さて、実際にどんな感じになるのかは、レイアウトを開いて見てもらう方が早いと思うので、サンプルレイアウトを幾つか作りました。CVの形態はとっていませんが、まずは第1弾として、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/b1/d6a1e1f5a61094fc7a837bd2c4c0747c.jpg)
「樹形図」という名のサンプルレイアウトの公開です。
これには、
VRM4CV標準化編成(テスト用機能限定版)
VRM4CV標準化ターミナル駅入場指令センサー
VRM4CV標準化ターミナル駅ポイント通知センサー
VRM4CV標準化ターミナル駅第X列ポイント
VRM4CV標準化ASCセンサー(一般型)(これは確か既に旧型だったはず)
が使用されており、ターミナル駅でのポイント動作の仕組みを知るためのサンプルになっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/9c/6425e232867aecac3c351a2498981c74.jpg)
<解説>
ビューワーを起動すると16台のC57が突っ込んできますが、これらの編成には1から16までの入線ホーム番号がスクリプトのユーザー設定項目に記入されています。
まず最初に踏むオレンジ色の「入場指令センサー」とは、この番号をその後のポイント動作に変換して編成に渡すものです。なお、この変換部は自分で設定しなくてはなりませんが、表記はポイント動作の0か1かの羅列なのでそんなに難しいものでもありません。
その後は、ピンクのセンサーと緑のポイントが交互に訪れますが、センサーは編成に対し「ポイントを見つけて動作指示数値をそのポイントに受け渡せ」と命令しているだけで、全部同じものが使われています。また、ポイントは第1列用から第4列用までありますが、それぞれの列で与えられた数値から決められた桁の値を抜き出して動作しています。
ここまでが「andよりmodだな」で書いた内容の具体的使用例です。
最後に末端の赤いセンサーはASCセンサーで、今回のケースではエンドレール手前で停止と反転の役目を果たしています。
※今回のような単線の場合には、入口と出口が一緒なので「入場指令センサー」の情報だけで出口にも辿り着くことが出来ますが、複線の場合には入口と出口が違うので、「出場指令センサー」というものが必要になります。それは前回の配置図を見てもらうと配置状況が理解できるでしょう。
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と、まぁ、こんな感じです。
昔、学研の電子ブロックというものがありまして、各ブロックを配置して電子回路を作り、ラジオやら報知器やらの機能をさせるというものがありましたが、それに似たような感じでスクリプトが書かれた部品を配置していくことで、一連の機能を実現させるという考え方です。パラメータを書き換える必要があるピースもあるので、完全にスクリプトを目にしないで済むとまではいきませんが。
個々のピースは単体ではあまり意味を成さないですが、組み合わせることで役目を果たす。そういったやり方がこの方式で、これがオブジェクト指向(その中でも「カプセル化」という概念が一番近いのかな?)というヤツなんでしょう。まぁ、私は「行き当たりばったり方式」と呼び続けるつもりではいますが(笑)。
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<本レイアウトの操作>
とりあえず16台が突入完了するまで待ってください。それが完了したら、少し間隔を空けつつ、「1234567890qwerty」の順でキーを押してください。C57が再出発します。
そうすると、今度は灰色の樹形部に突入しますが、ここは先の樹形部をコピー&ペーストしたもので、コピペでも問題が発生しないことが確認できます。
但し、コピーするだけでは面白くないので、オレンジの「入場指令センサー」の部分だけは弄っています。先の樹形部では入線ホーム番号を2進数表記を順番に割り振っただけなので、左右左右とC57が入線していきましたが、こちらは下から順番に入っていくように変換パターンを書き換えています。
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ということで、ダウンロードはコチラから。VRM4第6号だけで使えるはずです。