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①VRMoNLINEに移行する。
楽観的であったり、刹那的であったり、新しいモノが大好きなユーザーは、ここに所属し比較的すんなりと移行できるのではないでしょうか。但し、前回までに書いたリスクがあるということは覚えていて欲しいところです。
②VRMoNLINEに移行するが、VRM4も続ける。
これは慎重なユーザーが取る手法で、ghost氏や私がオープンβ時に実行していた手法です。但し、これは最終的には馬鹿馬鹿しいという感じになってしまいます。VRMoNLINEのアカウント維持費を支払っているのに、使うのは殆どVRM4になってしまうので。再びVRM入道「縁起でもない話ではあるけども」より引用しますと、
中でも、VRM ONLINEで保存したレイアウトファイルがVRM4では使えない、というのは留意すべき仕様なのであって、いささかVRM ONLINEの運営継続に不安を感じているボクとしては、すべてのレイアウトファイルはVRM4で作ってそれからVRM ONLINEで開く、という“儀式”は当面欠かせません。
正に儀式的であり、出来ればやりたくないことなのです。
③VRMoNLINEに移行せず、VRM4で続ける。
様々なリスクの考えられるVRMoNLINEは避けてリスクを回避し、新たな機能・部品・車両は諦めるという手法で、保守的な考え方ですが一番安全な方法でしょう。しかし、アイマジック社から新たなネタの供給が受けられないということは、自力のみで新たなネタを開拓し発表していくという精神的にややしんどい面が考えられます。VRM3のブログがほぼおいちゃん氏だけという状況を見れば、それが如何に大変なことか解るのではないでしょうか。
45-50s氏が「ネットVRMユーザーの総おいちゃん化」の可能性を2008/8/8 Such a Cool「VRM Onlineを応援しようと思ったら嫉妬にまみれてひどい文章になった件」の中で指摘しています。
そうなったらどうなるか。そうですね。ネットVRMユーザー総おいちゃん化ですね!一つ前のバージョンのユーザーの目線から、カレントバージョンを腐すの図。そういう構図がたくさん発生しかねないわけですね!
しかし、恐らくはそうはならないだろうと私は考えます。これは、おいちゃん氏独特のスキルであって、誰でもが継続して出来るものでもないでしょう。あの精神力はタダ者ではないですよ、本当に。
そこで最も考えられるネットVRMユーザーの行動は「アングラ化」ではないでしょうか。
VRM3に比べればVRM4の未開拓領域はまだまだ大きいと思われます。故にネタはまだまだ埋まっていることでしょう。しかし、VRM4ユーザーが開拓したネタはVRMoNLINEで流用できますが、その逆はできないとなると、VRM4ユーザーは果たしてそのネタを公開するでしょうか? 勿論そうするユーザーもいるでしょうが、そうしないユーザーもいることでしょう。そして、そうしないユーザーは一人で情報発信せずにVRM4を続けるか、或いは、閉鎖的なSNSの中だけで活動するかのどちらかになるのではないでしょうか。
そうなると、「オープンでライトなVRMoNLINEユーザーコミュニティ」と「アングラでコアなVRM4ユーザー(コミュニティ)」という図式が出来上がるような気がします。・・・まぁ、それも面白いか。
④VRM自体から撤退する。
これは最終的にghost氏が取った手法ですが、Trainzとかの代替ソフトウェアもあることだし、これも1つの選択肢でしょう。
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VRM4ならある程度は延命できるが、
VRMoNLINEなら即死の可能性がある。
これをどう受け止めてどう判断するかは、まさに各ユーザーが決めることです。
さて、それでは次に既存ユーザーが引っ掛かっている点について幾つか具体的に考えてみましょう。
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①リセット期限90日
※ 利用期限から90日を経過すると、VRM ONLINEで入手したすべてのアイテムとGポイント、ギフト券がリセットされます。
ユーザー視点から見ればやって欲しくない内容ですが、メーカー視点から見ると顧客の「囲い込み」という面でどうしてもやりたいのでしょうね。ユーザー登録数が何万人もいるなら管理上仕方ないとユーザーも考えるかもしれませんが、たかだか数百人規模でやればタダの「囲い込み」戦略だというのは明らかなので辛いところでしょう(笑)。
当初の15日から90日に延長したことは評価しますが、相変わらずユーザーに伝わっていない側面も見受けられ、この延長でどういう反応が起きるかを見ていた私には何の参考にもなりませんでした。で、結局、この「囲い込み」が「強制感」に繋がり、未だに反発は多いだろうとは思われます。
この「囲い込み」によって、VRMoNLINEとVRM4間の出入りの自由度が狭められ、一度VRMoNLINEに進んでしまったら「後戻り出来ない」or「逃げ道がない」という圧迫感になり、始める前に追従するか切り捨てるかの選択を強要をされてしまう訳で、既存の顧客や顧客に成り得る潜在的顧客をバッサバッサと切り落としている訳です。
