色とりどりの仮面や様々な人形がその部屋に
飾ってある。木で作られた操り人形、セルロイド製の熊、マネキンのような子供の人形。
「どうですか?いつもの殺風景な部屋より子供部屋の方が王子には良いでしょう?」
部屋の中の人形の一つを手にして腹話術で話しかけるドール。
「うわぁ…この人形可愛いね」
デモキンはフランス人形や古風な市松人形を見ながら応える。その部屋には様々な人種をモチーフにした人形もある。
「わしが教える魔法は人形を使ったものです。人形に命を吹き込んで思い通りに動かす術…」
ドールは手ごろな人形を手にして呪文を唱えた
「ノラノーラ!」
すると人形はまるで生きているように動き、ダンスを始めた。
「まぁこんな風に、動かして自分の思い通りに操るのですよウシャシャ」
「面白いね。ところでドール先生もパパに動かされたの?」
デモキンはドールに向かい訪ねた。
「…!王子、それはどういう…」
少し戸惑いながらドールは、側にいた悪魔の兵士を見た。
「ああ、君達はこの部屋から出て行って。ちゃんと勉強するから見張っていなくていいよ」
デモキンは無理やり兵士を部屋から追い出して笑った。
「先生、大丈夫。今は僕以外に誰も居ないよ」
無邪気に笑う王子。ドールはそれに応えるべきか迷った。
「それとも、誰にも正体知られたくないわけ?大丈夫だよ秘密にするからさ」
「…やれやれ、MBIに怪物王子に…わしの正体はどんどんバレてしまうな」
ドールの正体は背の高い大人の人形使いではなく腹話術の人形サイズの悪魔だ。
腹話術の人形は照れくさそうに頭をかいてからデモキンの前にひれ伏した
「その通りです王子様。わしは大魔王デーモン様にこの人型の姿にしてもらった人形です。…最近の子供は何でも欲しがる反面、飽きたら直ぐにおもちゃや人形を捨てる!その人形の復讐をしたくてデモーニッシュの幹部として…」
「そんな事どうだっていいだろ。それより僕の前では本体の正体の方で講義やって欲しいんだけど」
「わかりました王子様!この姿、わしはコンプレックスで…他の悪魔幹部に比べて背が低い小柄な体でしょ?馬鹿にされるのが嫌で…でも命令なら…」
「違うよ。ただ背が高いのを見上げるのが疲れるだけだよ」
半泣きのドールに困った感じでデモキンは言う。
「それでは改めまして魔法をお教えしましょう!」
ドールはミニカーを取り出した。悪魔ランドで少し前に流行したデザインだ。それを使い呪文を唱えた。
ミニカーは何となくデッサンが狂った感じのオープンカーに変化した。
「王子様、これがミニカーを触媒にした魔法の車ですウシャシャ!子供でも魔力さえあれば走らせる事ができますぞ!」
「やっおーい!!これは良いね!気に行ったよ!」
デモキンはその黄色いオープンカーに乗りこんだ。
「えーっと…とりあえずドライブに行って来るね!」
ドールが止める暇もなくデモキンは車に乗り、部屋から飛び出した。
「今日は真面目に勉強してるようです」
兵士の報告を聞いたが塾長は不安だった。
「ああ、でも王子はいつも抜け出す事をお考えになっている気がする。これは被害妄想だろうか」
もちろん嫌な予感は的中するのだが…これ以上は説明不要かもしれない。