【ALBUM “SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND”】
40年前の今日。「最高傑作」という評価を受けた、ビートルズの
アルバムがリリースされました。その名は、“SGT.PEPPER'S LONELY
HEARTS CLUB BAND”。1967年当時のサイケデリック・ミュージックを
象徴するアルバムです。
驚くなかれ、このアルバムはすべて4トラックの機材でレコーディ
ングされたのです。「ハード・ウェアの仕様が高度でなくても『優れ
た作品』を創造することができる」ことをあたかも証明しているかの
ようです。
『優れた作品』は、光る素材を、アーティストとプロデューサーが
いっしょになってアイディアを出し合いアレンジを考え、アーティス
トがよいパフォーマンスで演じたものをエンジニアが的確に記録し、
さらに、創造意欲の高いスタッフ全員の熱意とほんの少しだけの偶然
が重なって編集された結果、生み出されるものなのです。
逆説的に言えば、4トラックだったからこそ、この「最高傑作」が
創造されたのかもしれません。やはり、効率性や時間短縮を追求しす
ぎたあまり、機械の力を借りて簡便に制作するような方式では、よい
作品は生まれないのだと思います。手間隙をかけて・・・。何かいろ
いろな分野に言えることだと思いませんか。
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それぞれのアルバムの音の色。感じますね。それを支えるのが
「オリジナリティのオリジナリティ」なのでしょうか。
もちろん彼らにもモチーフはありましたが、それらを土台にして
「ビートルズ・ワールド」を見事に築き上げましたね。
‘Love Me Do’のハーモニカをいちばん最初に赤盤で聴きましたが
幼い心にも「ただならぬ気配」を感じました。
ビートルズのアルバムに共通してることですけど、それぞれのアルバムの音の色っていうか光っていうか匂いっていうか、一つ一つ独特なものがあるのですね。
デビューアルバムからしてそう。
ほかのアーチストにはないこと。
今のアーチスト達も、音という点ではあまり変わらないものをつくっている。技術が頂点に達して差がつきにくいっていう以外になにか理由があるような気がします。