学生なら受験も有り得るし、サラリーマンならネット環境が不十分な国へ長期海外出張ということも有り得るはずで、そんな人達はこんな契約を出来る訳がないでしょう。申請によるアカウント凍結などは最低限ないと話にならないのではないでしょうか。
「囲い込み」をして顧客を逃がさず、低収益でも安定した収益を上げたい気持ちはよく解ります。しかし、顧客に強い「圧迫感」や「強制感」を与えたら負けでしょう。まぁ、バランスの難しいところですか。
顧客が逃げないようにしようとする制度が、もう一方では、顧客が2度と戻って来れないようにする制度になっている訳で、それは本当に得策なのですか?といったところです。
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②VRM4ユーザーのVRMoNLINE出戻りは有り得るのか
上記の項目と似た内容ではありますが、
<私の質問>
90日でVRM ONLINEアカウントが自動的に廃止となるのは仕方ないとして、アカウントが消失した場合にオープンβでテスト登録していたVRM4のシリアルナンバーも2度と使えなくなるのかどうかをお尋ねします。
<アイマジック社の回答>
VRM ONLINEにご登録いただいたVRM4シリアルについてですが昨今の事情からワンタイム方式にさせていただいております。残念ながら、VRM4ではユーザー様の利便性を考慮してシリアルの強度を下げていましたが、P2Pによる不正利用による被害が無視できないレベルになっているためシリアルの強度を引き上げさせていただいております。VRM ONLINEをご利用される場合は、利用の継続をお願い申し上げます。
以前の記事でも書きましたが、これによってオープンβに参加していたVRM4ユーザーは決断を迫られてしまった訳です。2008/10/4VRM入道「人質…ならぬモノ質を取られちゃったのかな?」より、
VRM OnlineにVRM4のライセンス情報を登録するに際しては、上掲の警告が表示されます。注目点は「一度登録したシリアル番号は再登録できません」の部分です。まぁ、これは当然の話で、そういう縛りがないと、一人不届き物が自身の(または不正に入手した)シリアル番号を公開してしまえば、ライセンスが無限に増殖してしまいます。が、この「再登録できません」が、オープンβに参加しつつ、正式運用への参加をしばらく見送ったユーザーにも適用されるとなると話がややこしくなってきます。ぶっちゃけ、デバッグテストに協力したせいで不利益を被る。
一方、上掲の通り、VRM OnlineではVRM4から持ち込んだ車両・部品は、同等のVRM Onlineで入手するそれとは別立てで扱われているようです。ゆえに、前段で示唆したような不条理に対しては、何らかの救済策があるのかも知れません。然るべき手続きをすれば「再登録できません」を回避できるとか。
が、仮にそうだとすると、今度はVRM Onlineから初めて参加するユーザーから見ると「VRM4ユーザーだけが一時的にアカウントを停止させても車両・部品が復活できるのはおかしい」と感じられるかも知れません。いや、VRM4ユーザーからすれば、それに見合う出費が既になされているので「そんなの難癖だ」となるでしょうが、VRM Onlineの(現在示されているところの)ルールとの不整合を感じる人を非難することもできないでしょう。
いずれにせよ、オープンβに参加しVRM4登録をやってしまったユーザーは、正式運用開始時に参加を見送ると、本稿に示したような問題にぶつかる可能性があるのは事実であろうと思います。いずれ、開発運営から何らかのアナウンスがあるでしょうからボクはそれを待つつもりです(その上で進退を決めます)が、同じ条件下にある読者諸兄がその段になって慌てることのないよう、とりあえず問題提起だけしておくことにします。
という訳で、オープンβ参加者から見れば「騙まし討ち」に会ったという受け取られ方をしても仕方ないところではないでしょうか。再び述べます。「囲い込み」をしたい気持ちは解ります。でも、これはヤリ過ぎであると。また、アイマジック社の回答にツッコミを入れるなら、
1)安易に不正利用者対策を持ち出して正規登録利用者に不利益を生じさせるな。
2)VRM4のシリアル登録とVRMoNLINEアカウント登録との2つの登録の整合性を見れば確認はできるのだから、そもそもこんな内容は理由にすらならない。
といったところでしょうか。但し、あくまでもこれはオープンβ参加のVRM4ユーザーに対してであり、ghost氏の言う通り、現行の制度においてはVRM4ユーザー全体に以降も適用されるべきものではありません。それをやると確かにゴチャゴチャになってしまうでしょう。・・・結局のところ、リセット期限がある以上はやはり無理があるかな。
一応、更に突っ込んでおきますと、「VRM ONLINEよくある質問とお問い合わせ」より
Q.共通アカウントの取得時の情報はVRM4の登録情報と同じにする必要がありますか?
