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デルビル磁石式甲号卓上電話機 その4

写真は、この電話機の送受話器です。この送受話器は送話器と受話器が一体となっているものです。送話器には声が通りやすいようにホーンが付けられています。この手の電話機で気をつけなければならないのは、このホーンがなくなっていたり、あったとしても欠けていたりするものが多いのです。このホーンの部分も材質が、金属のものとベークライトのものがあるようです。

さて、構造の話はここで終わりにして、少しこの電話機の歴史について触れて見たいと思います。

このデルビル磁石式甲号卓上電話機が登場したのは、明治30年(1987年)12月のことです。卓上形の電話機として、デルビル磁石式甲号とデルビル磁石式乙号の2種がありました。ここで紹介しているのは甲号の電話機です。乙号は送話器が電話機本体についており、受話器は別になっていました。
(壁掛型と同じような構造)

そしてこの電話機は、実用品としてばかりではなく、装飾品としても役立つよう、デザインには最新の注意がはらわれていました。
(実際、本体の鉄板の部分には木目が印刷され、送受話器の握りの部分には、模様が彫刻されているものもあります。私個人の感覚ですが、全体的に気品があり優雅さを感じさせるデザインです)

なお、もう一方の乙号のほうもいずれ紹介したいと思います。
(状態はあまりよくありませんが)



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デルビル磁石式甲号卓上電話機 その3

昨日は、5枚磁石の話でしたが、今回は話を戻して、引き続きデルビル磁石式甲号卓上電話機の内部写真です。これは電話機の底面の蓋を外した状態で撮影しています。ここの部分には誘導線綸(コイル)と電鈴(ベル)があります。磁石式電話機は部品が少なく、構造も簡単です。この構造はでも使われている磁石式電話機とほとんど変わらないのではないでしょうか。
ついでに紹介すると、木製のローゼットとその内部の写真です。
ローゼット自体も木製で大きいものが付いています。これだけでもかなり存在感があります。

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デルビル磁石式壁掛電話機 5枚磁石

デルビル磁石式甲号卓上電話機を紹介する中で、磁石式の種類について触れました。壁掛型は「3枚磁石」(*注) が多く、まえれに「5枚磁石」のものもあるという内容でした。本館の電話機の図鑑の中で紹介しているのも、「3枚磁石」です。そこで今回は「5枚磁石」の写真を紹介いたします。写真は、壁掛型の5枚磁石の写真です。ご覧の通り、黒い磁石の部分が5枚あります。

この5枚磁石は、1回線に多数の電話機を接続し、電鈴の音の鳴らし方(音の長短や回数)により、どの電話機なのか識別し、相手を呼び出す方式(共同線式)に利用されていました。この方式だとあらかじめ電鈴の鳴らし方を決めておかなければなりません。
なお、送話器にはデルビル型のものと、ソリッドバック型のものがあります。ソリッドバック型は長距離用として利用されていました。

磁石の数を増やしたのは、何台もの電話機の電鈴を鳴らすため、発電機の起電力を大きく取ったのでしょう。

次回は、また「デルビル磁石式甲号卓上電話機」に戻ります。

注:本来は、3枚磁石発電機、5枚磁石発電機という。

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デルビル磁石式甲号卓上電話機 その2

今回は電話機の内部の写真を紹介しましょう。この写真は、ちょうど正面から見て、背面の蓋を開けた状態です。ここには磁石式電話機の特色である発電機が載っています。壁掛型とは若干形が違っており、4枚磁石(真ん中の黒いU字型の磁石が4つ)となっています。
(壁掛型は3枚磁石が一般的で、まれに5枚磁石のものがあります)



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電話機の図鑑 - [デルビル磁石式甲号卓上電話機]

本館の「電話機の図鑑」の編集を始めて1年以上が経過してしまいました。しかし、状況は遅々として進みません。でもできる限り少しずつでもやっていきたいと思います。そこで今回は「アンティーク」と言えるような電話機を紹介したいと思います。

*  *  *  *  *  *  *  *  *


デルビル磁石式甲号卓上電話機

写真の電話機は[デルビル磁石式甲号卓上電話機]という電話機で、昭和四年 「日本電気」製のものです。
昭和四年ということで正確にはアンティークと呼べないかもしれませんが、やはりアンティーク電話機の代表格でしょう。このほかにデルビル磁石式電話機には壁掛型もあり、こちらも昔の電話機として、ポピュラーなタイプではないでしょうか。



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ライデン瓶(Leyden Jar)

静電気の実験器具、ライデン瓶(Leyden Jar)です。部屋の整理で発掘?しましたので紹介します。
左右同じような形ですが、大きさが微妙に違います。写真の右側は中身を出して見ました。構造は簡単で、ガラス瓶に錫箔を貼り付け、木製の蓋に、真鍮の棒と鎖を取り付けただけです。構造は単純ですが、これに静電気を貯めることができることを発見した人はすごいと思います。
なお、ライデン瓶のライデン(Leyden)は発明者の名前ではなく、発明された所(オランダのライデン)の名前のようです。

