プロローグ 1
ある日の午後。とある街にある大通りからひとつ奥に入った裏通り。昔からある小さなお店や民家が立ち並ぶ。人や車の往来も少なく、大通りの喧騒とは対照的に閑散としたこの通り。そしてこの一角にひっそり佇む、ちょっとレトロで趣のあるお店に集められた三人の姉妹。彼女たち三姉妹の日常を描く物語がここから始まる?はずである。
☆ ☆ ☆
■カオス・カフェ ロイヤルブルーの店内
葵:ところで、何で私たち集まったの?お姉ちゃん聞いてる?
茜:うちもなんか知らんけど、そこのコンビニで買い物してたらおじさんに声かけられて。ここに来れば美味しい物が食べられるって言われたから来たんやけど・・・。
灯:「美味しい物が食べられるって」、アカネエって小学生なの?食べ物に釣られるなんて。変な人に着いて行っちゃ危ないよ!学校で教わらなかったの?
茜:そういう灯ちゃんこそどうしてここに?
灯:学校帰りに信号待ちしていたらおじさんが声かけて来て・・・。
葵:声かけてきて、何?どうしたの?
灯:美味しいもの奢るからって・・・。ああ、別にそれだけじゃなくて・・・。
茜:灯ちゃんも食べものに釣られたってわけか。
灯:私、まだ高校生だもん。そんな事よりアオネエは何でここに来てるの?
葵:二人とも集まってるからって言われて。なんか心配になって来たというわけ。
灯:本当にそれだけ?なんか怪しい。
P:お待たせしました。皆さんお集まりのようなので、それでは始めましょうか。
茜葵灯:あー、あの人!
プロローグ2 へ続く