A.共通アカウントの取得時にご入力いただく情報は、VRM4のご登録情報と異なっても問題ありません。VRM4パッケージの移行処理は、シリアル番号のみで行われます。
「VRM4シリアル登録」、「トレイン・トレイン会員登録」、「VRM ONLINEメンバー登録」と3つも登録させているのに一体何をやっているんでしょうね。大体「VRM4のご登録情報と異なっても問題ありません」ということ自体が不正利用にも繋がる問題ではないでしょうか? これでは、タダの手抜きか、或いは「囲い込み」のための方便としか受け取られないのではないでしょうかね。
しかし、いずれにせよ、VRM4ユーザーはVRMoNLINEへの自由な出入りは出来ないのであり、アイマジック社は自ら自分の首を絞めているのであります。腹立たしくはあるけど、滑稽でもあるでしょう。ghost氏撤退の理由は、これに「飽きた」のではなく「呆れた」のではないか? そんな気がしている私です。まぁ他の理由もあるでしょうけど。
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③アカウント維持費30日間1000円
学生にとっては辛いかもしれない金額ですが、社会人にとっては特に問題になる金額とは言えないでしょう。逆に言えば、これに不満を持つ人は、ある意味アイマジック社からは顧客ターゲット層とは見られていないということが言える訳であり、この件は現状ではユーザー側が何を言っても無意味と考えられます。
VRMoNLINEが顧客不足で採算ベースを割り込んだりした場合には、需給バランスを見て価格を改定してくるかもしれません。しかし、ユーザー側が高い安いの判断を主張することは(全く無意味なことではない場合もあるかもしれませんが)、あまり影響がないと思っていた方が良いでしょう。1ユーザーの主張云々ではなく、価格はあくまでも全体の需要と供給のバランスによって決まるのです。主張することは大いに結構ですが、全ては結果がモノを言うということを頭に入れて発言しておいた方が賢いです。
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④全てのパーツが容易に利用できるシステムは可能なのか?
オンラインゲームの課金制度に関する実情というものをよく知らない私にとっては、Caldia氏のslack diary「VRM Onlineの課金システムについて(1)」と「VRM Onlineの課金システムについて(2)」は大変参考になりました。なるほど、現行のVRMoNLINEの課金システムは「ハイブリット課金制」というのですね。「月額定額制」や「アイテム課金制」という方式もあり、今のところ、この3つの方式のどれかが採用されるということらしいです。
また、他のユーザーからも「全てのパーツが利用できる方法」が欲しいという要望も結構あるようなので、この件はそれとも絡めて一度考えてみましょう。
A)「月額定額制」+全パーツ使用
はてブにもコメントしましたが、これは紛争になるだけでしょう。VRM4を全て揃えたユーザーから文句が出るというのも問題でしょうが、それ以上に既存の流通経路にダメージを与えるので、そちらの方が深刻です。これをやったら新たな顧客は喜ぶでしょうが、在庫を抱えた販売店はVRM4パッケージが売れなくなるので返品騒動になり、アイマジック社は既存の流通システムとの決別を覚悟しなければならないでしょう。そんな覚悟はアイマジック社には無いと思われます。VRMというものが初めて世に登場するならばこの方式も可能だっただろうと思いますが、既存流通体系からの移行過程であるので多分現状では不可能でしょう。
B)「アイテム課金制」+利用料無料
ユーザーにとってはわかりやすいし、やさしい方式ですが、常に売れるモノを供給し続けなくてはならないメーカー側にとっては非常に辛い方式ではないでしょうか? それこそ何万、何十万人という利用者の母集団が存在しなくては採算ベースには達しないことでしょう。今現在トレイントレインのIDは8000程度に過ぎず、その中でVRMoNLINEに興味がある人は更に絞られるのですから、現状では無理があると思われます。出来ればココを目指して欲しいとは思いますけどね。
C)「ハイブリット課金制」
以上を考えると課金システムは、やはり現状の「ハイブリット課金制」しか選択肢がないのではないかと私は考えます。
もし、これで「全てのパーツが利用できる方法」を考えるならば、
月額利用料が高く、全てのパーツが再現されるが、レイアウターが存在しない「Players Edition」
と
月額利用料が安く、購入したパーツしか利用できないが、レイアウターが存在する「Creators Edition」(現行方式)
という2つの方式を選択できるようにするという感じですかね。しかし、それもどうでしょう。どこまでその需要があるのか判らないので、何とも言えないところです。
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という訳で、結構望み薄な感じもしてきましたかね。・・・と言っても、楽観的な俺、刹那的な俺、新しモノ好きな俺、「オレだよオレ」の俺には本当はあんまり問題にはならないんだけどさ(笑)。深刻に受け止めるような性格の人には耐えられないのではないでしょうか。
結局のところ、現状ではユーザーが楽観的に「駄目になったら駄目になったでイイじゃん」と考えられる性格をしているかどうか、そこが分かれ目でしょうね。USO800鉄道氏と会談してみて「やはりそうだったか」と確認できたのですが、氏がVRMoNLINEにすんなり移行できた理由は正にココにあるのですよ。そして、ghost氏が撤退した理由も恐らくココにあるのでしょう。
<続く>
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zio
USO800鉄道
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