突然の死刑宣告の恐怖に
耐えられますか?
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何とも物騒な言葉だし、映画のキャッチコピーのようにも聞こえますが、私が思うにこれが恐らくVRMoNLINEの最大の障害だろうと思う訳です。
「VRMOnline利用規約」より
第17条 提供中止
当社は、事前に通知した上で、本サービスの全部または一部の提供を中止することがあります。
第19条 免責事項
(5) 当社は、本サービスの提供を中止する場合、中止に伴うユーザーおよび他者の損害について一切の責任を負わないものとします。
まぁ、規約としては当然の話なんでしょうが・・・。
恐らくそんな簡単にはこうはならないだろうと私は比較的楽観視しているし、そうならない事を願ってはいる訳ですが、悲観的な妄想者、中長期展望を見通す戦略家、築き上げてきた資産を重視する保守派にはきっと耐えられないことでしょう。今まで作り上げてきたモノ、考えてきたモノ、それら全てが無意味になる瞬間が訪れるかもしれない恐怖。この見えない恐怖が、程度の差はあれ、既存VRM4ユーザーの中には潜在している訳です。そして、VRM4ユーザーは、VRMoNLINEによってアイマジック社の掌に乗せられて全てを掌握されるか、或いは、その束縛や恐怖から逃れるために新しい機能や部品の提供を断念するか、その選択を強要されています。ここに反発の一因があるのではないでしょうか。
この「強制感」や「不安感」を拭うことこそが、アイマジック社のまず為すべきことであったにも関らず、何も対策が打たれないまま正式サービスの開始となり、そしてこれまでにネットVRM界隈は2人の論客を失いました。この論客とは正にVRMにとってのオピニオンリーダーであり、ハッキリ申し上げて、あまり機能していないスーパーバイザー以上にアイマジック社は重要視しなくてはならない存在だったはずなのに、それを見殺しにする結果となった訳です。このツケは必ずや大きく影響することでしょう。
曖昧な状態で書くのも何ですから明記しておきましょう。その2人とは45-50s氏とghost氏です。
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45-50s氏は撤退を明確に表明した訳ではありませんが、2008/8/8 Such a Cool「VRM Onlineを応援しようと思ったら嫉妬にまみれてひどい文章になった件」の中で、
自分は去年のレイアウトコンテストの「海峡を往く」でVRMでやりたかったことの6割くらいはやってしまったので、最近VRMにはあまり触ってなくて、なんとも言えないんですけどね。6割くらいでなんとなく満足しちゃってるあたり、自分らしいというか アホなんだよね まあ,欲望の赴くままだからね 「やりたいように,やる」これですよ といっても若い人にはわからねぇか!
とあり、その後ブログも更新されていないので、ほぼ撤退したと見ても良いでしょう。また、同じくこの記事の中で、
現行のVRM4も画面の向こう側に所有するに過ぎないから所有欲の充足には弱い、という指摘は以前からありました(出典は少し探したんですけど見つかりません。ghostさんが仰っていたような)。ましてやVRM Onlineのような、「オンラインに展開するシステムを月額で間借りする」的なフォーマットは所有欲の充足というファンタジーには程遠いのではないでしょうか!と思うわけでありますッ。
とあり、氏は「所有欲」という面を重視していたことが分かります。この「所有欲」と先に述べた「不安感」というものは一見すると違いがあるように感じますが、結局のところは「自分が掌握出来ず、他者に掌握されている不安感」というものに繋がるのだろうと思います。
また一方のghost氏は、2008/11/8 VRM入道「縁起でもない話ではあるけども」の中で、この「不安感」をズバリ指摘しています。
むしろ、開発運営が「やーめた」となった途端に、VRM ONLINEが使えなくなるわ、それまでの投資が全部無駄になるわ、クライアントには最大8Gのゴミが残るわ、の方が問題だと思います。いくらボクがやめない、と決めていても、開発運営が先にやめてしまう(厳密に言えば“続けられなくなる”ですけども)のだけはどーしよーもないですから。
中でも、VRM ONLINEで保存したレイアウトファイルがVRM4では使えない、というのは留意すべき仕様なのであって、いささかVRM ONLINEの運営継続に不安を感じているボクとしては、すべてのレイアウトファイルはVRM4で作ってそれからVRM ONLINEで開く、という“儀式”は当面欠かせません。
いや、開発運営がその不安を払拭さえしてくれればいいんですけども、不安を払拭しないままにGポイントの課金ベースの提供だけが始まってしまったので、ますます不安になってしまいました。
私もこの件は以前から抱いていた問題点であり、同じくVRM4メインでレイアウトを作っていた訳ですが、あの時点でこの件を指摘した記事を見た時には「もう書いたのか」というのが私の本音でもありました。しかし今考えれば、「Gポイントの課金ベースの提供開始時」はちょっど良いタイミングだったのかもしれません。
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どうでしょう。こんなにもハッキリと解り易くユーザーから問題点が指摘されているというのに、当のアイマジック社は新たな機能や部品・車両の製作に勤しむだけで、重要なオピニオンリーダー達の指摘を汲み取っての対策を講じれなかった訳です。
「馬っ鹿じゃねぇの!」
この一言に尽きますな。「飽きる」前に「呆れる」よ、本当に。今までもアイマジック社の説明下手は散々指摘してきましたが、この段階での説明不足は致命傷になるって。・・・いや、もう十分に致命傷かもしれないか。
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と、まぁ、言いたいこと言っていますが、アイマジック社側としてもなかなか触れることが出来ないタブーな領域でもあるので、解っていても言及しづらい面はあるでしょうね。事は「VRMoNLINEが失敗して中止になったら」或いは「アイマジック社が解散したら」という部分が問題になっているのですし・・・。これから新規事業に取り掛かろうとする企業が安易に言及できる話じゃないし、もしアイマジック社が「VRMoNLINEが失敗したら元のパッケージ販売に戻しますので御安心ください」などと明言したら、それこそ私は「クソ真面目で商売下手の大馬鹿野郎」と罵ることでしょう(笑)。
本当のところ、どっちなんでしょうね。理解できなかったのか、或いは、対策案が思い浮かばなかったのか。・・・または、欲張りすぎた、焦りすぎたという線もあるかな?
いずれにせよ、このままではネットVRM界隈が衰退するのは目に見えている感じなので、この後も連載としてこのVRMoNLINE問題について書きますし、対策案も書こうと思います。それでも駄目なら後は知らんですわ。既存のオピニオンリーダー達の存在しないカオスの時代が始まるだけじゃないでしょうか? まぁ、そこから新たなオピニオンリーダー達が生まれる可能性も十分ありますが、果たしてそこまで持ち堪えられるでしょうかね。
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尚、もう一方のアシアル社の存在はこの際無視しますよ。アシアル社はただ単に夢を語っただけの幼稚な存在に見えたし、
「VRMOnline利用規約」より
第14条 運用の権利譲渡
当社は、本サービスの運営に関する権利、義務の全部または一部を他者に譲渡または運営を委託できるものとします。
と存続云々に関してはどうでもイイ存在みたいなので。どうせ認証もアイマジック社のサーバが受け持っているのでしょう。
そんな会社と金銭取引しなきゃならないという不安要素はありますが、そこまで考えてもいられないわ。
<続く>
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