ちなみにライデンにある、ブールハーヴェ博物館も所蔵品が検索できます。

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戦前の横河電機MPs型電圧電流計 その2

この測定器は、プラグを測定したい位置に挿してレンジを設定します。
スイッチ式ではないので、プラグが良く挿さっていないと内部を痛めてしまったりしやすいような気がしますし、「プラグ」そのものも無くしやすそうです。もっともスイッチ式のような接点ではないので接触不良などは起きにくそうですが。
一応レンジの一覧を示しておきます。

直流電圧:150V、15V、3V、45mV
直流電流:0.15A、1.5A、15A

「電流ヲ通ジタル儘プラグヲ拔クベカラズ」の表記が古さを感じます。
(儘:「まま」と読みます。私は読めませんでした)



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戦前の横河電機MPs型電圧電流計

少し古い測定器を紹介します。
横河電機製のMPs型電圧電流計です。古い測定器定番の、木製ベースの計器です。
戦前のもので、製造年は昭和17年製となっています。一応全てのレンジで測定可能ですが、較正していないので測定精度ははっきり分かりません。たぶん、かなりの誤差があると思われます。

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いつもと志向を変えて記事を書いてみます。
いつも古くさいものばかりなので、たまには新品のものを紹介したいと思います。
タイトルの通り、「ポッキンプラグ」「とび出しプラグ」という商品です。これはアース付きの3極(3P)プラグです。
(写真右が日動工業のポッキンプラグ」、写真左がハタヤの「とび出しプラグ」)
日本中のコンセントがアース付きの3極コンセントだったらこんな商品必要ないのですが、実際はアース無しの2極のものがほとんどです。一般家電製品のACプラグは2極式がほとんどですが、パソコンをはじめとする情報機器や測定器などは3極式が多いのです。そこで困るのが、プラグが3Pでコンセントが2Pの場合。通常はアダプタを付けて変換するのですが、アダプタを付けるとコンセントが抜けやすくなってしまうのです。また、アダプタがない場合はどうにもすることができません。
(以前アダプタがなく、アースピンを折って使ったことがあります。こんな使い方はしてはいけないのですが、背に腹は替えられません)
そこで便利なのがこの2つのプラグです。いずれもアースピンの必要ない場合は本体に収納することができ、2極のプラグとして使用できます。
「ポッキンプラグ」はアースピンを折り畳んで収納するタイプ、「とび出しプラグ」はアースピンが凹んで収納するタイプです。とび出しプラグはアースピンを捻ると固定され引っ込まなくなります。また写真のスケルトンタイプは、アースが取れているか確認出きるようなランプが内蔵されています。
(アースが正しく取れていると点灯します。検電ドライバの原理?)
私は「とび出しプラグ」の方がスマートな感じで好きなのですが、「ポッキンプラグ」の方がメジャーな感じです。
いずれも取り替え用なので、配線を自分で接続する必要があります。この辺は自己責任で。
(これらのプラグが最初から付いた延長ケーブルやリールもありますので、そちらを最初から買えば問題はありません)


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さて誘導コイルについてですが、このコイルは1次側の巻線に直流の低圧を加えると2次側巻線に高電圧を得ることができるものです。これは電磁誘導によるものです。1次側に加えられた直流により、コイルに磁界が発生しますが、この磁界の変化を妨げようとする電流が2次側に発生します。このままにすると磁界の変化は止まって安定しますので、2次側には電圧が発生しなくなります。そこで、発生した磁界により、接点(インタラプタ:interupter)を引き付け、1次側に加わる電圧を断続します。これにより、2次側に継続的に電圧を発生させます。
(直流でブザーやベルが断続的に鳴る原理と同じ)
2次側は高電圧にするため、1次側と比較してコイルの巻数を格段に多くしてあります。

というわけで、誘導コイルを初めとするコレクションが多数展示されているサイトがありますので、そちらを参照してください。完品も揃っています。

SPARKMUSEUM

ところで昨日掲載したコイルの写真につての違和感。実はギャップと呼ばれる部分(コイルの2次側についている針のような部分)ですが、紹介したものにはもともと無かったのです。そこで写真を撮影するにあたり、急ごしらえで「千枚通し」を使ってそれとらしくしようと思いました。。そのためとてつけたような写真になってしまったのです。今日はちゃんとその部分を作りなおして撮影しました。
(裏話ですが、最初は焼き鳥の竹串を使うつもりでした。しかし串が太くて入りませんでした)
製作時間わずか10分程度。真鍮の棒を適当に切って削っただけのものですが、それらしくなりました。やはり安直な方法に頼ってはいけません。



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